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第一章 『再臨の悪役令嬢』
第一章3 『時をかけて、愛を伝えに』
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この世界で、グラナート共和国は唯一の『国家』である。当然魔王が現れる前は多種多様な国家があり、多様性に満ちていたわけだが、魔王に抵抗する力を持たなかったためすべて滅亡に追い込まれた。
――当時大国のひとつであった、カレリナ連盟国家を除いて。
それから色々あってカレリナは自らグラナートの一部になったわけだが、今でも半ば治外法権のようなものを持っている。
だからカレリナが動けば、必ずスポットライトの中心にしかならないのである。
それは、イリヤとアデリナの入場にも見て取れる。
あまり宴会に出場しないカレリナの突然の登場は、言ってしまえばアルトゥールとリーリアが仲睦まじそうに金魚のフンを連れながら登場してきた時の何千倍も注目されていた。
だから本来、アデリナはもっと上手くやれたはずなのだ。
「それじゃあアデル。この先は君の言った通りでいいんだね?」
「はい。全てはわたしが収めます。父上はその後のことに関して考えていてください」
自信に溢れた笑みと強い光を湛える瞳で父を見上げるアデリナ。父イリヤは少しだけ目を細め、小さくうなずいた。
毛量はさほど多くないが、長い黒髪は軽く頭の上で一つ結びにされていて、神秘的な美しさを醸し出している。だがそれを上回るほどの威厳が彼にはあった。
彼は現カレリナ当主なのだから、それも当然だ。
去っていった父を見送らず、アデリナは前を見据える。
リーリアの機嫌を取るかのように、威厳もクソもないだらけた顔であれやこれや話しかけるアルトゥール。そして哀れにも彼女を振り向かせたがる金魚のフンたち。
――なんて、腹立たしい。
だがそれは彼らへの苛立ちと言うよりも、自分への自責だ。
なにせ、全ての失敗はここから始まった。アデリナは誰よりも最初にこのフンと言ったら逆にフンに失礼かもしれないような奴らに敗北し、その後急転直下の人生を送ったのだ。
カレリナの次期当主の証、『外務代表』の名を冠する自分が、このような外道にしてやられるとは。
――だから今回は、失敗しない。
〇
グラナート大公家特有の灰色の髪。少し長くて、跳ねていて、薄い黄色の瞳を彩っている。
アルトゥール・グラナートは顔面偏差値だけで言えば確かに高かった。だがその謎の自信をひけらかす佇まいだけで、十分に吐き気を催す。
――わたしの敵はおまえではない。
過去へ戻り新たな新生を手に入れたアデリナは、真っ先にこの婚約破棄宴会をどう収めるかを考えた。
一応アデリナの外務代表就任の顔見せも兼ねているので、行かないという選択肢は取りづらい。というより逃げの選択肢など初めから取るつもりはない。
ならば、彼らを上回る策を講じるまで。
カレリナとの関係を最も安定させ、トラブルを穏便に終わらせたいのは誰か。それはカレリナによって権力が底上げされ、国土の防衛が頑強なものとなり、全体の生産値向上と経済の活性化を手に入れた、グラナート大公家に他ならない。
グラナート共和国は王政ではないが、貴族政ではある。
高位貴族が集結する元老院が最高組織として政治を行う中で、選挙はあるものの暗黙の了解で第一元老から第三元老を占めるグラナート大公家は、事実上の最高権力者集団だ。
そして中でも第一元老は国の実質上のトップに等しい。
現在の第一元老ロスティスラーフ・グラナートは魔物の急増と瘴気の広がりに直面している今、カレリナ公爵家との強固な繋がりと友好関係を切実に求めている。
――だから、このアルトゥールの権力濫用を黙って見ているはずがない。
前回も、あの後リチャード・ホーネットの声掛けで相応の処罰はいちおうあったのだ。アデリナがリチャードの手を取ったためそこまで大々的にはならなかったが。
だがあれは、恐ろしくて震えるほどに愚かしい選択だった。
ロスティスラーフの協力を取り付ければ、あとは簡単だ。二言三言述べるだけで、形勢は圧倒的に逆転した。
もはやアルトゥールと金魚のフンたちは社交界で前面に出ては来れないだろう。断られたリチャードの方も、貴族の儀礼上それ以上詰め寄ってくることはできない。
――それだけのことで、その程度の存在であった。
流れ作業としてキャロル・テイラーへの復讐も終える。カレリナ公爵家の者は五感が特殊だ。扉を隔てていても何が起こったのかわかる。
