2 / 6
2話 制限速度40キロ
しおりを挟む
季節外れの寒空に手袋まで完備の防寒バッチリの格好。
「・・・・ん?・・・んん?」
ゾンビが周りに見えないことを加味しても建物の中にいないことに不思議と恐怖を覚えずにいるのは生きている事での高揚感からだろうか?
だが俺は巨大ゾンビ(筋肉モリモリ)に殺されたはず・・・初手で食いちぎられたはずの横っ腹をさすりながら即死じゃなかったから痛かったな。と、五体満足で動ける状態なのを確認しつつ思いのほか冷静に自分が死んだことを仕方ないと受け入れられている。
「三途の川とか無いのか?」
一面冬景色。俺以外の幽霊?はどこだ?トボトボとある事になった。そして少ししてある考えに思い至る。
「そう言えば、瞬間移動すればいいのか・・・ぇ?」
今の発言についてはストレスとか心細さからくるもので説明出来るとして、目の前に倒れてる人間?幽霊?ゾンビ?が現れたのは何だ!?
周りを見渡せば自分が道路に立っている事を自覚しする。下は雪で隠れて土やアスファルトの黒さを確認出来ないが上には制限速度40キロの道路標識があるからだ。
あの世、文明発達してるんだナ。
さて、現状を考えるに場所が変わったという事は俺が移動した?もしもそうで、この人が幽霊でなければ俺は作り話のように命の危機を切っ掛けに超能力に目覚め巨大ゾンビから逃げ延びたのかもしれない。
その人は髪が長いから女性だろうか?それとも長髪の男性?うつぶせに倒れていて顔が確認出来ない。俺はすぐに逃げれるように少し離れ大きな声を出した。
「おい!!大丈夫か!!そのままだと死ぬぞ!!」
・・・・返事は無く、かすかに体が動いたという事もない。この大声で反応しないとなるとゾンビである可能性は低いだろうが、ちゃんとしゃがんで手で体制を変えようとしたいところだがゾンビだった場合、靴や服で覆われていない首や顔をゾンビに近づける事になる。近くに長生きの棒でもあればいいんだが無いので俺はその人を足でうつ伏せから仰向けにしようとしたが足が入らなかった。
「・・・」
俺はしゃがみ、その人の腹の下の周りに少し積もっている柔らかい雪を手ではらった。(もちろん手袋付けたまま)予想通り隙間が無い。凍り付いて地面の雪と言うか氷と張り付いてカチコチだ。念のために頭部も見てみたが案の定張り付いていて人間だったら窒息か低体温で間違いなく死んでいる状態だろう。
立ち上がり空を見上げる。面白味も無い曇り空と静けさ
「・・・・・・ハァ・・」
死人なんてゾンビで見慣れてると思ったのにやるせない気持ちになる。
・・・近くに家は見えないし道路という事はこの推定人間さんは車に乗ってただろうに何で行き倒れしてるんだ?
そう思ったら、また景色が変わった。
目の前あった死体は消え去り、ボンネットが開かれたままの車が現れた。
「・・・・ん?・・・んん?」
ゾンビが周りに見えないことを加味しても建物の中にいないことに不思議と恐怖を覚えずにいるのは生きている事での高揚感からだろうか?
だが俺は巨大ゾンビ(筋肉モリモリ)に殺されたはず・・・初手で食いちぎられたはずの横っ腹をさすりながら即死じゃなかったから痛かったな。と、五体満足で動ける状態なのを確認しつつ思いのほか冷静に自分が死んだことを仕方ないと受け入れられている。
「三途の川とか無いのか?」
一面冬景色。俺以外の幽霊?はどこだ?トボトボとある事になった。そして少ししてある考えに思い至る。
「そう言えば、瞬間移動すればいいのか・・・ぇ?」
今の発言についてはストレスとか心細さからくるもので説明出来るとして、目の前に倒れてる人間?幽霊?ゾンビ?が現れたのは何だ!?
周りを見渡せば自分が道路に立っている事を自覚しする。下は雪で隠れて土やアスファルトの黒さを確認出来ないが上には制限速度40キロの道路標識があるからだ。
あの世、文明発達してるんだナ。
さて、現状を考えるに場所が変わったという事は俺が移動した?もしもそうで、この人が幽霊でなければ俺は作り話のように命の危機を切っ掛けに超能力に目覚め巨大ゾンビから逃げ延びたのかもしれない。
その人は髪が長いから女性だろうか?それとも長髪の男性?うつぶせに倒れていて顔が確認出来ない。俺はすぐに逃げれるように少し離れ大きな声を出した。
「おい!!大丈夫か!!そのままだと死ぬぞ!!」
・・・・返事は無く、かすかに体が動いたという事もない。この大声で反応しないとなるとゾンビである可能性は低いだろうが、ちゃんとしゃがんで手で体制を変えようとしたいところだがゾンビだった場合、靴や服で覆われていない首や顔をゾンビに近づける事になる。近くに長生きの棒でもあればいいんだが無いので俺はその人を足でうつ伏せから仰向けにしようとしたが足が入らなかった。
「・・・」
俺はしゃがみ、その人の腹の下の周りに少し積もっている柔らかい雪を手ではらった。(もちろん手袋付けたまま)予想通り隙間が無い。凍り付いて地面の雪と言うか氷と張り付いてカチコチだ。念のために頭部も見てみたが案の定張り付いていて人間だったら窒息か低体温で間違いなく死んでいる状態だろう。
立ち上がり空を見上げる。面白味も無い曇り空と静けさ
「・・・・・・ハァ・・」
死人なんてゾンビで見慣れてると思ったのにやるせない気持ちになる。
・・・近くに家は見えないし道路という事はこの推定人間さんは車に乗ってただろうに何で行き倒れしてるんだ?
そう思ったら、また景色が変わった。
目の前あった死体は消え去り、ボンネットが開かれたままの車が現れた。
11
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/entertainment.png?id=2f3902aa70cec36217dc)
男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う
月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貞操逆転の世界で、俺は理想の青春を歩む。
やまいし
ファンタジー
気が付くと、男性の数が著しく少ない歪な世界へ転生してしまう。
彼は持ち前の容姿と才能を使って、やりたいことをやっていく。
彼は何を志し、どんなことを成していくのか。
これはそんな彼――鳴瀬隼人(なるせはやと)の青春サクセスストーリー……withハーレム。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺、貞操逆転世界へイケメン転生
やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。
勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。
――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。
――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。
これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。
########
この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
男女比1/100の世界で《悪男》は大海を知る
イコ
ファンタジー
男女貞操逆転世界を舞台にして。
《悪男》としてのレッテルを貼られたマクシム・ブラックウッド。
彼は己が運命を嘆きながら、処刑されてしまう。
だが、彼が次に目覚めた時。
そこは十三歳の自分だった。
処刑されたことで、自分の行いを悔い改めて、人生をやり直す。
これは、本物の《悪男》として生きる決意をして女性が多い世界で生きる男の話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる