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33 夏季休暇計画
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「テレシアーー起きてるか?」
公爵邸の自室をノックする音が響き、ドアの向こうにレオンがいた。ーーが、私を見るなり顔を赤らめる。
「ーーっ! なんか羽織れよ」
しまった! 寮感覚で寝間着で出てしまったが、久しぶりに公爵邸へ帰ると「お嬢様も成長なされてーー」と感極まった様子のラーダに、レースが多い胸元が大きく空いた大人っぽい寝巻きを用意されたんだった。
慌てて羽織りをかけると、レオンは大きく咳払いした後ティーセットをテーブルに並べ始めた。
「ちょっと相談があるんだ」
「珍しいね」
先にソファーに腰を下ろすと隣へ来るよう促し、用意してくれたミルク入りの紅茶を飲む。
「俺の魔力のことなんだけどーー」
訓練場でレオンが小さなオーブを作った後ーー
ウッドリィは神殿へ戻って獣人の魔力測定についてカミーユ神殿長へ相談、騎士団長達はエルとレオンをこのまま鍛えるべきだという意見と、陛下方の意見を仰ぐ派に別れた。
しかし報告から戻ったウィント卿より、一先ず解散が伝えられた。
エルはグレープに預けて、今頃一緒に過ごしているだろう。
沢山の揺れる尻尾に囲まれて、振り返ったエルの不安そうな表情が思い出される。
ちゃんと馴染めたかなぁ……
「ーー他のこと考えてるだろ」
「あ、ごめん。それで、魔力のことで?」
「はぁ……。見せた方が早いかな。我に宿りし力よその末端を顕現せよ、オーブ」
「ーーえっ!?」
訓練場で見た小さなものではなくテニスボール程の大きさで現れたそれはーー
「私と、同じーー!?」
「部屋で練習してたらーーー俺、全属性みたいなんだーー」
「えぇぇーー! 全属性って珍しいんじゃなかったっけ?」
「だよな?」
「う、うん。バレない方がいいよね。きっと」
「だよな??」
「……カミーユ神殿長に相談するとして……あ、他国へ行っちゃうんだっけ。それまではまた魔法を使うシーンがあったら2属性か1属性で通す?」
「そ、そうしよう。ただ、1属性ずつのオーブなら出来るんだけど2属性は難しくて」
「いつも神殿長の講義を一緒に受けていたからか、光属性はこの通り」
そう言って光属性のオーブを出した。
「じゃあ、光ってことにしておこうよ!それなら治癒もできるかもしれないし……」
レオンはおもむろに立ち上がると部屋にあったペーパーナイフを手に取り、勢い良く指先に傷をつくった。
裂傷から血がぷっくり盛り上がる。
「何をーー」
「我に宿りし光の力よ創傷したる者への癒しとなれ、ヒール」
軽く光ると傷は綺麗に治っていた。
「ほら、この通り。攻撃魔法の詠唱もいくつか覚えてるから、多分使えると思う」
「もーー、やる前に言って。痛かったでしょ? 体を大切にしてね、レオン」
立ち上がりそっと回復したばかりの指先を両手で優しく包み込む。
回復したって、痛みを受けたことに変わりなはい。ほら、痛みを我慢したからか顔も赤くなってるし……。
「わ、わかった」
しかし翌朝、レオン、エルとは隷属契約を結んでおくよう王城から手紙が届いた。
「良いかテレシア、まだ獣人の新法は発表されていない。発表後であっても、獣人全員が無事に解放されるとは限らないため、隷属契約がないことでレオンやエルは危険に晒されるかもしれない。それにーー隷属契約書が真にどの様な効果があるのか判明するまで、迂闊に新法発表も出来ない状況となってしまった」
「ーーはい。お父様」
「レオン、エル。魔法が使えるとわかった所申し訳ないが、君たちの安全のためにもテレシアと隷属契約を交わしてほしい」
「かしこまりました、公爵様」
朝早くにお父様からその様にお話があった後、隷属契約、屋敷のみんなに挨拶をして私、レオン、エルは学園へと戻っていった。
「本当に学園に行きたいの? エルちゃん」
