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5 女神の祝福と制約
5‑1 討伐完了
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🌪
殿下に、そんなつもりで言ったのではないと、謝罪するべきなのだろうけど、魔法を練っている最中に、集中力を落とすようなことは言えない。
ルヴィラは励ますような温もりを私に分けた後、殿下の魔法の収束を手伝い精霊達を纏めていく。
一度は大きく作り上げられた火球は小さく圧縮され、内面温度は恐らく溶岩流なみに。
なるべくまわりに被害が出ないように、オウルベアに焦点を合わせて精霊で軌道を紐付けする。導火線のような役目と思えばわかりやすいだろうか?
「殿下。まわりの木々への延焼はわたくしが抑えますので、今はアレを斃すことだけをお考えください」
「助かるよ」
短く答えると、エリオス殿下は2m以上あった火球を三十㎝以下に縮めて、勢いよくオウルベアに向けて放った。
オウルベアも、羽ばたいて風を起こし抵抗するけれど、精霊力はこちらが上。威力の相殺を狙ったのであろう風の刃と風霊達は、ルヴィラに無力化され、火球は威力を落とすことなく真っ直ぐに、精霊に導かれてオウルベアの胸元に着弾した。
「⋯⋯君の守護精霊は凄いね。殆ど影響なく、そのままオウルベアに被弾したよ」
「お役に立てて良かったです」
耳を塞ぎたくなるような、金属が軋むような金切り声を上げて、オウルベアは燃えながら暴れ回るけれど、ただの物理的な焰ではなく、火属性の魔素と精霊力の塊であるので、私達の魔力を上まわらないと消火する事は出来ない。
「辺境警備隊が魔神クラスかもと言って退却するだけあって、物理攻撃や風魔法、水魔法、氷魔法を弾いたのは驚いたけれど、物質的な肉体があるだけに、火は効いたみたいだね」
「それも、殿下の魔力の高さがあればこそですわ」
「君の守護精霊がガードしてくれなければ、威力は殺がれていただろうし、効果値を高めるのに、君が共鳴魔法で協力してくれたからだよ」
「では、研究チームエリオス殿下班の皆の成果ですね」
「確かに」
獣毛と肉の焦げる嫌な臭いを撒きながら、オウルベアは絶叫と共に倒れた。
暫くは悶えていたけれど、やがて絶命する。
じっと見ている場合ではない。
私は、ルヴィラに協力してもらって、この辺りにいる光の精霊や森の緑気を集め、すぐに浄化を始める。
「こればかりは、僕には手伝えないから、頑張ってもらうしかないね」
そうは言いつつも、オウルベアの痕跡にある澱や負の感情に侵された魔素が溜まっている場所を光の魔法で灼いて、少しでも浄化しやすいようにしてくださる。
なんとかなりそうだと胸をなで下ろしたのも束の間。
隣で光魔法を使うエリオス殿下が、苦しげに息を吐き出し、胸を押さえながら片手で上半身を支えて膝を地についた。
殿下に、そんなつもりで言ったのではないと、謝罪するべきなのだろうけど、魔法を練っている最中に、集中力を落とすようなことは言えない。
ルヴィラは励ますような温もりを私に分けた後、殿下の魔法の収束を手伝い精霊達を纏めていく。
一度は大きく作り上げられた火球は小さく圧縮され、内面温度は恐らく溶岩流なみに。
なるべくまわりに被害が出ないように、オウルベアに焦点を合わせて精霊で軌道を紐付けする。導火線のような役目と思えばわかりやすいだろうか?
「殿下。まわりの木々への延焼はわたくしが抑えますので、今はアレを斃すことだけをお考えください」
「助かるよ」
短く答えると、エリオス殿下は2m以上あった火球を三十㎝以下に縮めて、勢いよくオウルベアに向けて放った。
オウルベアも、羽ばたいて風を起こし抵抗するけれど、精霊力はこちらが上。威力の相殺を狙ったのであろう風の刃と風霊達は、ルヴィラに無力化され、火球は威力を落とすことなく真っ直ぐに、精霊に導かれてオウルベアの胸元に着弾した。
「⋯⋯君の守護精霊は凄いね。殆ど影響なく、そのままオウルベアに被弾したよ」
「お役に立てて良かったです」
耳を塞ぎたくなるような、金属が軋むような金切り声を上げて、オウルベアは燃えながら暴れ回るけれど、ただの物理的な焰ではなく、火属性の魔素と精霊力の塊であるので、私達の魔力を上まわらないと消火する事は出来ない。
「辺境警備隊が魔神クラスかもと言って退却するだけあって、物理攻撃や風魔法、水魔法、氷魔法を弾いたのは驚いたけれど、物質的な肉体があるだけに、火は効いたみたいだね」
「それも、殿下の魔力の高さがあればこそですわ」
「君の守護精霊がガードしてくれなければ、威力は殺がれていただろうし、効果値を高めるのに、君が共鳴魔法で協力してくれたからだよ」
「では、研究チームエリオス殿下班の皆の成果ですね」
「確かに」
獣毛と肉の焦げる嫌な臭いを撒きながら、オウルベアは絶叫と共に倒れた。
暫くは悶えていたけれど、やがて絶命する。
じっと見ている場合ではない。
私は、ルヴィラに協力してもらって、この辺りにいる光の精霊や森の緑気を集め、すぐに浄化を始める。
「こればかりは、僕には手伝えないから、頑張ってもらうしかないね」
そうは言いつつも、オウルベアの痕跡にある澱や負の感情に侵された魔素が溜まっている場所を光の魔法で灼いて、少しでも浄化しやすいようにしてくださる。
なんとかなりそうだと胸をなで下ろしたのも束の間。
隣で光魔法を使うエリオス殿下が、苦しげに息を吐き出し、胸を押さえながら片手で上半身を支えて膝を地についた。
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ある程度纏まったら更新を再開する予定ですが、何時ですとはまだ明言できなくて⋯⋯
この作品に関しては、あまり大筋から関係のない、日常パート的なエピソードは膨らまさずに完結へ向かうつもりにしております
こんなことしかお答えできずすみません
主に執筆中なのは、
『聖女も勇者もお断り』『異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました』『身代わりの私は退場します』
と、当作品になります
(一応、他の作品も少しづつ⋯⋯)
こんな未熟な作者ではありますが、できれば見捨てず気長にお待ちいただけると幸いです
コメントありがとうございました(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
お手を煩わせてすみません
誤字報告ありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
無くならない変換候補選択ミス😓
すぐ訂正させていただきました
今後もよろしくお願いします🙇
報告ありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
盾は、スマホの文字入力アプリがたまにやらかしてくれる、こちらが選択した文字より一般的に使われる字に替えてくれるお節介が働いたのを直しそこねてました🙇
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