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36 旅の前
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キャロリーヌを誘うことに概ね成功した翌日、“お話があります”とソフィアの部屋へと呼び出され、テオとの間にあったことを打ち明けられた。
「ソフィア様……辛い時に、相談にも乗れずにごめんなさい。大変な経験をされましたね」
「いいえ、エリアスに黙っていて欲しいと頼んだのは私です。お忙しそうな、大切なお友達のテレシア様の、お邪魔をしたく無かったのです」
困ったように微笑む彼女は、もう済んだことなのでとすっかり過去になった事を告げる。
「その後、お父様やお母様、クララック伯爵夫妻ともお話しして、残念ですがテオとの婚約は解消させてもらったのです。元々、私達は好き合っていたわけでもありませんし……。だから、テオ……いえ、テオ様はフリアンディーズ領へのお出かけに誘わなくて大丈夫ですし、説明していただかなくて問題ないのです」
「ソフィア様……わかりました。話してくださってありがとうございます」
淡いピンクの寝具で統一されたその部屋は、ほのかに甘い、しかし清涼感のある香りがしていかにもソフィアらしい。金で縁取られたピンクの陶器で、部屋の主手ずから紅茶を注ぐと、そっと2杯目のそれをすすめてきた。
「それで……今回のフリアンディーズ領への訪問は、ただ遊びに行くのではありませんね? エリアスが説明すると言ってくれましたが、私はできましたらテレシア様の口からお伺いしたいのです」
ソフィアの部屋には一人で来ていたため相談することも叶わない。どちらにしてもエリアスから話すつもりだったのだから……
暫く考えた後、自分が“獣人の守護者”であることを含めた陛下方と共有している事柄を話した。長く拙いその話に、ソフィアは口を挟むこともなく、ただ静かに時折頷きながら最後まで聞いていた。
秘密を打ち明けるのは、怖い。しかも厄介事でしかない上、友人まで疑わなければならない。もしソフィアが拒絶しても無理もない事だと思おうと、心に壁を作りながら話したが、それは良い意味で裏切られることになる。
「……わかりました。私でお役に立てることがあれば、喜んでお手伝いいたします! 共にキャロリーヌ様の疑惑を晴らしましょう」
「ソフィア様……!」
説明も下手な上、支離滅裂な展開だというのにあっさり全てを飲み込み協力してくれるというソフィアに、熱いものが込み上げてきた。
「今まで話せなくて……ごめんなさい。理解してくださって、とっても嬉しいです」
膝の上で固く握りしめていた手には、いつの間にかソフィアの手が添えられていた。その手ごと持ち上げ両手で覆うように手を添えられる。
「テレシア様……何か、困ったことがあったらいつでも相談してください。私では頼りないかもしれませんが、一緒に考える人が増えるだけでとても心が楽になるものです」
「それはこちらのセリフです、ソフィア様。一人で、抱え込まないでぐださいね」
お互いに顔を見合わせると、クスクスと笑った。
キャロリーヌから訪問の許可が降りると、夏季帰省休暇とフリアンディーズ領訪問に向けて慌ただしく準備が始まる。
キャロリーヌは休暇に入ったらすぐに帰省し、私たちには7日後くらいに来て欲しいとのことだったので、各自一度自宅へ帰ることとなった。
寮で暮らす他の生徒たちも、バタバタとどこか浮き足立ち始めーーあっという間に夏季帰省休暇がやってきた。
「「「お帰りなさいませ、お嬢様!!」」」
レオンにエスコートされながら馬車を降りると、予想外の歓声に包まれる。
使用人に騎士団のみんなが出迎えてくれ、その中にはそろそろ100人程になるかと思われる獣人の姿もあった。
嬉しいサプライズに、とびきりの笑顔を作り声を張る。
「ただいま戻りました」
荷解きを済ませると、エルを連れて屋敷の中を案内した。屋敷の中も外も、あちこちに仕事中の獣人含む使用人がいて、邪魔にならないように壁からひょっこり頭だけ出しては引っ込める、そんな覗き方を繰り返した。
厨房に行くとパティシエに見つかり、外側はサクッと中はふわっと焼き上がったドゥミセックを1つずつもらった。
獣人騎士団もすっかり規模が大きくなり、訓練場には見習いも含めた沢山の獣人がいる。いるはずだが、外には見習いしかおらず、準備室の方から雄叫びのような悲鳴のような複数の声が聞こえた。
「ウオォォォーーシャーーッ!」
「ア゛ーーーーーーッ!!!!」
覗けばレオンが木箱の上に乗って、手を頭上高く掲げている。部屋の中は獣人騎士が集まっていて、床に崩れ落ちている者もいたが異様な熱気に満ちていた。
『何してるんでしょうね』二人で顔を見合わせて観察する。
「よし、次行くぞーー
さぁいしょはぐー、じゃぁんけーんぽんっっっ」
「「「ぽんっ」」」