「はい、テレシア様! グレープさんやマスカットさん、お屋敷の人皆さんお優しかったですが……ボク、テレシア様やレオンさんと一緒にいたいです! あとーーボクもみんなと同じ様に呼び捨てにしてください」
首からポムエット家の紋章入りの獣人用ネックレスを下げたエルは、慌てて用意した小さなトランクを膝に抱え、好奇心に満ちたように青い耳を小さく動かした。
ネックレス……デザインは屋敷のみんなと同じだけど急な事態に備えてストックしておいてよかったぁ……。
馬車が学園につくと一度寮に寄り、メイドのネラにエルを紹介する。エルはネラに任せ今日は女子寮のことを覚えたり、学園の中を案内しておいてもらうことにした。
青い尻尾を上にピンと伸ばしてネラの後をついて行く様は可愛らしかった。
「少し遅れちゃったねーー」
「はい、しかしまだ講師の先生が来る前でしょう」
早足で久しぶりの講義へ向かう。街へ治癒をしに行って、森の魔物調査に同行して、昨日はあの騒動のまま王城へ行って……講堂から徐々に聞こえるざわめきが、本当に久しぶりな気がする。
「おはようございます」
そう声をかけて講堂へ入ると、振り返った人々が一斉に静まり返った。
「ーー?」
『俺は壁際に控えてる……控えていますからね。では!』
ーー逃げたな。そう思いながら室内を見渡すと、遠くで手招きをするソフィアとエリアスを見つけた。
歴史科の講義は、テオとキャロリーヌは進級できなかったんだよね……。
「おはようございます、ソフィア様、エリアス様」
「おはようございます、テレシア様」
「先日は父がお世話になったそうで……」
どうやらエリアスは会議のことを聞いたらしく、言葉を濁すと綺麗な笑顔を侍らせた。
「そんっっっっっなことより!! テレシア様、大変な噂になっていますよ」
「噂? 」
ソフィアは聞き耳を立てる周囲の生徒を見回し睨みを効かせると声を潜め……
「先日、獣人の小さな子を庇って男子生徒を殴り飛ばしたそうではありませんか。ただの右ストレートには見えなかったとか、昨今噂されている“獣人の新法案”は……獣人がお好きである噂も相まってテレシア様にご関係があるではないかとすっかり噂になっていますよ」
「僕も窓から拝見していました。荒々しい声が聞こえたもので……」
「えっ!!」
お昼休み、食堂のなるべく端にエリアス、テレシアと席を陣取った。
「どういうことですか? エリアス? 」
「ソフィア、ここは黙って僕達に協力してもらいたいんだ……僕とテレシア様は、王命でどうしてもフリアンディーズ領に……キャロリーヌ様のご実家に、若しくは領地内の宿でもいいから遊びに行かなければならない」
「陛下は、公爵家の遊び先まで指定なさるのですか!?」
「ソフィア様、シーーーー」
近くの席はそれぞれの従者で埋めてもらったが、人の行き交う食堂だ。ソフィアにはなるべく声を潜めてもらわないと。
「その様子ですと、エリアス様はランベール公爵様から何かお話がーー?」
「……はい。昨夜珍しくお父様から僕宛に、至急の手紙が届きました。読んだら燃やすようにとのご指示で破棄しましたが……、テレシア様のご使命のこと、フリアンディーズ様のことをお伺いしました。もうすぐ夏季の帰省休暇が訪れます。テレシア様が“学友として”彼の地を調査できるよう協力するように、場合によっては同行しても構わない、とーー。ただ、今朝学園内で今朝のような噂が広がっていることをお父様はもちろん陛下もご存じないはずです。先方も、もちろんキャロリーヌ様を疑うわけではありませんが、内通者がいたり万が一何かあるとするなら、この噂により警戒しているかもしれません」
「なるほど……確かに、今朝のような噂が広がってしまった今、ソフィア様やエリアス様と共に遊びに、と言う方が自然かもしれませんね」
「ーー二人ともひどいです。私には話が全くわかりません」
唇を尖らせて涙目になるソフィアを前に、エリアスと顔を見合わせる。
「よ、要するに、夏季帰省休暇に、キャロリーヌ様の領地へ遊びに行きたいですねってお話です! ソフィア様とエリアス様も一緒に、キャロリーヌ様にお願いしに行きませんか?」
「まぁ! そう言うことですか! 私も一度は訪れてみたいと思っておりました」
