265 / 276
アレフ達と別れてから初めてのダンジョンです!
じゅうく。『同時に、チルちゃんの雷撃とチットちゃんの氷雪、ケルピーちゃんの大水流とサラピーちゃんの大火燄を』──手当たり次第にやってみよう
しおりを挟む
𓃓
とにかく、同時にやってみようと、チルちゃんの雷撃とチットちゃんの氷雪魔法、ケルピーちゃんの大水流とサラピーちゃんの大火燄を、一度にけしかけてもらう。
私も、お祖母ちゃんの杖の中から『悪霊退散マジカルステッキ』を出して、くるくる回してみる。魔獣(神獣)だけど、このダンジョンに隠れてる魔術士の召喚物や、本物ではない魔力や霊力の塊──幽体の可能性もあるから。
でも、チルちゃんの雷撃とサラピーちゃんの大火燄で負った火傷を、ケルピーちゃんの大水流とチットちゃんの氷雪で冷やして、私のマジカルステッキの魔力を吸収して怪我を治してしまった。
「えーと、打つ手無し?」
「そんなはずはないだろ。本当の無敵状態なら、過去に討伐されたことがある訳ないだろう。神々でなければ手がつけられないなら、今頃地上はコイツの餌場になってる。
それに、さっきも言ったが、上限はあるはずだし、物質として肉体があるなら、何か弱点があるはずだ」
だとしても、私達よりランクもレベルも高いベヒモスを【鑑定】で看破する事は出来ないから、上限までどれくらいなのかも弱点も見抜けない。
温度や熱量が加点の火燄と減点の氷雪を同時にぶつけても打ち消しあったし、たぶん、緑気や金剛でもどうにかして跳ね飛ばしちゃうんだろうな。
私達は、精霊術士でも神々から魔法を借りる聖職者でもないから、光や闇の魔法は使えないんだよねぇ。
ん? 光と闇? なんか、そんなのあったような⋯⋯
チッ チチチ
可愛らしい声が、背後の光の届かない草むらから聴こえた気がした──
とにかく、同時にやってみようと、チルちゃんの雷撃とチットちゃんの氷雪魔法、ケルピーちゃんの大水流とサラピーちゃんの大火燄を、一度にけしかけてもらう。
私も、お祖母ちゃんの杖の中から『悪霊退散マジカルステッキ』を出して、くるくる回してみる。魔獣(神獣)だけど、このダンジョンに隠れてる魔術士の召喚物や、本物ではない魔力や霊力の塊──幽体の可能性もあるから。
でも、チルちゃんの雷撃とサラピーちゃんの大火燄で負った火傷を、ケルピーちゃんの大水流とチットちゃんの氷雪で冷やして、私のマジカルステッキの魔力を吸収して怪我を治してしまった。
「えーと、打つ手無し?」
「そんなはずはないだろ。本当の無敵状態なら、過去に討伐されたことがある訳ないだろう。神々でなければ手がつけられないなら、今頃地上はコイツの餌場になってる。
それに、さっきも言ったが、上限はあるはずだし、物質として肉体があるなら、何か弱点があるはずだ」
だとしても、私達よりランクもレベルも高いベヒモスを【鑑定】で看破する事は出来ないから、上限までどれくらいなのかも弱点も見抜けない。
温度や熱量が加点の火燄と減点の氷雪を同時にぶつけても打ち消しあったし、たぶん、緑気や金剛でもどうにかして跳ね飛ばしちゃうんだろうな。
私達は、精霊術士でも神々から魔法を借りる聖職者でもないから、光や闇の魔法は使えないんだよねぇ。
ん? 光と闇? なんか、そんなのあったような⋯⋯
チッ チチチ
可愛らしい声が、背後の光の届かない草むらから聴こえた気がした──
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
156
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる