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第2話 驚きの新世界
18 超能力は生体魔法?
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🧝
「僕も、どんな技能なんか聞いてないんです」
「⋯⋯誰に?」
「あ⋯⋯」
直接女神から技能や能力値について訊く人なんか普通いないか。
親に、と言うのもおかしいな。
「深くは聞きませんが。技能が働く瞬間を感じたことは?」
「いいえ」
だって、俺、昨日生まれたばかりなんや。遺伝子組み換え大豆0歳と一日やで?むしろ、まだ24時間経ってへんねん。
「攻撃系か防御系か、補助系、回復系、操作系などの、系統も判りませんか?」
「⋯⋯すみません、見分け方も知らないし、使ってみないことには。しかも、使い方、わかりません」
「その様子では、アクティブ系かパッシブ系かも判らないようですね」
「魔法も使ったことなくて。生活魔法って、誰にでも使えるんですか?」
「⋯⋯⋯⋯」
絶句されてしまった。
「嘘を言っている訳ではないのは判りますが、その能力値で、魔法を使ったことがないという事実が、俄に信じられません」
「この国では、魔法は当たり前のようですけど、僕の住んでいた所では、魔法はお伽話の中の架空のもので、使えると言ったら眉唾物に思われます」
「それでは、生活が不便ではありませんか?」
「誰が使っても同じ効果の出るカラクリ道具を使って生活していました。壊れたら、修理するか、新しいものを買い替えます。
女の子の間でおまじないや占いが流行ってたり、超能力は僅かにあったみたいですけど、僕は目にした事はありません」
漫画や小説、映画なんかのフィクションの中には氾濫してたけどな。
「超能力というのは?」
「精神力で、ものを動かしたり、見えない壁の向こうを見たり、心で会話したり?」
「生体魔法の一種でしょう。なら、今からでは一流にはなれなくても、ある程度使えるようにはなると思います。ご希望でしたら、魔法の初心者講習を組みます」
「お願いします。俺、魔法使えなくて、風呂に入れなくて、ワーテルガーさんにクリーンかけてもらったんですよ。毎日してもらう訳にはいかないし、早く覚えたいです」
「ワ、ワーテルガー閣下に?」
あれ? ヤバかった?
「身寄りのない子供だからと、よくしてもらいました。さすがは領主さまですね」
フォローになってないのか、受付のお姉さんは引き攣ったままだった。
「それはともかく。魔法の初級コース講習、承りました。講師の都合がつき次第、連絡いたします。現在のお住まいは?」
「まだ、これから見に行きます」
「取り敢えず、警邏隊詰め所に伝言してくれれば、伝わるようにしておく」
後ろのラウンジのソファで待っていた筈のワーテルガーさんが真後ろに立っていた。
名前が聴こえて、呼ばれたと思ったのかな。
「わかりました。では、そのように」
ワーテルガーさんに頭を下げた後、俺に向かって、満面の笑みを浮かべる受付のエルフのお姉さん。
「自由民協会へようこそ、トキワセイヤ。わたくし達は、あなたを歓迎しますよ。民のため街のため、素晴らしい自由民になってくださることを望みます」
「僕も、どんな技能なんか聞いてないんです」
「⋯⋯誰に?」
「あ⋯⋯」
直接女神から技能や能力値について訊く人なんか普通いないか。
親に、と言うのもおかしいな。
「深くは聞きませんが。技能が働く瞬間を感じたことは?」
「いいえ」
だって、俺、昨日生まれたばかりなんや。遺伝子組み換え大豆0歳と一日やで?むしろ、まだ24時間経ってへんねん。
「攻撃系か防御系か、補助系、回復系、操作系などの、系統も判りませんか?」
「⋯⋯すみません、見分け方も知らないし、使ってみないことには。しかも、使い方、わかりません」
「その様子では、アクティブ系かパッシブ系かも判らないようですね」
「魔法も使ったことなくて。生活魔法って、誰にでも使えるんですか?」
「⋯⋯⋯⋯」
絶句されてしまった。
「嘘を言っている訳ではないのは判りますが、その能力値で、魔法を使ったことがないという事実が、俄に信じられません」
「この国では、魔法は当たり前のようですけど、僕の住んでいた所では、魔法はお伽話の中の架空のもので、使えると言ったら眉唾物に思われます」
「それでは、生活が不便ではありませんか?」
「誰が使っても同じ効果の出るカラクリ道具を使って生活していました。壊れたら、修理するか、新しいものを買い替えます。
女の子の間でおまじないや占いが流行ってたり、超能力は僅かにあったみたいですけど、僕は目にした事はありません」
漫画や小説、映画なんかのフィクションの中には氾濫してたけどな。
「超能力というのは?」
「精神力で、ものを動かしたり、見えない壁の向こうを見たり、心で会話したり?」
「生体魔法の一種でしょう。なら、今からでは一流にはなれなくても、ある程度使えるようにはなると思います。ご希望でしたら、魔法の初心者講習を組みます」
「お願いします。俺、魔法使えなくて、風呂に入れなくて、ワーテルガーさんにクリーンかけてもらったんですよ。毎日してもらう訳にはいかないし、早く覚えたいです」
「ワ、ワーテルガー閣下に?」
あれ? ヤバかった?
「身寄りのない子供だからと、よくしてもらいました。さすがは領主さまですね」
フォローになってないのか、受付のお姉さんは引き攣ったままだった。
「それはともかく。魔法の初級コース講習、承りました。講師の都合がつき次第、連絡いたします。現在のお住まいは?」
「まだ、これから見に行きます」
「取り敢えず、警邏隊詰め所に伝言してくれれば、伝わるようにしておく」
後ろのラウンジのソファで待っていた筈のワーテルガーさんが真後ろに立っていた。
名前が聴こえて、呼ばれたと思ったのかな。
「わかりました。では、そのように」
ワーテルガーさんに頭を下げた後、俺に向かって、満面の笑みを浮かべる受付のエルフのお姉さん。
「自由民協会へようこそ、トキワセイヤ。わたくし達は、あなたを歓迎しますよ。民のため街のため、素晴らしい自由民になってくださることを望みます」
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