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王の話
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王は宰相や、自分の一族らを並べながら頭を抱えていた。
「どうしてだ……どうして我らは救われた……」
それだけが、他国の侵略が止まったあとの、王の唯一の悩みだった。
第一王子が言う。
「帝国とドラゴンが戦線をはね退けたと聞きます。……ソフィア──魔女の側らにも似つかわしき人物がおりました」
第一王子の言葉に、王は目を細める。
「また……また救われたのか……仇で返されても文句は言えぬというのに……なんと慈悲深いことか……」
事情を知る者たちは、なぜソフィアが聖女に選ばれなかったのかと、そんな考えが脳裏を過っていくのだった。
「どうしてだ……どうして我らは救われた……」
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「帝国とドラゴンが戦線をはね退けたと聞きます。……ソフィア──魔女の側らにも似つかわしき人物がおりました」
第一王子の言葉に、王は目を細める。
「また……また救われたのか……仇で返されても文句は言えぬというのに……なんと慈悲深いことか……」
事情を知る者たちは、なぜソフィアが聖女に選ばれなかったのかと、そんな考えが脳裏を過っていくのだった。
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