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第一章 辺境の町
第23話 初めての共闘・前編
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ーーここからボトルゴードの町までは街道を歩くことにする。
森の中より魔物が出ないという意味では安全だなんだよね。
薄暗い森の中と違って見晴らしもいいし、ぽかぽかとした日差しが気持ちいい。
今まではエルフ族の女性が一人旅をしていると、色々と危険な目に合う可能性があったので用心の為に森の中を通っていたんだけど。
先ほどの人族の村での反応をみて思ったのは、外套で体型と耳を隠してパッと見エルフの女性と判らないようにすればひとまず大丈夫そうかなぁって。早く町に着きたいのもあるんだけど。
さっきまで足場の悪い森の中を歩いてきたから、こうやって街道を通るとちゃんと舗装されてて歩き心地がいい。進み具合が全然違うし疲れにくいし。
それに、等間隔で光り石が埋め込まれていて、これが距離の目安にもなるから町まであとどれくらいあるか分かりやすくていいんだよね。
この光り石……日光に当たった時間の分だけ、夜間に文字通り淡く光って街道の道筋を教えてくれるらしいよ。
1km毎にあって、旅人の道標になってるんだって。なんか一里塚とかマイルストーンみたいだよね。
異世界でも人の考えることって似てるんだなぁってちょっとだけ嬉しくなった。
『俊足』スキルがあるし、軽くジョギングする速度で余力を残しつつ走っているけど、すごく距離を稼げている。
この調子だったら予定より早くボトルゴードの町に着くかも!
どんな町かな、エルフ族にも住みやすいといいなぁ。
町を目指して、快調に飛ばしていたその時……。
森が街道沿いまで押し寄せて来ているような場所を通りかかった。
ーーなんかここ、嫌な感じがする。
今まで見通しの良いところを進んで来ただけに、やけに圧迫感を感じちゃうし……。
嫌だなぁ、こうゆう時ってなんか出てきそうじゃ……うわっ、本当に来ちゃったよっ、言わんこっちゃないっ。
フラグ回収早すぎじゃないですか!?
『索敵』に一つ表示されたと思ったら、あっという間にあっちこっち現在進行形で真っ赤に塗り潰されていってるしっ。
ーーこれって、ゴブリン?
……間違いなさそう。森の中に緑色をした小さな姿がちらっと見えた!
それもゴブリンの団体さんがいっぱいとかっ! どうなってるの!?
三、四……五つの群れが一度に来てるっ。
今はバラけてるけど個体数多めのもいるし、こいつらの進路ってまさか……集結場所って……もしかしてここ!? だったらヤバすぎるって!
ーーええええぇぇぇっっ、嘘でしょ!?
段々寄ってきてるっ……これ一人じゃ無理~!!
私の得意戦法は奇襲、不意打ちのみだから~!
真正面から戦ったことないし囲まれたら死ぬって。なんたって武術スキル0で接近戦最弱だから!
ーーと、とりあえずダッシュで少しでも囲みの外へと逃げよう。
うわっ、追いかけてくるっ。
足の速さはこっちが勝っているけど、魔法を打つのに足を止めたらすぐ追いつかれる。
どこかゴブリンが登ってこれないような木の上に登らなきゃ。幸いここには木だけは選び放題、無駄にあるから。
『俊足』スキルをフルにしてダッシュし、距離を稼ぐ。
なんとか囲みを切り抜け、扇形ぐらいに引き伸ばしたところで一番手近で高そうなのに素早く登った。
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