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第一章

俺の前世は腐男子でした

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えー、俺は今、王道学園でお勉強をさせてもらっています、レイです。

まあ、取り敢えず落ち着きましょうや

俺の前世は、なんと腐男子だったのだ。
それも、陰キャのね。
この喋り方も、前世の所為。
前までは、きれーいなお喋り方だったんですけどもね、オホホ。

兎に角、思い出した瞬間をVTRでどうぞ。



調──11年前
(天の上の人視点)

「お母様ぁ~」とレイは、実母に抱きつく。
「あらあら、どうしたの?」と実母は優しくレイのことを優しく抱き締め、言った。
「お父様に聞きました!僕に弟が出来るのでしょう?」とレイは実母を見て言った。
「そうよ。ふふ、レイ、よく聞いて?」と実母は、レイの綺麗な青色のビー玉の様な丸い目を見て言った。

「はいっ聞きます!」とレイはピシッと姿勢を正した。
「ふふ、あのね、貴方の弟は私達の子供では無いわ。でも、血を繋がっていなくても家族よ。貴方には、まだ分からないかもしれないけれど、弟に優しく接してあげなさい。」実母は優しく、真剣な目でレイに言った。

「はいっ!僕、弟ができるの嬉しいです!!」とレイは可愛く微笑んだ。

「それなら良かったわ。さぁ、貴方の弟に会いに行きましょう?貴方の弟は今、新しいお部屋に居るのよ。」そう実母は言い、レイと手を繋いだ。
部屋に行く途中レイは「お母様、僕の弟は何てお名前何です?」と実母に質問をした。



「貴方の弟のお名前は、リアムよ。」と実母は言い、優しく微笑んだ。

「リアム………っ!」


✼••┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈••✼

「うひょ~~!今日も良い日だなぁ!!」
     キキーッ🚗💨
「っ…?!」
     ドンッ
✼••┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈••✼

その時、レイは自身の前世を知った。
レイの前世は、田中春という名前で男。
それに、腐男子で、陰キャであった。

そして、最大の驚きが………
調自分の生きている世界が前世でハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ‪‪.ᐟ』だったということ。

「ま、じか………」とレイはつい、驚きの声を漏らしてしまう。
「?レイ、どうかしたの?」と実母は聞き慣れない言葉を言ったレイを心配そうに見た。

「い、いえ、何でもないです。それよりお母様!!まだ着きませんか?」とレイは慌てて言った。
年端も行かぬ子供がいきなり「俺、田中春だから!」と言われても、病院に連れて行かれるだけだ。

「ほら、丁度着いたわよ。さぁ、入りなさい」と実母はレイの背中を押す。
レイは内心、不安だらけであった。
何故なら、『転校生は愛され優等生.ᐟ‪‪.ᐟ』では、レイはリアムに社会的に殺されてしまうのだ。
その理由は、リアムの想い人__いわゆる『転校生は~以下略~』の主人公をレイが虐めていたからである。
レイの想い人から愛されている、主人公に嫉妬心を抱き、虐める。
だから、レイはリア厶に対して少し恐怖心を覚えている。

コンコン

レイはドアをノックした。
すると、中から「どうぞ」と言う透き通った綺麗な声が聞こえてきた。
レイがドアを開けると、そこに居たのは椅子に座っている、ブロンドカラーで、緑色の透き通った綺麗な目をしている男の子だった。

「えっと、今日からリアムのお兄ちゃんになる、レイだよ。僕は、6歳だけど、リアムは何歳なの?」とレイがリアムに話しかけるとリアムは、「5歳」と冷たく返した。

この時レイは、心の中で(リアムたん恐ろCーー!!!)と喚いていた。

「ふふ、まだ恥ずかしいのよね?リアム」と実母がリアムに優しく言うと「恥ずかしいというか、実感が無いだけです。」と丁寧に返した。
「ふふ、実感が湧かないのなら、ゆっくり慣れて行けばいいのよ。さぁ、二人共、今から私と貴方達のお父さんは、街へ行ってきます。二人で仲良く出来る?」と実母はレイとリアムに向けて優しい声で言った。

「えぇ!出来ます!!ねっ!リアム!!」とレイは恐怖心は何処へやら、リアムに元気良く話しかけた。
「えぇ、まぁ。」とリアムはまたもや冷たく返した。



それから、実母は仕事から帰って来た実父と街へ行った。

「兄さん、部屋から出て行ってくれない?」とリアムはレイを見ずに言った。
その言葉に対しリアムは「どうして?」と言った。

「はぁ…緊張するからだよ。」とリアムは短く答え、近くの棚から分厚い本を取り出した。
「緊張するなら、余計一緒に居なくちゃ!えへへ、何して遊ぶ?」とレイは自分が将来、リアムから嫌われないようにするために、必死に言った。
「いいから、出て行って」とリアムは、今度はレイの目を見て言った。

「っ…分かった。」とレイはリアムの圧に負け、リアムの部屋から出た。

レイ視点

うーん…リアムに殺されない方法は、リアムと仲良くなるしか無いんだけどな…。

リアムってトラウマとかあったけ…。
う゛ーん゛…

いや、無いわ。無い。
作中にそんな描写なかった。
こうなったら、俺のお兄ちゃん力を発揮するしかない!!
ま、兄弟居なかったけどね。

コンコン

俺はリアムの部屋をノックする。
すると部屋から「何…」と一言だけ帰って来た。
その声は、どこか寂しそうな声をしていた。

「えへ、入っていい?」とレイはリアムにドア越しに言うとリアムは「絶対だめ」と言われた。

うぅ~!どうしようかな…。
俺がリアムの立場になったら…、寂しくて泣いてるかもなぁ………あ!!!

きっと、リアムも寂しいんだ!!

「入るね!!」とリアムの言う事を無視してレイは、部屋に入った。

「兄さん…、出て行っ、…?!」とリアムが話している途中でレイはリアムに抱き着いた。
「リアム、大丈夫だから。怖くないよ。大丈夫。」とレイはリアムの背中を実母がしてくれる様に優しく撫でた。

「な、何やってるの兄さん…。頭打った?」
とリアムが声のトーンを一つも変えずに言った。

「え?」
「えぇ…?」

───リアムの発言の意味とは!!

次回予告

「兄さん、僕から離れて行かないでね」
「え、えぇ?」
~~~~~~~
「レイ!!宿題終わったかぁ???」
「いやぁ~!!!宿題の話を出さないでぇ~!!」


次回をお楽しみに!
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