前回は、何も分かっていなかったために無視を決め込んでしまった。
アデリナの失敗全集の中でも一位二位を争う最悪の選択であった。何故あんな理不尽を飲み込まなければならないのか。それも、あの人が。
貴族の子弟たちがざわめていている。アデリナの暴挙だとでも思っているのだろうか。
面白い反応だ。キャロルがヴィクトル・ファンドーリンにそうした時は誰もそんな言動は取っていなかったのだが。
目的は達成した。今度は、理不尽を無視しなかった。
だからもはやキャロルや野次馬のことなどどうでもいい。興味があるのは、他の事だった。
〇
『なんなんだ、あれは、おかしいじゃないか!』
『――やめなよエリカ、無理だよ。私達のグループは一応キャロルたち三人組のおかげで成り立ってるんだから』
『じゃあ黙って見過ごせっていうのか、あれはいじめじゃないか!』
『私だって嫌だよ! でも闇雲に突っ込んだってどうにもならないよ』
会場の扉の外で待機していた時にふと耳に届いた、ふたりの少女の声。――前回は、こんな声はなかった。絶対だ。決して間違えはしない。
その二人の会話が、あの会場で唯一ヴィクトル・ファンドーリンに降りかかった理不尽に抗っていた。
『――』
二人は、一体「何」なのか。それもまた気になるが、二回の人生を通して恐らく初めて聞いた他人の彼を取り巻く環境への義憤に、アデリナの心ははっきりと震えた。
彼女らが何なのかという疑問なんて、刹那の内にその感動に上塗りされて消えていった。
――仲良くなりたい。
珍しく自然に、本心から、そんなことを思った。
〇
「――ねえ、このこと、内緒にしてくださいね?」
他の人には、この会話が聞こえていないはずだ。だから、アデリナが二人と仲良くしたいという望みはこのまま秘められればいいと思った。
第三者目線から恣意的なコメントをするしか能のない人間たちには、一片たりとも聞かせたくはない。
マリアと、エリカ。きちんと、覚えた。
でも少し、気が逸りすぎたかもしれない。
ぽかんとする二人。もう少し説明したいところだが、アデリナには最重要任務が残っている。申し訳ないが、説明は次に会った時のお楽しみとしよう。
〇
最重要任務にして、アデリナにとって最難関の任務。
時を超えて舞い戻って、彼に人生最高そして至高の『愛』を伝えること。まだ愛しているとはっきり口にできないことがあまりにももどかしいけれど。
「――わたしたち、カレリナ公爵家と。同盟を組んでくださる?」
炎よりも熱く、海よりも深い愛を、言葉のひとつひとつに滲ませて、アデリナは彼に手を差し出す。
時間が、本当に戻ったのだ。そう、改めて実感する。
彼は傷一つなく、少し若いけれどあの時の姿のまま、アデリナの目の前に立っている。
少しだけ泳ぐ視線、繊細に揺らめき動揺する心、暖かさを受け入れたい一方で人の温度を恐れて突き放そうとするその在り方が、なんとも彼らしい。
だから、愛おしい。
良かった。本当に良かった。――また、会えた。
言葉をひとつひとつ紡ぐたびに、瞳が潤む。心が弾む。制御なんてできない。ただあなたの瞳に、あなたの心に向き合いたい。
今度こそ絶対に、失敗しない。
――だってこんなにも、あなたを愛している。
「ヴィクトル・ファンドーリンの名において、同盟申告を受理する」
少しだけ掠れた、じんわりと響く耳心地良い低音がアデリナに届く。
また、この声が聴けるだなんて。嬉しい、なんて、嬉しいのだろうか。溢れそうになる感情を、膨れ上がる様々な思い出を、必死に押さえるのに精いっぱいになってしまった。
――彼が同盟申告を受理することは、分かっていた。
もちろん、政治的な理由は基盤としてある。けれど。
近寄る人をみな振り払いつつも、結局彼はずっとその暖かさを期待しているのだから。不器用に、愚直に、素直になれずに。
ああ、だから、愛している。
もしかして顔に出てしまっていないだろうか。出ていたとしても、致し方あるまい。恋する乙女の顔なのだから。青春なのだからいいではないか。
「ええ。ぜひ心ゆくまで、話し合ってくださいな」
――今回は、決して、間違えない。
〇
宴会もそろそろ終わるころ。ほとんどの大貴族はアデリナも含めて既に退出してしまっていた。
人気のなくなってきた会場に立ち尽くして、青年は何をするでもなくただ自分の心臓の拍動を聞いていた。速くも遅くもない、穏やかで周期的な普通の拍動だ。
でも今はなぜか無性に、その動きが強く自覚されるような気がした。
「カレリナ……か」