先程と同じような声が上がると、5名の獣人が勝ち残った。そう、それはテレシアが以前教えたジャンケンだった。何故かレオン主導のジャンケン大会が開催されていた。
「あ、お嬢様!エルも!」
「マスカット、こ、これは何をしているの?」
「今度のフリアンディーズ領、お嬢様の護衛同行者の選別戦です!私が一番に通過しました」
満面の笑顔で言う彼女の、黄緑色の尻尾の先が構って欲しそうに小刻みに震えていて吹き出しそうになる。笑っちゃいけない。
「や、やったねマスカット!」
また雄叫びがあがる。エルを連れて行くなんて言ったら怒られちゃうかもーー
その場の熱気が怖くなり、ソッと部屋を後にした。
「こっ、これが転移門……」
厳重に警備される大きな囲い、その中には白い門がそびえ建っていた。
王都より遥か北北東、魔の森との境にあるフリアンディーズ領は、風魔法で移動速度を早めても何日もかかるがこの門を使えば一瞬でつくそうだ。
「長距離転移の使用は高価なのに……エリアス、本当に私まで無料で良いんですか!?」
「はい。でも内緒ですよ、ソフィア」
「もちろん、他言いたしません」
本来、この距離を一瞬で転移するには費用が嵩む。しかし今回は任務……陛下より全員分の往復無料が保証された。通常は安価な短距離の転移門から転移門へ、騎馬や馬車での移動を挟みながら向かうが、それでは日数がかかり過ぎるためだ。
「ぼ、ボク転移は初めてです」
「ふふ、実は私もレオンも初めてなの」
「私だって初めてですよぉ!エリアスは?」
「僕はお父様について一往復だけ……他のところですがありますよ」
すると話を聞いていた門番が、丁寧に教えてくれる。
「詠唱を忘れないでくださいね。手を繋ぎ門の中央に立ったら“転移、フリアンディーズ”と唱えるんですよ」
私のお供にレオン、エルもキャロリーヌの希望で連れて行く事になり、エリアスは灰色獣人のリンジー、ソフィアは機密を漏らせないからとお供なし、護衛にポムエット公爵家の騎士団からバリー卿とメイソン卿の2人、獣人騎士団から3人、総勢11名の中々大所帯となっていた。
「待ってください、後一人くるはずなんですが……」
もう一人、私達に同行しても不自然でない文官がくるとのことだったが、まだ来ていない。
11人、その文官も含めて12人で一斉に手を繋がなきゃいけないのかなーー
そんなことを考えていると、バタバタ走るような音が響き始め最後の一人の到着を知らせる。
「待ってーーーー!」
大きなリュックを背負って現れた、ライラだった。
「ライラ先輩!!!?」
「遅れてすみませーーん! 獣人の調査に同行する、特務団、ライラ・モンドです」
学園を卒業した先輩は、文官になっていたのだーー。ライラはニカッと笑った。
「ソフィア様……辛い時に、相談にも乗れずにごめんなさい。大変な経験をされましたね」
「いいえ、エリアスに黙っていて欲しいと頼んだのは私です。お忙しそうな、大切なお友達のテレシア様の、お邪魔をしたく無かったのです」
困ったように微笑む彼女は、もう済んだことなのでとすっかり過去になった事を告げる。
「その後、お父様やお母様、クララック伯爵夫妻ともお話しして、残念ですがテオとの婚約は解消させてもらったのです。元々、私達は好き合っていたわけでもありませんし……。だから、テオ……いえ、テオ様はフリアンディーズ領へのお出かけに誘わなくて大丈夫ですし、説明していただかなくて問題ないのです」
「ソフィア様……わかりました。話してくださってありがとうございます」
淡いピンクの寝具で統一されたその部屋は、ほのかに甘い、しかし清涼感のある香りがしていかにもソフィアらしい。金で縁取られたピンクの陶器で、部屋の主手ずから紅茶を注ぐと、そっと2杯目のそれをすすめてきた。
「それで……今回のフリアンディーズ領への訪問は、ただ遊びに行くのではありませんね? エリアスが説明すると言ってくれましたが、私はできましたらテレシア様の口からお伺いしたいのです」
ソフィアの部屋には一人で来ていたため相談することも叶わない。どちらにしてもエリアスから話すつもりだったのだから……
暫く考えた後、自分が“獣人の守護者”であることを含めた陛下方と共有している事柄を話した。長く拙いその話に、ソフィアは口を挟むこともなく、ただ静かに時折頷きながら最後まで聞いていた。
秘密を打ち明けるのは、怖い。しかも厄介事でしかない上、友人まで疑わなければならない。もしソフィアが拒絶しても無理もない事だと思おうと、心に壁を作りながら話したが、それは良い意味で裏切られることになる。
「……わかりました。私でお役に立てることがあれば、喜んでお手伝いいたします! 共にキャロリーヌ様の疑惑を晴らしましょう」
「ソフィア様……!」
説明も下手な上、支離滅裂な展開だというのにあっさり全てを飲み込み協力してくれるというソフィアに、熱いものが込み上げてきた。
「今まで話せなくて……ごめんなさい。理解してくださって、とっても嬉しいです」
