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番外編
『どちらかが十年分の記憶を忘れる薬』を飲まないと出られない部屋(3/7)
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「……ル、ルス……?」
レインズは、何か良くないものを見てしまった気がして半歩後退る。
「いや、考えてみたんだが」
「うん?」
「俺は頭を打ったせいでお前との最初の記憶を失くしてしまった」
「へ? それって、記憶喪失とかそういう……」
「だが、今はお前ももうそれを覚えていない」
「ぇ、あ、まあ……、ていうか、最初のって……」
「それなら、今から二人でもう一度初めての経験をしてみるのはどうだ?」
「え……? …………え???」
ルストックのペースで話を進められ、レインズは戸惑いに青い瞳を揺らすばかりだ。
ルストックはコツコツと杖を付いて移動すると、薬瓶を元の場所に戻し、大きなベッドに腰掛けた。
そしてレインズを見上げると、わざとらしいほど悲しげな顔で尋ねる。
「……俺とは嫌か?」
「えっ!?」
びくりとレインズが肩を揺らして、ルストックの側へと駆け寄りながら言う。
「いや、ちょ、ちょーーっっと、話を整理させてくれよ? それって、さ、俺がルスと、その……」
「ああ、俺達は愛し合っていた。心も……、体もな」
ルストックの実直そうな太い眉が柔らかく緩み、伸ばした腕がレインズの頭を優しく引き寄せる。
ふ。と至近距離で甘く微笑まれて、レインズは見る間に赤くなった。
「……っ」
赤い顔を隠すように伏せるレインズ。ルストックはレインズの腰に腕を回すと自身の膝の上へと引き寄せる。
「お前が忘れてしまった感覚は、俺が全て教えよう」
レインズの耳元で囁いたルストックが、大きな手をレインズの後ろへと回す。
「!?」
温かな手で尻を撫で回されて、レインズは赤い顔で俯いたまま疑問を口にした。
「お、俺たちって、その……もしかして、さ……?」
「なんだ?」
尻を撫でていた手が、慣れた手つきでレインズのズボンを脱がし始める。
「俺が……、その……、下だったりすんの、かな……って」
遠慮がちに尋ねられて、ルストックは頷くように答えた。
「そうだな。実際は俺の足が動かないせいでお前が乗ってくれる事が多いが、入れるか入れられるかという話ではそうなるな」
「それって、交代したりとかは……」
「ない事もないぞ?」
その言葉にレインズがまだ赤いままの顔を嬉しそうに上げる。
「ただお前の物が折れそうになるのでな……、毎回途中で止めることになる」
一瞬ポカンとルストックの顔を見つめたレインズが、寒気に襲われたのか背を震わせた。
「な……なにそれ、マジで怖ぇんだけど……」
赤らめていた顔を青くさせながらレインズが呟く。
「どうも俺の筋肉が強すぎるようだ」
「ひぇぇ……」
素直に悲鳴をあげる男にルストックは苦笑を向けると、片手で頭を撫でつつそのこめかみに口付ける。
「そーいや隊でもそんな奴の話聞いたことあったな……」
レインズが、小さく呟きながらルストックの首元に顔を埋める。
「お前のその知識は十年以上前からなのか」
ルストックは口元に苦笑を浮かべつつも、レインズの甘えるような仕草に金色の髪をもう一度ゆっくりと撫でた。
一方でルストックのもう片方の手は露わになったレインズの尻へと伸びる。
素肌に直接与えられる温度に、レインズは小さく身じろぎした。
やわやわと尻たぶを揉み込んだ大きな手が、谷間を撫でて去る。
ルストックは上半身を捻るようにしてレインズから遠ざかった。
「ぇ……、……ルス……?」
縋るような声に、振り返った黒髪の男が苦笑する。
「そんな顔をするな、指を濡らすだけだ」
「そっ……、そんな顔……って。俺、どんな……」
頬を染めながら視線を逸らす初心な仕草に、ルストックは愛しさを募らせる。
