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怒り

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「よし!いい朝だ!」
『おはよう~』
今日は依頼2日目だ!
「じゃあ、アリンとリザに挨拶でもしますかね!」
そう言って、テントを出るのであった。



「おはよう!」
テントから出ると2人がいたので、挨拶をすると
「ミカズキさん!」
なんか、リザが怒っていた。 
「ど、どうした?なんか俺がやったか?わかった!昨日のアリンに抱きついたことだな!」
すると、なぜか周りが凍った感じがした。 なぜだ? アリンも呆れた目で見ているし、神様も『あ~、もう知らない!』とか言ってるし、なぜだ?
すると、
「・・なんで・・」
「え?」
「なんで!!私には何もしないんですか!?」
「・・え?」
「アリンには、頭を撫でたり、抱きついたりしているのに、なんで私だけ何もしないんですか!?」
え~と・・どういうこと?
『君には、失望したよ。』
なんでだよ! あ、たぶん、わかった!
「ミカズキさん、なんで黙ってないで答えてください!」
「ごめんな、リザ」
『え!? あの鈍感で天然タラシのミカズキが謝っている!つまり彼女の気持ちがわかったってことか!?』
こいつは、あとで半殺しでいいや。
ああ、わかったよ、リザの気持ちが!
「ミカズキさん、私の気持ちをわかってくれたんですか!」
「ああ、リザが俺に思ったことは・・」
「え!ち、ちょっと待って下さい! 今、言うんですか!? アリンも見ているのに!?」
『おお~、大胆だ!』
そう、リザが俺に思ったことは・・
「リザも頭を撫でて欲しいんだろ!!」
そう言うと、また、周りの凍った感じがした。
「ねえ、君、バカでしょ」
なんで、アリンにバカにされているんだ!
『まったく、君って奴は・・』
なんで、こいつに呆れたみたいに言われているんだ!
そんなことを考えていると
「・・うふふ、あはは!」
「あ、やばい!リザが怒った!」
「え、なんで!?」
「あはは、ミカズキさん! もう許しません!」
「ちょっと、落ち着いて!! アリンも助けてよ!」
「無理!今回は、ミカズキが悪いから!」
「ふふ、魔法:【炎の矢】×30!!」
「ちょっと、魔法とかシャレになってないから!」
「ふふ、ミカズキさんが悪いですよ。私の心を弄んだ罰です!」
そう言い、魔法を放つのであった。




「ミカズキさん、すみませんでした!」
今は、リザが謝っている。
「いや、大丈夫だよ。 ほら、無傷だし」
「そうだよ!今回はミカズキが悪いから!」
「ですが・・」
なんか、リザは自分を責めているみたいだな。 仕方ない・・ここは
「大丈夫だって」
そう言い、俺はリザの頭を撫でると
「あ! え! あ、ありがとうございます・・」
そう言うと、顔を赤くするのであった。

そして、俺はリザの頭を撫でながら
「なあ、アリン」
「ん?どうした?」
「たぶん、お前はこの光景を見て思っていることがあるな・・」
「・・うん」
「じゃあ、一緒に言うぞ」
「せーの・・」
「「『めっちゃ、癒される』」」
「ちょっと、なんでですか!!」
そんな声が森に響くのであった。





【ん?今、人の声が聞こえたな。ふふ、最初はそいつらを犠牲にさせるか。天使たちに、復讐をするには、ちょうどいい生贄だ。そして、この世界を血の海に変えてくれる!!】
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