膝の上で固く握りしめていた手には、いつの間にかソフィアの手が添えられていた。その手ごと持ち上げ両手で覆うように手を添えられる。
「テレシア様……何か、困ったことがあったらいつでも相談してください。私では頼りないかもしれませんが、一緒に考える人が増えるだけでとても心が楽になるものです」
「それはこちらのセリフです、ソフィア様。一人で、抱え込まないでぐださいね」
お互いに顔を見合わせると、クスクスと笑った。
キャロリーヌから訪問の許可が降りると、夏季帰省休暇とフリアンディーズ領訪問に向けて慌ただしく準備が始まる。
キャロリーヌは休暇に入ったらすぐに帰省し、私たちには7日後くらいに来て欲しいとのことだったので、各自一度自宅へ帰ることとなった。
寮で暮らす他の生徒たちも、バタバタとどこか浮き足立ち始めーーあっという間に夏季帰省休暇がやってきた。
「「「お帰りなさいませ、お嬢様!!」」」
レオンにエスコートされながら馬車を降りると、予想外の歓声に包まれる。
使用人に騎士団のみんなが出迎えてくれ、その中にはそろそろ100人程になるかと思われる獣人の姿もあった。
嬉しいサプライズに、とびきりの笑顔を作り声を張る。
「ただいま戻りました」
荷解きを済ませると、エルを連れて屋敷の中を案内した。屋敷の中も外も、あちこちに仕事中の獣人含む使用人がいて、邪魔にならないように壁からひょっこり頭だけ出しては引っ込める、そんな覗き方を繰り返した。
厨房に行くとパティシエに見つかり、外側はサクッと中はふわっと焼き上がったドゥミセックを1つずつもらった。
獣人騎士団もすっかり規模が大きくなり、訓練場には見習いも含めた沢山の獣人がいる。いるはずだが、外には見習いしかおらず、準備室の方から雄叫びのような悲鳴のような複数の声が聞こえた。
「ウオォォォーーシャーーッ!」
「ア゛ーーーーーーッ!!!!」
覗けばレオンが木箱の上に乗って、手を頭上高く掲げている。部屋の中は獣人騎士が集まっていて、床に崩れ落ちている者もいたが異様な熱気に満ちていた。
『何してるんでしょうね』二人で顔を見合わせて観察する。
「よし、次行くぞーー
さぁいしょはぐー、じゃぁんけーんぽんっっっ」
「「「ぽんっ」」」
先程と同じような声が上がると、5名の獣人が勝ち残った。そう、それはテレシアが以前教えたジャンケンだった。何故かレオン主導のジャンケン大会が開催されていた。
「あ、お嬢様!エルも!」
「マスカット、こ、これは何をしているの?」
「今度のフリアンディーズ領、お嬢様の護衛同行者の選別戦です!私が一番に通過しました」
満面の笑顔で言う彼女の、黄緑色の尻尾の先が構って欲しそうに小刻みに震えていて吹き出しそうになる。笑っちゃいけない。
「や、やったねマスカット!」
また雄叫びがあがる。エルを連れて行くなんて言ったら怒られちゃうかもーー
その場の熱気が怖くなり、ソッと部屋を後にした。
「こっ、これが転移門……」
厳重に警備される大きな囲い、その中には白い門がそびえ建っていた。
王都より遥か北北東、魔の森との境にあるフリアンディーズ領は、風魔法で移動速度を早めても何日もかかるがこの門を使えば一瞬でつくそうだ。
「長距離転移の使用は高価なのに……エリアス、本当に私まで無料で良いんですか!?」
「はい。でも内緒ですよ、ソフィア」
「もちろん、他言いたしません」
本来、この距離を一瞬で転移するには費用が嵩む。しかし今回は任務……陛下より全員分の往復無料が保証された。通常は安価な短距離の転移門から転移門へ、騎馬や馬車での移動を挟みながら向かうが、それでは日数がかかり過ぎるためだ。
「ぼ、ボク転移は初めてです」
「ふふ、実は私もレオンも初めてなの」
「私だって初めてですよぉ!エリアスは?」
「僕はお父様について一往復だけ……他のところですがありますよ」
すると話を聞いていた門番が、丁寧に教えてくれる。
「詠唱を忘れないでくださいね。手を繋ぎ門の中央に立ったら“転移、フリアンディーズ”と唱えるんですよ」
私のお供にレオン、エルもキャロリーヌの希望で連れて行く事になり、エリアスは灰色獣人のリンジー、ソフィアは機密を漏らせないからとお供なし、護衛にポムエット公爵家の騎士団からバリー卿とメイソン卿の2人、獣人騎士団から3人、総勢11名の中々大所帯となっていた。
「待ってください、後一人くるはずなんですが……」
もう一人、私達に同行しても不自然でない文官がくるとのことだったが、まだ来ていない。
11人、その文官も含めて12人で一斉に手を繋がなきゃいけないのかなーー
そんなことを考えていると、バタバタ走るような音が響き始め最後の一人の到着を知らせる。
「待ってーーーー!」
大きなリュックを背負って現れた、ライラだった。
「ライラ先輩!!!?」
「遅れてすみませーーん! 獣人の調査に同行する、特務団、ライラ・モンドです」
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