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第3話 説明されました
しおりを挟む人間族の強欲な支配者達は、これまでも度々同じ大陸に住むエルフやドワーフ等の他種族の領土を狙って攻めいっている。
その度魔族は、他種族に味方し、乞われれば独占状態の制空権を生かして侵略から守ってきた。
大半が脳筋に占められているとはいえ、圧倒的な強さを持つ魔族に対し、多少の策を講じたところで身体的にも魔力量でも劣る人間族がそう易々と抵抗できるものではない。
自分達の領土拡大の邪魔をされた彼らは、次第に魔族を敵視するようになっていく。
欲は止まることを知らず、一度も訪れた事がない魔大陸についても食指を伸ばしてくることに……。
どうやら隣の芝は青く見えるようで、資源の宝庫に違いないと盲信しているらしい。何とかして自分達のものに出来ないかと度々軍を動かしては、海峡に跳ね返されていた。
度重なる敗北という事実を認められなかった人間の支配者達は、信仰する神に祈り、助力を乞い願った。
その結果、多くの犠牲を伴ったものの、ついに異世界から聖女を召喚することに成功したのである。
効果の程は、魔族にとっての魔女と同じ。聖女の祈りは増幅器のような役割を持つため、人間達の能力の底上げしてくれる。
特に勇者とか呼ばれる者達が使う聖魔法は、聖女の祈りで強化されるため、徐々に攻撃が届くようになってきてしまった。
闇魔法の得意な魔族は、それと対をなす聖魔法の攻撃を苦手としている。魔族の中にも聖魔法の使い手はいるが、圧倒的に少なく対策が後手に回った。
対抗手段を手に入れた人間達は神に感謝し、領土拡大を夢見て嬉々として攻め込んできている……らしい。
「全く好戦的で困ったものです。フフフッ、強欲で小賢しい人間どもめがっ」
「な、成る程ぉ。そうゆうことやったんやー」
纏っていたキラキラ成分がドロドロ成分に変化してて、今の魔導師長様はちょっと想像上の悪役魔族っぽかった。
(おぉ怖っ、絶対怒らせやんとこ!)
後塵を拝することになった魔族だが、こちらも戦力増強のため、古から伝わる選定の儀を行うことになった。
そしてついに今日、魔族と共に戦ってくれる異界の魔女を召喚した……とのこと。
「で、その召喚された魔女が君だ」
「じょっ、冗談! ウチは普通のか弱い女の子やってっ。魔女やないし、戦とか無理無理無理!」
「う~ん。でも君、魔力総量が凄いんだよねぇ」
「ま、魔力?」
「そう、魔力。おまけに俺の魔力との親和性の高い」
「し、親和性?」
「はい、素晴らしいです。ゆくゆくは魔王陛下の花嫁になっていただきたいものですね」
「は、花嫁やて~!?」
「ええ、是非」
「……あかんわ。なんやしらんけど全く理解出来へん。宇宙語喋ってはらんと、ウチにも分かる言葉で噛み砕いて話してくれへんやろか!?」
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