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2話 冬のハエトリグモ(9/10)
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「……っ」
うわ、何だこれ。
なんか、ぅ……、これは……。確かに刺激はあるんだが、ミスジのと触れ合ってるとこだけが擦られなくて、妙にもどかしい。
っ、腰、揺れそ……。
「こーたさん? 我慢しなくていいんですよ?」
言ったミスジが、ぐいと腰を振る。
「ぅあっ」
ミスジのそれに強く擦られて思わず声が漏れる。
ううっ、なんか無性に恥ずかしい。
俺は両手で顔を覆った。
だってほら、一人でする時とか無言だろ?
こんな……声を上げたこととか今まで無かっ――……。
「ひぁっっ!?」
胸元に、ぬるりと温かなものが這う。
慌てて顔を覆った指の隙間から見れば、俺に覆い被さるミスジが両手で二人のものを扱きながら、舌先で俺の胸を撫でていた。
……き、器用だな……。
「ぅぅ……、ぅ……」
ぬるぬるした感触がどうにも気持ち悪い。……のに、なんか……。
ミスジの舌が動く度、ぞくぞくするような肌が粟立つ感覚が止まらない……。
「こーたさん、胸で感じてるんですか? ふふ、ほんと可愛いなぁ……」
頭がふわふわしてきて、ミスジの声がどこか遠く感じる。
なのに快感だけは鮮烈で……。
「ンンッ!!」
突如、ビリッと電気でも走ったような強烈な刺激。
な、ん……。
「ぅあっ!」
もう一度与えられた刺激に俺の背が反る。
いつの間にかミスジは左手で俺のものだけを扱きながら右手で俺の左胸を、舌で俺の右胸を弄っていた。
「んっ……、いつの、間に……」
次々与えられる刺激の度、息が詰まって、うまく喋れない。
俺が見ていることに気付いたミスジが、俺を見つめたまま、まるで見せつけるようにして俺の胸の先端を舐め上げる。
「ぅ、ぁ……」
甘い刺激にジンジンと頭が痺れる。
俺の胸……なんで、そんな尖ってんのかな……。おかしいだろ……。
ミスジの黒い瞳が細められて、チラリと暗闇に浮かぶ白い歯が俺の胸の先端を優しく挟む。
「ぅぁあぁっ」
強烈な刺激に腰まで跳ねてしまう。
くそ……恥ずかし……。
「こーたさんの声、蕩けて可愛いですね……。お顔も、耳まで真っ赤になってるのかな? もっと明るいところで見たいのに……、残念です」
……いや、俺……。これで明るかったら、恥ずかしさで死ねる自信がある……。
停電で良かった。
ミスジの左手にきゅっと力がこもる。
あっ、そんな強く握ったら……っ。
ミスジはゆるゆると扱いていた速度をぐんと上げた。
「……ぅ……、んん……っ」
ぅあ、まずい。下腹部に血が集まる気配がする。
動いてもいないのに息が上がって、視界がじわりと滲んでゆく。
「ぅ、俺……、もう……イキそ……っ」
ぼやけた視界の向こうで、ミスジが微笑む気配がした。
「ふふ、こーたさんがぼくの手で達するところをよく見せてくださいね」
なん……っっ、そんな、恥ずかしい事、言うな……っ、あ、あ。
ダメだ、もう……っ。
「っっ……!!」
一瞬頭が真っ白になって、全てが強烈な快感に支配される。
「っぅ……っ、……!」
びゅくびゅくと精を吐き出す俺のものを、ミスジは愛しげにゆっくり扱いている。
「こーたさん、上手にイけましたね」
「っ、そういう、こと……、言うなよ……」
洗い息の合間から必死で文句を言う俺に、ミスジは優しく口付ける。
「じゃあ今度は、ぼくの番ですね……?」
「…………?」
ぼやけた視界をこしこし擦ってミスジを見上げれば、ミスジは欲を宿した瞳で俺を見下ろしていた。
うわ、何だこれ。
なんか、ぅ……、これは……。確かに刺激はあるんだが、ミスジのと触れ合ってるとこだけが擦られなくて、妙にもどかしい。
っ、腰、揺れそ……。
「こーたさん? 我慢しなくていいんですよ?」
言ったミスジが、ぐいと腰を振る。
「ぅあっ」
ミスジのそれに強く擦られて思わず声が漏れる。
ううっ、なんか無性に恥ずかしい。
俺は両手で顔を覆った。
だってほら、一人でする時とか無言だろ?