両手をパチンと合わせると、ピンク色の花がほころんだような笑顔が咲いた。
公爵邸の自室をノックする音が響き、ドアの向こうにレオンがいた。ーーが、私を見るなり顔を赤らめる。
「ーーっ! なんか羽織れよ」
しまった! 寮感覚で寝間着で出てしまったが、久しぶりに公爵邸へ帰ると「お嬢様も成長なされてーー」と感極まった様子のラーダに、レースが多い胸元が大きく空いた大人っぽい寝巻きを用意されたんだった。
慌てて羽織りをかけると、レオンは大きく咳払いした後ティーセットをテーブルに並べ始めた。
「ちょっと相談があるんだ」
「珍しいね」
先にソファーに腰を下ろすと隣へ来るよう促し、用意してくれたミルク入りの紅茶を飲む。
「俺の魔力のことなんだけどーー」
訓練場でレオンが小さなオーブを作った後ーー
ウッドリィは神殿へ戻って獣人の魔力測定についてカミーユ神殿長へ相談、騎士団長達はエルとレオンをこのまま鍛えるべきだという意見と、陛下方の意見を仰ぐ派に別れた。
しかし報告から戻ったウィント卿より、一先ず解散が伝えられた。
エルはグレープに預けて、今頃一緒に過ごしているだろう。
沢山の揺れる尻尾に囲まれて、振り返ったエルの不安そうな表情が思い出される。
ちゃんと馴染めたかなぁ……
「ーー他のこと考えてるだろ」
「あ、ごめん。それで、魔力のことで?」
「はぁ……。見せた方が早いかな。我に宿りし力よその末端を顕現せよ、オーブ」
「ーーえっ!?」
訓練場で見た小さなものではなくテニスボール程の大きさで現れたそれはーー
「私と、同じーー!?」
「部屋で練習してたらーーー俺、全属性みたいなんだーー」
「えぇぇーー! 全属性って珍しいんじゃなかったっけ?」
「だよな?」
「う、うん。バレない方がいいよね。きっと」
「だよな??」
「……カミーユ神殿長に相談するとして……あ、他国へ行っちゃうんだっけ。それまではまた魔法を使うシーンがあったら2属性か1属性で通す?」
「そ、そうしよう。ただ、1属性ずつのオーブなら出来るんだけど2属性は難しくて」
「いつも神殿長の講義を一緒に受けていたからか、光属性はこの通り」
そう言って光属性のオーブを出した。
「じゃあ、光ってことにしておこうよ!それなら治癒もできるかもしれないし……」
レオンはおもむろに立ち上がると部屋にあったペーパーナイフを手に取り、勢い良く指先に傷をつくった。
裂傷から血がぷっくり盛り上がる。
「何をーー」
「我に宿りし光の力よ創傷したる者への癒しとなれ、ヒール」
軽く光ると傷は綺麗に治っていた。
「ほら、この通り。攻撃魔法の詠唱もいくつか覚えてるから、多分使えると思う」
「もーー、やる前に言って。痛かったでしょ? 体を大切にしてね、レオン」
立ち上がりそっと回復したばかりの指先を両手で優しく包み込む。
回復したって、痛みを受けたことに変わりなはい。ほら、痛みを我慢したからか顔も赤くなってるし……。
「わ、わかった」
しかし翌朝、レオン、エルとは隷属契約を結んでおくよう王城から手紙が届いた。
「良いかテレシア、まだ獣人の新法は発表されていない。発表後であっても、獣人全員が無事に解放されるとは限らないため、隷属契約がないことでレオンやエルは危険に晒されるかもしれない。それにーー隷属契約書が真にどの様な効果があるのか判明するまで、迂闊に新法発表も出来ない状況となってしまった」
「ーーはい。お父様」
「レオン、エル。魔法が使えるとわかった所申し訳ないが、君たちの安全のためにもテレシアと隷属契約を交わしてほしい」
「かしこまりました、公爵様」
朝早くにお父様からその様にお話があった後、隷属契約、屋敷のみんなに挨拶をして私、レオン、エルは学園へと戻っていった。
「本当に学園に行きたいの? エルちゃん」
「はい、テレシア様! グレープさんやマスカットさん、お屋敷の人皆さんお優しかったですが……ボク、テレシア様やレオンさんと一緒にいたいです! あとーーボクもみんなと同じ様に呼び捨てにしてください」
首からポムエット家の紋章入りの獣人用ネックレスを下げたエルは、慌てて用意した小さなトランクを膝に抱え、好奇心に満ちたように青い耳を小さく動かした。
