聖女も勇者もお断り🙅

ピコっぴ

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竜王国って、竜の国?

🚷21 誓約魔法で他言無用縛り

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星竜の加護ドラゴンブレシングは、隠さないといけないものなんですか?」
「ここの国の名前は知ってる?」
「セイル竜王国ですよね?」
「そう」
「でも、王様は人間だと伺いましたけど?」
「そうね。国王も貴族も国民もみんな人間なのに、竜王国。それだけ、竜族にたいして敬意を払う国民性なの」
「はあ」

 アディライトさんは、マディラさんと、ガヴィルさん達を呼んで来たアシスタントの女性とに、誓約魔法を使わせる。

「いい? この子のステータスに関しては、一切他言無用よ。殿下に確認をとるまで、誰にも言わない、この四人でも話さない。いいわね?」

 ずいぶん厳重やね? 評議員達が使ってるの見たことある。
 確か、誓ったことを破ると、全身から血が噴き出したり、呼吸が出来なくなったり、命に関わる異常が出ると聞いたけど。

──それだけ、慎重に扱わないといけない情報ってコトだね
──モモカ、トップシークレット
──重要人物だね

 精霊達が、クスクス笑う。もしかして、わざと特殊体質スペシャルオーラ【精霊愛護】 エレメンツラヴァーズ だけじゃなくて【星竜の加護ドラゴンブレシング】を開示した?

──だって竜王国だよ?
──星竜の加護ドラゴンブレシングを持ってるって知ってもらったら、誰も評議員達のような扱いはしないよ
──ここは、信用のある人には見せるべきでしょ?
──アディライト、異世界から来た人の救済制度の一番偉い人で、強い精霊の友達で、いい人だから教えるは大丈夫!!

 こ、これは、確信犯!!


 期限はアディライトさんが判断するまで。
 この場にいるガヴィルさん達三人は、この部屋を出た後、私のステータスに関しては、一切口に出来ない縛りを受けた。



 次話
🚷22 星竜様に会ったかしら?
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