時間回帰をしたアデリナも気づかない宴会の隅で、静かに光るその青年が、海にそっと砂を散らすように、小さくそうつぶやいた。
――そうして『二度目の歯車』は、静かに、重く、回り出した。
――当時大国のひとつであった、カレリナ連盟国家を除いて。
それから色々あってカレリナは自らグラナートの一部になったわけだが、今でも半ば治外法権のようなものを持っている。
だからカレリナが動けば、必ずスポットライトの中心にしかならないのである。
それは、イリヤとアデリナの入場にも見て取れる。
あまり宴会に出場しないカレリナの突然の登場は、言ってしまえばアルトゥールとリーリアが仲睦まじそうに金魚のフンを連れながら登場してきた時の何千倍も注目されていた。
だから本来、アデリナはもっと上手くやれたはずなのだ。
「それじゃあアデル。この先は君の言った通りでいいんだね?」
「はい。全てはわたしが収めます。父上はその後のことに関して考えていてください」
自信に溢れた笑みと強い光を湛える瞳で父を見上げるアデリナ。父イリヤは少しだけ目を細め、小さくうなずいた。
毛量はさほど多くないが、長い黒髪は軽く頭の上で一つ結びにされていて、神秘的な美しさを醸し出している。だがそれを上回るほどの威厳が彼にはあった。
彼は現カレリナ当主なのだから、それも当然だ。
去っていった父を見送らず、アデリナは前を見据える。
リーリアの機嫌を取るかのように、威厳もクソもないだらけた顔であれやこれや話しかけるアルトゥール。そして哀れにも彼女を振り向かせたがる金魚のフンたち。
――なんて、腹立たしい。
だがそれは彼らへの苛立ちと言うよりも、自分への自責だ。
なにせ、全ての失敗はここから始まった。アデリナは誰よりも最初にこのフンと言ったら逆にフンに失礼かもしれないような奴らに敗北し、その後急転直下の人生を送ったのだ。
カレリナの次期当主の証、『外務代表』の名を冠する自分が、このような外道にしてやられるとは。
――だから今回は、失敗しない。
〇
グラナート大公家特有の灰色の髪。少し長くて、跳ねていて、薄い黄色の瞳を彩っている。
アルトゥール・グラナートは顔面偏差値だけで言えば確かに高かった。だがその謎の自信をひけらかす佇まいだけで、十分に吐き気を催す。
――わたしの敵はおまえではない。
過去へ戻り新たな新生を手に入れたアデリナは、真っ先にこの婚約破棄宴会をどう収めるかを考えた。
一応アデリナの外務代表就任の顔見せも兼ねているので、行かないという選択肢は取りづらい。というより逃げの選択肢など初めから取るつもりはない。
ならば、彼らを上回る策を講じるまで。
カレリナとの関係を最も安定させ、トラブルを穏便に終わらせたいのは誰か。それはカレリナによって権力が底上げされ、国土の防衛が頑強なものとなり、全体の生産値向上と経済の活性化を手に入れた、グラナート大公家に他ならない。
グラナート共和国は王政ではないが、貴族政ではある。
高位貴族が集結する元老院が最高組織として政治を行う中で、選挙はあるものの暗黙の了解で第一元老から第三元老を占めるグラナート大公家は、事実上の最高権力者集団だ。
そして中でも第一元老は国の実質上のトップに等しい。
現在の第一元老ロスティスラーフ・グラナートは魔物の急増と瘴気の広がりに直面している今、カレリナ公爵家との強固な繋がりと友好関係を切実に求めている。
――だから、このアルトゥールの権力濫用を黙って見ているはずがない。
前回も、あの後リチャード・ホーネットの声掛けで相応の処罰はいちおうあったのだ。アデリナがリチャードの手を取ったためそこまで大々的にはならなかったが。
だがあれは、恐ろしくて震えるほどに愚かしい選択だった。
ロスティスラーフの協力を取り付ければ、あとは簡単だ。二言三言述べるだけで、形勢は圧倒的に逆転した。
もはやアルトゥールと金魚のフンたちは社交界で前面に出ては来れないだろう。断られたリチャードの方も、貴族の儀礼上それ以上詰め寄ってくることはできない。
――それだけのことで、その程度の存在であった。
流れ作業としてキャロル・テイラーへの復讐も終える。カレリナ公爵家の者は五感が特殊だ。扉を隔てていても何が起こったのかわかる。
前回は、何も分かっていなかったために無視を決め込んでしまった。
アデリナの失敗全集の中でも一位二位を争う最悪の選択であった。何故あんな理不尽を飲み込まなければならないのか。それも、あの人が。
貴族の子弟たちがざわめていている。アデリナの暴挙だとでも思っているのだろうか。
