男はエルフが常識?男女比1:1000の世界で100歳エルフが未来を選ぶ

ひらだいら

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11話 奉仕活動 婦警さんとお茶会1

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全国警察剣道選手大会

警察官の剣道個人の日本一を決める大会で、
毎年柔道の大会と同時に開催される大会だ。

今日は剣道1位、柔道1位の2人と俺とでお茶会だ。
施設員は見守りで黒子のように気配を消して部屋の隅にいる。

お茶会と言っても優雅に静かにお茶を嗜む感じではなく、
奉仕活動で15分依頼主の女性とと一緒の空間に過ごせば何でもいい感じだ。

「お待たせ、短い時間だけど気軽に楽しもうね。」

「「はっ、はい。よろしくお願いします!!」」

大きな声だけど二人とも緊張していらっしゃる。
俺は少し笑って

「実は俺、活動で警察署の見学とかはしてたけど、お茶会は初めてなんだよね。
良く分からないし今日は剣道と柔道の話聞かせてよ。まずはおやつ一緒に選ぼうか」

お菓子が何種類も並んだしゃれた長テーブルの方に顔を向けながら言った。

お茶会と言って茶道を思う浮かべたかもしれないが、
詳しくないので洋風にした。それはそれでマナーがあるが、そこは100歳。年の功で最低限は身についてる。(マナー本見直した。)

「お菓子は俺が選んで施設員に取り寄せてもらったんだ。口に合うといいな。」

2人にお皿を渡しながらそう言った。

「そうなんですか!?嬉しい///」

「絶対どれも美味しいですよ。ありがとうございます///」

お茶会を開いてる建物は、俺の住んでるクロノス(男性保護施設)に隣接した建物の社交友愛館(しゃこうゆうあいかん)だ。

通称で社交館と呼ばれている。

少人数用でお茶会を開けるような小さな部屋や、
カラオケにちょっとしたダンスホールなどがある。

男性保護施設内に身内以外を入れる場所を作ると防犯上よろしくないために別に用意されている施設だ。

そのため、100人ぐらい入れる握手会場やダンスパーティーまで対応できる大きな社交館は、男にふれあえてハイテンションになった者達が暴走してで保護施設に大勢押しかけないように隣接した場所ではなく、少し離れた場所に別で建てられている。

施設の使用料は無料。
このお菓子・飲み物代とかも先払いしてるクロノスの利用食事代に含まれてる。

元々の食事代が安いしオーバー分は税金でカバーしてるんだろうなぁ・・・

バク食いの無駄遣いじゃなくてちゃんと女性とのために活用だから無問題と思おう。

「ぁ、名前を聞き忘れててた。俺は神風 宝かみかぜ たから。データとしては名前と写真も見たけど念のために2人の名前教えてくれる?」

自己紹介も済ませてなかったのを、選んだお菓子を丸テーブルに置き椅子に腰かけて2人のブレスレットとネックレスを見てから気づいた。

あと、推定の柔道の黒井さんはブレスレットの色が薄いピンクだから親戚ぽい。珍しい。

男性が身に着けてる腕時計(追加機能付き)の対になる機能アクセサリーで、
近くにいる男性との血縁関係を簡単に知れる機能を持つ。

血が濃くなるにつれて色が変わる。白→薄いピンク→ピンク→薄い赤→濃い赤

5段階で白は赤の他人となる。薄い赤は”従妹などの4親等”で、濃い赤は”叔母・姉妹などの3親等以内”だ。

腕時計の方にも数字文字盤の部分が赤く変化するという機能はあるが男が密集する場所じゃない限りは相手のアクセサリーの色で判断した方が早くて手間も無いのであまり使わない機能だ。

男女比が偏ってるから母親違いの姉妹とか叔母がたくさんいる可能性が高く、好きになった人が身内!?とかにならないように男性は自分の遺伝子情報を登録できる腕時計などを身に着ける事を子供のころから強く言われ、殆どが身につけてたり近くにいる護衛官に持たせたりしている。
それにあわせ女性の方もほとんどの人が機能付きアクセサリーを身に着けている。

薄いピンクを前世基準で言い表すなら会ったこともない名前も知らない遠い遠い親戚あたりかな?

まぁ、男慣れしてなさそうだし父や祖父は精子バンクからだろうからほぼ他人だな。
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