婚約破棄された令嬢は森で静かに暮らしたい

しざくれ

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王国、真の動乱へ

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「なに!? クーデターだと!?」


 王に届けられた報せは、吉報とは正反対のものであった。
 それは公爵家の次女である【聖女】による――クーデター。

「はいっ。神聖公国により奪取された領地付近で発生した模様です……! それも未知の戦力も報告されています!」
「……神聖公国だろう。だが問題は奴らではない……くそめが」


 忌々しそうに王が睨む。
 それはこの場にいない、公爵家の者達に対してだった。


「本当に余計なことをしてくれる……! やつらの甘言に乗るなど愚以外の何者でもないわ!」
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