異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。

kakuyuki

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城に到着

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そこから2週間は普通のキャンプだった。
朝起きたら、誰かが飯を作って移動してまた飯を食べるの繰り返しだった。

「見ろ!あれが【王都】だ!」
「おお!あれが【王都】か!」
そう言って、見えたのは【ダイ町】よりも大きい町だった。
「さて、本来なら門で検査をするんだが、今回は特別だ」
「特別?」
「ああ、王から呼ばれているから門の検査はしない」
「わかったよ」
そう言い、【王都】に入るのであった。


「・・大きいな」
今は城の前にいる。
「じゃあ、城に入るが王は明日に会うと言ってる」
「じゃあ、俺は・・」
「ああ、【王都】を観光してくるといい」
「やった!」
「ただし、俺の部下を1人連れて行けよ」
くそ、逃げようとしたのに
「じゃあ、【ブライド】さんと観光して来ますよ」
そう言うと、隊長は【ブライド】を呼んで
「これより、ミカズキと共に【王都】を観光してこい!」
「は!了解です!」
そう言って、観光をするのであった。

【ブライド】は、俺が暇だったので剣の練習をしている時に、自分にも修行をして欲しいと言い、いろんな戦い方を教えた。つまり、俺の弟子である。
ただ、【ブライド】は隊長がいると【ミカズキさん】と言うが隊長がいないと【師匠】と言うのだ。

「それで師匠はどこに行くのですか?」
「あ~、考えてなかった」
「隊長は夜になったら城に戻ってこいと言ってましたよ」
「え、なんで?宿じゃなくて?」
「はい、なんでも師匠が逃げるかもしれないからと言ってましたよ」
「でも、大丈夫なのか?部屋とかは・・」
「問題ないみたいですよ。なんでも空いている部屋はあると」
「そっか。じゃあ、夜までは適当に店を見るか」
「はい!師匠!」
そう言い、俺たちは王都を歩くのであった。


「師匠!あの店は俺のおすすめの店です!」
そう言ったのは、【金の飯】と書かれている店だった。
「じゃあ、昼飯はあそこにするか」
「はい!」
そう言い、店の中に入っていくのであった。

「いらっしゃいます!ってブライド!」
そう言ったのは、若い女性店員だった。
「久しぶり!【メイ】」
「まったく、帰ってきたら連絡してよね!」
「ははは、ごめんな」
そんなことを話していると
「ところで後ろの人は誰?」
「ああ、この人は俺の師匠の【ミカズキさん】だよ」
「初めまして、ミカズキと言います」
「は、初めまして!メイと言います!」
「師匠!いいから席に座りましょう!」
そう言って、席に座って
「じゃあ、メイ!【あれ】を頼むよ!」
「はいはい。ミカズキさんは?」
「俺は初めて来たからブライドと同じので」
「はい!わかりました」
そう言って、キッチンに入るのであった。

「師匠、実はメイとは幼馴染なんですよ」
「見たらわかるよ」
「・・そうですか」
そう言うと、ブライドは黙ってしまった。
「・・なあ」
「はい、師匠!」
「なんで、強くなりたい?」
ブライドを見ていると早く強くなりたいみたいな感じがするので聞いてみると
「・・メイのためです」
どうやら、ある貴族がメイを見て気に入ってしまい、告白したが失敗してしまったらしい。
それで終わればいいがその貴族は怒って無理矢理でも結婚させようとしているらしい。
「だから、自分は強くなって1人でもメイを守れるようになりたいんです!」
「・・そうか」
だから、強くなりたいのか。
「わかるよ、その気持ち」
すると、ブライドは席を立つと
「師匠!だから、これからもよろしくお願いします!」
と言い、頭を下げてきた。
「ああ、任せろ!」
俺はそう言った。





「そういえば、その貴族の名前って?」
「えっと、【スター】っていう名前でしたよ」
「うわ!だっさ!」


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