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アレフ達と別れてから初めてのダンジョンです!
じゅうに。『地下空間のはずなんだけど、夜中の森のような景色に戸惑ったものの、こういうダンジョンだと納得するしかない』──まずはマッピングから
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🏞️
地下空間のはずなんだけど、まるで、夜中の森のような景色に戸惑ったものの、こういうダンジョンだと納得するしかないみたい。
「ダンジョンからどこか別世界に繋がってるとかないよね?」
「わからないわね、確かめようがないもの」
「ただ、進むしかないのは確実のようだよ」
ギレウォッタさんの言葉に振り返ると、今下りてきた坂がなくなっていた。
「ここを起点として、マッピングしていくしかないか⋯⋯」
ギレウォッタさんは、小さな旗を出して、地面に突き刺す。
「こういう広い場所はね、起点を決めて、正方形の範囲を広げつつマッピングするものなんだよ」
先輩冒険者らしく、説明をしながら作業を進めていく。
カイル様を起点に残し、みんなで手分けして、同じ長さのロープを使ってマッピング範囲を拡げていく。
「結構広い林ですね?」
「そうだね⋯⋯ 下層に下りるのでも、上がるのでも、別マップに移動するのでもいいから、移動手段を見つけないと」
「ずっとどこまでもこういう世界だと困るわね」
「アネッタ」
「ごめんなさい」
どうやら、魔素に満ちたダンジョンで、不安を口にするとそれが現実になるという、心理現象を逆手に取ったイヤな空間もあるのだとか。
ここがそうだとは限らないけれど、アネッタさんのように魔力の高い人が言うことで、咒として完成してしまう事もあるから、なるべく変なことは口に出してはいけないのだそう。
「コハクちゃんもね。
精霊をアイテム化する力があるんだから、不安に思ったりイヤな想像をしても、言葉に出しちゃダメだよ?」
言葉に出すことで具現化するらしい。
それでも、魔力や感受性の高い人が想像し恐怖することで実現してしまうリスクも0ではないとも言われた。
やだな、怖い。
「カイルロッド様が遠くなったな、一度戻るか」
起点の旗まで戻ると、いったん休憩をとることになった。
地下空間のはずなんだけど、まるで、夜中の森のような景色に戸惑ったものの、こういうダンジョンだと納得するしかないみたい。
「ダンジョンからどこか別世界に繋がってるとかないよね?」
「わからないわね、確かめようがないもの」
「ただ、進むしかないのは確実のようだよ」
ギレウォッタさんの言葉に振り返ると、今下りてきた坂がなくなっていた。
「ここを起点として、マッピングしていくしかないか⋯⋯」
ギレウォッタさんは、小さな旗を出して、地面に突き刺す。
「こういう広い場所はね、起点を決めて、正方形の範囲を広げつつマッピングするものなんだよ」
先輩冒険者らしく、説明をしながら作業を進めていく。
カイル様を起点に残し、みんなで手分けして、同じ長さのロープを使ってマッピング範囲を拡げていく。
「結構広い林ですね?」
「そうだね⋯⋯ 下層に下りるのでも、上がるのでも、別マップに移動するのでもいいから、移動手段を見つけないと」
「ずっとどこまでもこういう世界だと困るわね」
「アネッタ」
「ごめんなさい」
どうやら、魔素に満ちたダンジョンで、不安を口にするとそれが現実になるという、心理現象を逆手に取ったイヤな空間もあるのだとか。
ここがそうだとは限らないけれど、アネッタさんのように魔力の高い人が言うことで、咒として完成してしまう事もあるから、なるべく変なことは口に出してはいけないのだそう。
「コハクちゃんもね。
精霊をアイテム化する力があるんだから、不安に思ったりイヤな想像をしても、言葉に出しちゃダメだよ?」
言葉に出すことで具現化するらしい。
それでも、魔力や感受性の高い人が想像し恐怖することで実現してしまうリスクも0ではないとも言われた。
やだな、怖い。
「カイルロッド様が遠くなったな、一度戻るか」
起点の旗まで戻ると、いったん休憩をとることになった。
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