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5話 婚活相談
しおりを挟む「!?・・・婚、活、ですか?・・・コホン・・・適当にかわすので問題ありません。」
「あ~、深く考えないでいい。結婚しないかもしれないし」
「100歳だし、気の合う人がいるかどうか一回位は探してもいいかと思っただけ、その人物の娘さんがヒドイ感じじゃなければ練習で会ってもいいよ?ただし、次の男性紹介しろとか迷惑かけそうな感じなら施設のためにも断って欲しい。」
人生の分岐点。
お見合いを興味なしで断ってたから、このままいってたら独身だったかもしれないし結婚した方が良いのかもしれない。
問題は分岐点なだけで正解が既婚か未婚どっちか分からないこと。
だから、結婚かもしれないという予防線も必要だと判断した。
もし結婚するとしても簡単には離婚したくない。けど、
どうしても相性とかあるから難しい所だ。
例えば、外面良いけど身内にはキツイ感じの相手だと後々大変なのは目に見えてるからな。
社会状況によっては無難や生理的には大丈夫なら妥協結婚するかもしれないが、
相手にも申し訳ないし、そうしなけれならない状況に陥らないように頑張ろう。
「勿論その娘さん男性耐性の資格持ってるよね?」
資格というのは[男性耐性検定]の事だ。
男性を前にして冷静に対応が出来るか目安となる検定で1~3級まである。
男性と関わる仕事をするなら一番初めに必要となる国家資格だ。
この資格を持っていれば「私は男性に対して無害でいることが出来ます。問題は起こしません。」というアピールになる。
例えば男性に対しての自己紹介時に『男性耐性2級持ちの○○です。』と名前の前に付けたりする。
仕事で男性と関わらなくても、お近づきになりたい女性や結婚願望の有る女性の多くが取得する資格でもある。
「残念ですが資格持ちではありません。」
「ん?」
「その子7歳なんです。」
「あ~・・・親バカ?」
なにがあって7歳でお見合いの話に?
もしかして資格取得前の練習か?もしそうならこの世界的には贅沢な話だ。
「それもそうですが、10年後20年後を見越してかと・・・若い方が有利だと考える人は一定数いるので」
「否定はしないけどねぇ」
始めは顔なじみからで20年後に財力も付けてアタックさせようとしてるのか・・・・
女性は普通に老化が進むからと
男性は寿命が長いから結婚してもすぐ先立たれるという理由もあってか若い子を選ぶ傾向にあるのは否定しないけどさ・・・
「お見合いごっこを7歳でしてあげるのはある意味残酷だし無しかな。
あと、俺ロリコンじゃないし」
この世界で7歳の女の子がそんな待遇受けたら将来傲慢に育ちそうで心配。
あと、周りの嫉妬からイジメ受けるかもしれない。
「そうですよね。ご迷惑をおかけしました。」
「いいよ。テレビとかで世の女性が苦労してるのは分かってたし、ストレス発散したいのも分かるよ。その子の小学校に見学位なら全然大丈夫だから、うるさそうなら上手く言っておいて」
「お心遣いありがとうございます。」
「ん」
俺は部屋を出ようとドアノブに手をかけて止まった。
そして元の場所に戻る。
「100歳の男ってどの位の需要があるの?」
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