「これで無意識だというのだから、本当に困ったものだ」
ルストックは苦笑を滲ませながら枕元のバスケットから容器を手に取ると、とろりとした液体を指先に絡めた。
「そんなもんまで用意してたのか?」
「俺ではないが、まあな」
「?」
不思議そうに瞬く青い瞳が、ルストックの目にはたまらなく愛らしく映る。
愛しさに任せて青い瞳に唇を寄せれば、レインズはくすぐったそうに綻んだ。
緩んだところを見計らい、ルストックはレインズのそこへと指をあてがう。
ぬるりと触れた指の感触に、レインズがびくりと肩を揺らした。
「力を抜いてくれ」
「わ……わかった……」
ルストックが触れやすいようにか、健気に腰を浮かせて首元にしがみついてくる男へ、ルストックは太く温かな指をそっと挿し入れる。
「……ん……っ」
「息を止めるなよ……?」
「ぁ……う、ん、わかっ、た……、っ、ぅ……」
時折小さく震えながらも、レインズは従順に応える。
「痛みがあればすぐ言ってくれ、くれぐれも遠慮するなよ?」
ルストックはそう心添えると、指先に少しだけ力を込めて奥へと進める。
「ぅ、ん。わかっ、あ、……あっ、あ、っああ……っ」
レインズの甘い声に、ルストックは緩みそうな口元を隠すようにして金色の髪へ口付ける。
「……大丈夫そうだな」
どこか楽しげなルストックの声に、レインズが戸惑いを露わにする。
「お、俺……なん、で、こんな……っ、あ、ああんっ、ぅあ、や……っ、そん、な……」
耐えきれずに肩を揺らす真っ赤な顔のレインズを、黒い瞳がじっと見つめる。
ルストックはレインズを注意深く観察しながら、二本に増やした指を全て体内へと押し込んだ。
「ああっ、う、あ、……あ……ううんっ、ん……ぁあ……っ」
内側をゆるゆると掻き混ぜられる度、レインズから甘い声が溢れる。
「初めてにしては随分良さそうだな」
ふ。と笑みを浮かべたルストックに見つめられて、レインズは青い瞳を滲ませた。
「なん……で、俺……」
熱い息とともに疑問がこぼれる。
どこか不安げなレインズの様子に、ルストックは動きを止める。
ルストックはレインズに優しく口付けてから、安心させるようにそっと微笑んだ。
「記憶は無くとも、身体は覚えてるんだろう」
「なにを……?」
微笑むルストックに目を奪われたまま、レインズがぼんやりと聞き返す。
「俺にたっぷり愛されていた日々を、な」
にやりと意味ありげに持ち上げられたルストックの口端。途端、レインズがさらに顔を赤くする。
「ル…………、ルスって……そんな事、言うのかよ……」
「知らなかったか?」
「し、知らなかっ……」
返事の終わりよりも早く、ルストックが指先でレインズの内側を愛撫する。
「んっ」
不意の刺激にレインズはびくりと肩を揺らした。
レインズは、何か良くないものを見てしまった気がして半歩後退る。
「いや、考えてみたんだが」
「うん?」
「俺は頭を打ったせいでお前との最初の記憶を失くしてしまった」
「へ? それって、記憶喪失とかそういう……」
「だが、今はお前ももうそれを覚えていない」
「ぇ、あ、まあ……、ていうか、最初のって……」
「それなら、今から二人でもう一度初めての経験をしてみるのはどうだ?」
「え……? …………え???」
ルストックのペースで話を進められ、レインズは戸惑いに青い瞳を揺らすばかりだ。
ルストックはコツコツと杖を付いて移動すると、薬瓶を元の場所に戻し、大きなベッドに腰掛けた。
そしてレインズを見上げると、わざとらしいほど悲しげな顔で尋ねる。
「……俺とは嫌か?」
「えっ!?」
びくりとレインズが肩を揺らして、ルストックの側へと駆け寄りながら言う。
「いや、ちょ、ちょーーっっと、話を整理させてくれよ? それって、さ、俺がルスと、その……」
「ああ、俺達は愛し合っていた。心も……、体もな」
ルストックの実直そうな太い眉が柔らかく緩み、伸ばした腕がレインズの頭を優しく引き寄せる。
ふ。と至近距離で甘く微笑まれて、レインズは見る間に赤くなった。
