星から降りてきた少女ターギ

太白山

 「福矢君・・・・UFOが着陸した見たいよ・・・・」

「はい・・私の計測だと東北東の方角になります・・」

「UFOの着陸した後に山の上空が黄緑色に輝いたんです・・・」

「本当ですか・・・観たかったなぁ～・・・」

「一応デジタルカメラで写真は押さえてあります・・・・」

「瀬賛美さん、流石です・・・・」

「先生は何処 ?」

先生は仮眠を取るといってあづま屋の方で寝ているらしい
毎年生徒に同伴しているし無理もない、

私達は先生の仮眠が終わるのを待ってその日の観測会を終幕した。


次の日は流石に寝覚めが悪く起きた時はお昼を過ぎていた、

居間に行くとお兄さんの子供達がソファーの周りで騒いでいる

「久しぶり、元気そうね・・・」

「沙織・・・相変わらずだな・・・」

スイカを食っている兄が声をかけてきた

「天文部なんか続けるから夜型になるんだ・・・」

「昨日・・UFO見たの、本物よ・・・・」

「お母さんも昔見たって言ってな～」

「そうなのよ・・・」

「不思議だなぁ・・・」

テレビの方に目を向けるとKNNのワイドショーが流れいる、

「8月14日未明に東北地方の太白山にUFOが落ちたとアナウンサーが興奮している・・・」

もしかしたら瀬賛美さんが見たのはこれかも知れない、