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5話 その肉を他人に振舞うんじゃぁない!!(上)
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ピンポン
「・・・ここも居ないのか」
人里に来たと思ったが今のところ誰も居ない。
捨てられた土地に電気が通っているのはおかしな話だから何処かには居るはずだと俺はまた違う家を訪ねる事にした。
ピンポン
「はーい・・・待ってくださいね。」
ガチャ
「まぁ!!男の人!!ぁ、ごめんなさい。我が家に何か御用ですか?」
一軒家から出てきたのはやせ型で30代位の女性だった。髪を横に寄せた一つ結びの落ち着いた雰囲気な人だ。
「ぇえ、実は道すがら追いはぎに遭いまして荷物を全部無くしてしまったんです。少しの間だけでも屋内で休憩させてもらえないかと思いまして」
盗賊と間違われないように手ぶらの言い訳。小奇麗な恰好して苦しいか・・・
「!それは大変でしたね。どうぞ汚い家ですけど」
「ありがとうございます。」
ヨシ!第一関門突破だ。俺は遠慮なく家に入ることにした。靴は・・普通に脱いで走りにくいスリッパか、手袋を脱ぎながら玄関を観察する。
武器になりそうなのは傘位で、緊急避難用のリュックなども見当たらず至って普通の玄関。おっと、リードがあるってことは犬か何かがいるのか注意だな。
靴はお姉さんの靴と子供サイズの水色の運動靴やモコモコシューズと数は少ない。
俺は1階の雨戸も閉められていない部屋に通された。やはりゾンビの脅威が極めて低い場所であるのは間違いないだろう。
そして外が暗いわけでもないのに部屋の明かりはついていて暖房もついているようだが温度としては低くめに設定しているようでジャンバーを脱がなくても良さそうだ。節電はしてない訳でもないと言った所だろうか?
それにしても・・防寒着有とはいえ外の寒さも平気だったし、手袋を外した今の感想としては動かしやすくなったな。それくらいなんだよな。俺そんなに頑丈だったか?
「ただの水ですみませんね。」
「いえ、ありがとうございます。」
部屋はリビングダイニングで俺は促されるままに2人掛けソファーに座り、女性がすぐにコップを出し水道を使う様子を横目で見ていた。
電気も水道も機能している。そしてコンロの上には大きな両手鍋が置かれているのも見える。女性の服装は冬らしい格好。家の中だからか俺と違いジャンバーは着ていないものの淡い緑のカーディガンが落ち着いた雰囲気に合っている。
一見衣食住に困って無さそうだが、
近くで見る女性はやせ型と言うよりもやせ細っていた。
「・・・」
念のため出された水は形式上一口飲んだように見せかけた。コップはガラスではなくコーヒーを入れるのに良さそうなしゃれたマグカップだったので実際は水が減ってなくても目立たないだろう。
女性はダイニングチェアを俺が座っているソファーから少し離れた場所に置き座った。
「自己紹介が遅れてしまってごめんなさい。私は山田 サラニアと言います。」
「俺は・・恵草です。」
フルネームで答えるのは何となく憚られて苗字だけを名乗った。
「ご丁寧にありがとうございます///それで・・救助要請は警察に連絡を入れようと思うんですが、男性保護局の方が良いですか?」
「・・・・・」
警察が機能していることも想定しておくべきだったと焦るとともに、何か変な単語が出てきたんだが!???
「・・・ここも居ないのか」
人里に来たと思ったが今のところ誰も居ない。
捨てられた土地に電気が通っているのはおかしな話だから何処かには居るはずだと俺はまた違う家を訪ねる事にした。
ピンポン
「はーい・・・待ってくださいね。」
ガチャ
「まぁ!!男の人!!ぁ、ごめんなさい。我が家に何か御用ですか?」
一軒家から出てきたのはやせ型で30代位の女性だった。髪を横に寄せた一つ結びの落ち着いた雰囲気な人だ。
「ぇえ、実は道すがら追いはぎに遭いまして荷物を全部無くしてしまったんです。少しの間だけでも屋内で休憩させてもらえないかと思いまして」
盗賊と間違われないように手ぶらの言い訳。小奇麗な恰好して苦しいか・・・
「!それは大変でしたね。どうぞ汚い家ですけど」
「ありがとうございます。」
ヨシ!第一関門突破だ。俺は遠慮なく家に入ることにした。靴は・・普通に脱いで走りにくいスリッパか、手袋を脱ぎながら玄関を観察する。
武器になりそうなのは傘位で、緊急避難用のリュックなども見当たらず至って普通の玄関。おっと、リードがあるってことは犬か何かがいるのか注意だな。
靴はお姉さんの靴と子供サイズの水色の運動靴やモコモコシューズと数は少ない。
俺は1階の雨戸も閉められていない部屋に通された。やはりゾンビの脅威が極めて低い場所であるのは間違いないだろう。
そして外が暗いわけでもないのに部屋の明かりはついていて暖房もついているようだが温度としては低くめに設定しているようでジャンバーを脱がなくても良さそうだ。節電はしてない訳でもないと言った所だろうか?
それにしても・・防寒着有とはいえ外の寒さも平気だったし、手袋を外した今の感想としては動かしやすくなったな。それくらいなんだよな。俺そんなに頑丈だったか?
「ただの水ですみませんね。」
「いえ、ありがとうございます。」
部屋はリビングダイニングで俺は促されるままに2人掛けソファーに座り、女性がすぐにコップを出し水道を使う様子を横目で見ていた。
電気も水道も機能している。そしてコンロの上には大きな両手鍋が置かれているのも見える。女性の服装は冬らしい格好。家の中だからか俺と違いジャンバーは着ていないものの淡い緑のカーディガンが落ち着いた雰囲気に合っている。
一見衣食住に困って無さそうだが、
近くで見る女性はやせ型と言うよりもやせ細っていた。
「・・・」
念のため出された水は形式上一口飲んだように見せかけた。コップはガラスではなくコーヒーを入れるのに良さそうなしゃれたマグカップだったので実際は水が減ってなくても目立たないだろう。
女性はダイニングチェアを俺が座っているソファーから少し離れた場所に置き座った。
「自己紹介が遅れてしまってごめんなさい。私は山田 サラニアと言います。」
「俺は・・恵草です。」
フルネームで答えるのは何となく憚られて苗字だけを名乗った。
「ご丁寧にありがとうございます///それで・・救助要請は警察に連絡を入れようと思うんですが、男性保護局の方が良いですか?」
「・・・・・」
警察が機能していることも想定しておくべきだったと焦るとともに、何か変な単語が出てきたんだが!???
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