こんな……声を上げたこととか今まで無かっ――……。
「ひぁっっ!?」
胸元に、ぬるりと温かなものが這う。
慌てて顔を覆った指の隙間から見れば、俺に覆い被さるミスジが両手で二人のものを扱きながら、舌先で俺の胸を撫でていた。
……き、器用だな……。
「ぅぅ……、ぅ……」
ぬるぬるした感触がどうにも気持ち悪い。……のに、なんか……。
ミスジの舌が動く度、ぞくぞくするような肌が粟立つ感覚が止まらない……。
「こーたさん、胸で感じてるんですか? ふふ、ほんと可愛いなぁ……」
頭がふわふわしてきて、ミスジの声がどこか遠く感じる。
なのに快感だけは鮮烈で……。
「ンンッ!!」
突如、ビリッと電気でも走ったような強烈な刺激。
な、ん……。
「ぅあっ!」
もう一度与えられた刺激に俺の背が反る。
いつの間にかミスジは左手で俺のものだけを扱きながら右手で俺の左胸を、舌で俺の右胸を弄っていた。
「んっ……、いつの、間に……」
次々与えられる刺激の度、息が詰まって、うまく喋れない。
俺が見ていることに気付いたミスジが、俺を見つめたまま、まるで見せつけるようにして俺の胸の先端を舐め上げる。
「ぅ、ぁ……」
甘い刺激にジンジンと頭が痺れる。
俺の胸……なんで、そんな尖ってんのかな……。おかしいだろ……。
ミスジの黒い瞳が細められて、チラリと暗闇に浮かぶ白い歯が俺の胸の先端を優しく挟む。
「ぅぁあぁっ」
強烈な刺激に腰まで跳ねてしまう。
くそ……恥ずかし……。
「こーたさんの声、蕩けて可愛いですね……。お顔も、耳まで真っ赤になってるのかな? もっと明るいところで見たいのに……、残念です」
……いや、俺……。これで明るかったら、恥ずかしさで死ねる自信がある……。
停電で良かった。
ミスジの左手にきゅっと力がこもる。
あっ、そんな強く握ったら……っ。
ミスジはゆるゆると扱いていた速度をぐんと上げた。
「……ぅ……、んん……っ」
ぅあ、まずい。下腹部に血が集まる気配がする。
動いてもいないのに息が上がって、視界がじわりと滲んでゆく。
「ぅ、俺……、もう……イキそ……っ」
ぼやけた視界の向こうで、ミスジが微笑む気配がした。
「ふふ、こーたさんがぼくの手で達するところをよく見せてくださいね」
なん……っっ、そんな、恥ずかしい事、言うな……っ、あ、あ。
ダメだ、もう……っ。
「っっ……!!」
一瞬頭が真っ白になって、全てが強烈な快感に支配される。
「っぅ……っ、……!」
びゅくびゅくと精を吐き出す俺のものを、ミスジは愛しげにゆっくり扱いている。
「こーたさん、上手にイけましたね」
「っ、そういう、こと……、言うなよ……」
洗い息の合間から必死で文句を言う俺に、ミスジは優しく口付ける。
「じゃあ今度は、ぼくの番ですね……?」
「…………?」
ぼやけた視界をこしこし擦ってミスジを見上げれば、ミスジは欲を宿した瞳で俺を見下ろしていた。
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