ネックレス……デザインは屋敷のみんなと同じだけど急な事態に備えてストックしておいてよかったぁ……。
馬車が学園につくと一度寮に寄り、メイドのネラにエルを紹介する。エルはネラに任せ今日は女子寮のことを覚えたり、学園の中を案内しておいてもらうことにした。
青い尻尾を上にピンと伸ばしてネラの後をついて行く様は可愛らしかった。
「少し遅れちゃったねーー」
「はい、しかしまだ講師の先生が来る前でしょう」
早足で久しぶりの講義へ向かう。街へ治癒をしに行って、森の魔物調査に同行して、昨日はあの騒動のまま王城へ行って……講堂から徐々に聞こえるざわめきが、本当に久しぶりな気がする。
「おはようございます」
そう声をかけて講堂へ入ると、振り返った人々が一斉に静まり返った。
「ーー?」
『俺は壁際に控えてる……控えていますからね。では!』
ーー逃げたな。そう思いながら室内を見渡すと、遠くで手招きをするソフィアとエリアスを見つけた。
歴史科の講義は、テオとキャロリーヌは進級できなかったんだよね……。
「おはようございます、ソフィア様、エリアス様」
「おはようございます、テレシア様」
「先日は父がお世話になったそうで……」
どうやらエリアスは会議のことを聞いたらしく、言葉を濁すと綺麗な笑顔を侍らせた。
「そんっっっっっなことより!! テレシア様、大変な噂になっていますよ」
「噂? 」
ソフィアは聞き耳を立てる周囲の生徒を見回し睨みを効かせると声を潜め……
「先日、獣人の小さな子を庇って男子生徒を殴り飛ばしたそうではありませんか。ただの右ストレートには見えなかったとか、昨今噂されている“獣人の新法案”は……獣人がお好きである噂も相まってテレシア様にご関係があるではないかとすっかり噂になっていますよ」
「僕も窓から拝見していました。荒々しい声が聞こえたもので……」
「えっ!!」
お昼休み、食堂のなるべく端にエリアス、テレシアと席を陣取った。
「どういうことですか? エリアス? 」
「ソフィア、ここは黙って僕達に協力してもらいたいんだ……僕とテレシア様は、王命でどうしてもフリアンディーズ領に……キャロリーヌ様のご実家に、若しくは領地内の宿でもいいから遊びに行かなければならない」
「陛下は、公爵家の遊び先まで指定なさるのですか!?」
「ソフィア様、シーーーー」
近くの席はそれぞれの従者で埋めてもらったが、人の行き交う食堂だ。ソフィアにはなるべく声を潜めてもらわないと。
「その様子ですと、エリアス様はランベール公爵様から何かお話がーー?」
「……はい。昨夜珍しくお父様から僕宛に、至急の手紙が届きました。読んだら燃やすようにとのご指示で破棄しましたが……、テレシア様のご使命のこと、フリアンディーズ様のことをお伺いしました。もうすぐ夏季の帰省休暇が訪れます。テレシア様が“学友として”彼の地を調査できるよう協力するように、場合によっては同行しても構わない、とーー。ただ、今朝学園内で今朝のような噂が広がっていることをお父様はもちろん陛下もご存じないはずです。先方も、もちろんキャロリーヌ様を疑うわけではありませんが、内通者がいたり万が一何かあるとするなら、この噂により警戒しているかもしれません」
「なるほど……確かに、今朝のような噂が広がってしまった今、ソフィア様やエリアス様と共に遊びに、と言う方が自然かもしれませんね」
「ーー二人ともひどいです。私には話が全くわかりません」
唇を尖らせて涙目になるソフィアを前に、エリアスと顔を見合わせる。
「よ、要するに、夏季帰省休暇に、キャロリーヌ様の領地へ遊びに行きたいですねってお話です! ソフィア様とエリアス様も一緒に、キャロリーヌ様にお願いしに行きませんか?」
「まぁ! そう言うことですか! 私も一度は訪れてみたいと思っておりました」
両手をパチンと合わせると、ピンク色の花がほころんだような笑顔が咲いた。
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