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不思議なダンジョンの奥には
きゅう。『天敵来てーって適当な召喚法だったから、応えてくれた幻獣がドンドコ来るんじゃないの?』──巨大な生き物が三すくみ状態になりました
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🐍
おキツネさまの手の下でくったりしているオコジョさんをどうしようかな? と考えていると、後ろから何やら、低い、重いものを引き摺るような音がする。
《ちっ また、面倒な⋯⋯》
「ぅおっ!? マジかっ」
ギレウォッタさんが振り返って音の発生源を見て仰け反る。
「コハクちゃん? お呼びするのはひとりにしなきゃダメじゃない?」
アネッタさんも窘めてくる。
えーっと、アレも、私が喚んだの?
〈そだねー。あれからコハの気配がするにゃ?〉
〈コハのエナジーを舐めたいって言ってるにゃん〉
「天敵来てーって、適当な召喚法だったから、適当に応えてくれた幻獣だけドンドコ来るんじゃないの?」
どうしようかな。オコジョさんは、すでにおキツネさまが押さえてくれてるしなー。
《上質の、イタチ属をいただける、のではなかっタカ?》
三ツ首の、巨大蛇だった。
《三ツ首の、遅かったのォ。吾が先に下してしもうたゆえ、次の機会にするがよい》
オコジョさんを押さえてない方の手を舐めながら、澄まして言うおキツネさま。
《白面の。お主の雷光の如き速さに勝てる筈もなかろう。ここはそっちが次回に譲れヌカ?》
《もう、交渉成立したんだわぇ》
《待たぬか!! 朕を抜きに、話を進めるでないわ》
あーあ、更に、巨大なペナント⋯⋯じゃなくて、片翼2mありそうなフクロウさんが。さすが梟、音もなく降りてきた。どこから?
そっかー。オコジョの天敵って、本人より大型の捕食動物、蛇、梟などの猛禽類、なんだ?
どうしよう。
一匹のフロアボス、オコジョさんを狙って、白いおキツネさまと三つも首のある巨大ヘビと私達を乗せても飛べそうな巨大フクロウが、三すくみ状態になってしまった。
──私の、ちょっぴり適当な召喚ダンスのせい?
おキツネさまの手の下でくったりしているオコジョさんをどうしようかな? と考えていると、後ろから何やら、低い、重いものを引き摺るような音がする。
《ちっ また、面倒な⋯⋯》
「ぅおっ!? マジかっ」
ギレウォッタさんが振り返って音の発生源を見て仰け反る。
「コハクちゃん? お呼びするのはひとりにしなきゃダメじゃない?」
アネッタさんも窘めてくる。
えーっと、アレも、私が喚んだの?
〈そだねー。あれからコハの気配がするにゃ?〉
〈コハのエナジーを舐めたいって言ってるにゃん〉
「天敵来てーって、適当な召喚法だったから、適当に応えてくれた幻獣だけドンドコ来るんじゃないの?」
どうしようかな。オコジョさんは、すでにおキツネさまが押さえてくれてるしなー。
《上質の、イタチ属をいただける、のではなかっタカ?》
三ツ首の、巨大蛇だった。
《三ツ首の、遅かったのォ。吾が先に下してしもうたゆえ、次の機会にするがよい》
オコジョさんを押さえてない方の手を舐めながら、澄まして言うおキツネさま。
《白面の。お主の雷光の如き速さに勝てる筈もなかろう。ここはそっちが次回に譲れヌカ?》
《もう、交渉成立したんだわぇ》
《待たぬか!! 朕を抜きに、話を進めるでないわ》
あーあ、更に、巨大なペナント⋯⋯じゃなくて、片翼2mありそうなフクロウさんが。さすが梟、音もなく降りてきた。どこから?
そっかー。オコジョの天敵って、本人より大型の捕食動物、蛇、梟などの猛禽類、なんだ?
どうしよう。
一匹のフロアボス、オコジョさんを狙って、白いおキツネさまと三つも首のある巨大ヘビと私達を乗せても飛べそうな巨大フクロウが、三すくみ状態になってしまった。
──私の、ちょっぴり適当な召喚ダンスのせい?
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