面白い反応だ。キャロルがヴィクトル・ファンドーリンにそうした時は誰もそんな言動は取っていなかったのだが。
目的は達成した。今度は、理不尽を無視しなかった。
だからもはやキャロルや野次馬のことなどどうでもいい。興味があるのは、他の事だった。
〇
『なんなんだ、あれは、おかしいじゃないか!』
『――やめなよエリカ、無理だよ。私達のグループは一応キャロルたち三人組のおかげで成り立ってるんだから』
『じゃあ黙って見過ごせっていうのか、あれはいじめじゃないか!』
『私だって嫌だよ! でも闇雲に突っ込んだってどうにもならないよ』
会場の扉の外で待機していた時にふと耳に届いた、ふたりの少女の声。――前回は、こんな声はなかった。絶対だ。決して間違えはしない。
その二人の会話が、あの会場で唯一ヴィクトル・ファンドーリンに降りかかった理不尽に抗っていた。
『――』
二人は、一体「何」なのか。それもまた気になるが、二回の人生を通して恐らく初めて聞いた他人の彼を取り巻く環境への義憤に、アデリナの心ははっきりと震えた。
彼女らが何なのかという疑問なんて、刹那の内にその感動に上塗りされて消えていった。
――仲良くなりたい。
珍しく自然に、本心から、そんなことを思った。
〇
「――ねえ、このこと、内緒にしてくださいね?」
他の人には、この会話が聞こえていないはずだ。だから、アデリナが二人と仲良くしたいという望みはこのまま秘められればいいと思った。
第三者目線から恣意的なコメントをするしか能のない人間たちには、一片たりとも聞かせたくはない。
マリアと、エリカ。きちんと、覚えた。
でも少し、気が逸りすぎたかもしれない。
ぽかんとする二人。もう少し説明したいところだが、アデリナには最重要任務が残っている。申し訳ないが、説明は次に会った時のお楽しみとしよう。
〇
最重要任務にして、アデリナにとって最難関の任務。
時を超えて舞い戻って、彼に人生最高そして至高の『愛』を伝えること。まだ愛しているとはっきり口にできないことがあまりにももどかしいけれど。
「――わたしたち、カレリナ公爵家と。同盟を組んでくださる?」
炎よりも熱く、海よりも深い愛を、言葉のひとつひとつに滲ませて、アデリナは彼に手を差し出す。
時間が、本当に戻ったのだ。そう、改めて実感する。
彼は傷一つなく、少し若いけれどあの時の姿のまま、アデリナの目の前に立っている。
少しだけ泳ぐ視線、繊細に揺らめき動揺する心、暖かさを受け入れたい一方で人の温度を恐れて突き放そうとするその在り方が、なんとも彼らしい。
だから、愛おしい。
良かった。本当に良かった。――また、会えた。
言葉をひとつひとつ紡ぐたびに、瞳が潤む。心が弾む。制御なんてできない。ただあなたの瞳に、あなたの心に向き合いたい。
今度こそ絶対に、失敗しない。
――だってこんなにも、あなたを愛している。
「ヴィクトル・ファンドーリンの名において、同盟申告を受理する」
少しだけ掠れた、じんわりと響く耳心地良い低音がアデリナに届く。
また、この声が聴けるだなんて。嬉しい、なんて、嬉しいのだろうか。溢れそうになる感情を、膨れ上がる様々な思い出を、必死に押さえるのに精いっぱいになってしまった。
――彼が同盟申告を受理することは、分かっていた。
もちろん、政治的な理由は基盤としてある。けれど。
近寄る人をみな振り払いつつも、結局彼はずっとその暖かさを期待しているのだから。不器用に、愚直に、素直になれずに。
ああ、だから、愛している。
もしかして顔に出てしまっていないだろうか。出ていたとしても、致し方あるまい。恋する乙女の顔なのだから。青春なのだからいいではないか。
「ええ。ぜひ心ゆくまで、話し合ってくださいな」
――今回は、決して、間違えない。
〇
宴会もそろそろ終わるころ。ほとんどの大貴族はアデリナも含めて既に退出してしまっていた。
人気のなくなってきた会場に立ち尽くして、青年は何をするでもなくただ自分の心臓の拍動を聞いていた。速くも遅くもない、穏やかで周期的な普通の拍動だ。
でも今はなぜか無性に、その動きが強く自覚されるような気がした。
「カレリナ……か」
時間回帰をしたアデリナも気づかない宴会の隅で、静かに光るその青年が、海にそっと砂を散らすように、小さくそうつぶやいた。
――そうして『二度目の歯車』は、静かに、重く、回り出した。
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