「……っ」
赤い顔を隠すように伏せるレインズ。ルストックはレインズの腰に腕を回すと自身の膝の上へと引き寄せる。
「お前が忘れてしまった感覚は、俺が全て教えよう」
レインズの耳元で囁いたルストックが、大きな手をレインズの後ろへと回す。
「!?」
温かな手で尻を撫で回されて、レインズは赤い顔で俯いたまま疑問を口にした。
「お、俺たちって、その……もしかして、さ……?」
「なんだ?」
尻を撫でていた手が、慣れた手つきでレインズのズボンを脱がし始める。
「俺が……、その……、下だったりすんの、かな……って」
遠慮がちに尋ねられて、ルストックは頷くように答えた。
「そうだな。実際は俺の足が動かないせいでお前が乗ってくれる事が多いが、入れるか入れられるかという話ではそうなるな」
「それって、交代したりとかは……」
「ない事もないぞ?」
その言葉にレインズがまだ赤いままの顔を嬉しそうに上げる。
「ただお前の物が折れそうになるのでな……、毎回途中で止めることになる」
一瞬ポカンとルストックの顔を見つめたレインズが、寒気に襲われたのか背を震わせた。
「な……なにそれ、マジで怖ぇんだけど……」
赤らめていた顔を青くさせながらレインズが呟く。
「どうも俺の筋肉が強すぎるようだ」
「ひぇぇ……」
素直に悲鳴をあげる男にルストックは苦笑を向けると、片手で頭を撫でつつそのこめかみに口付ける。
「そーいや隊でもそんな奴の話聞いたことあったな……」
レインズが、小さく呟きながらルストックの首元に顔を埋める。
「お前のその知識は十年以上前からなのか」
ルストックは口元に苦笑を浮かべつつも、レインズの甘えるような仕草に金色の髪をもう一度ゆっくりと撫でた。
一方でルストックのもう片方の手は露わになったレインズの尻へと伸びる。
素肌に直接与えられる温度に、レインズは小さく身じろぎした。
やわやわと尻たぶを揉み込んだ大きな手が、谷間を撫でて去る。
ルストックは上半身を捻るようにしてレインズから遠ざかった。
「ぇ……、……ルス……?」
縋るような声に、振り返った黒髪の男が苦笑する。
「そんな顔をするな、指を濡らすだけだ」
「そっ……、そんな顔……って。俺、どんな……」
頬を染めながら視線を逸らす初心な仕草に、ルストックは愛しさを募らせる。
「これで無意識だというのだから、本当に困ったものだ」
ルストックは苦笑を滲ませながら枕元のバスケットから容器を手に取ると、とろりとした液体を指先に絡めた。
「そんなもんまで用意してたのか?」
「俺ではないが、まあな」
「?」
不思議そうに瞬く青い瞳が、ルストックの目にはたまらなく愛らしく映る。
愛しさに任せて青い瞳に唇を寄せれば、レインズはくすぐったそうに綻んだ。
緩んだところを見計らい、ルストックはレインズのそこへと指をあてがう。
ぬるりと触れた指の感触に、レインズがびくりと肩を揺らした。
「力を抜いてくれ」
「わ……わかった……」
ルストックが触れやすいようにか、健気に腰を浮かせて首元にしがみついてくる男へ、ルストックは太く温かな指をそっと挿し入れる。
「……ん……っ」
「息を止めるなよ……?」
「ぁ……う、ん、わかっ、た……、っ、ぅ……」
時折小さく震えながらも、レインズは従順に応える。
「痛みがあればすぐ言ってくれ、くれぐれも遠慮するなよ?」
ルストックはそう心添えると、指先に少しだけ力を込めて奥へと進める。
「ぅ、ん。わかっ、あ、……あっ、あ、っああ……っ」
レインズの甘い声に、ルストックは緩みそうな口元を隠すようにして金色の髪へ口付ける。
「……大丈夫そうだな」
どこか楽しげなルストックの声に、レインズが戸惑いを露わにする。
「お、俺……なん、で、こんな……っ、あ、ああんっ、ぅあ、や……っ、そん、な……」
耐えきれずに肩を揺らす真っ赤な顔のレインズを、黒い瞳がじっと見つめる。
ルストックはレインズを注意深く観察しながら、二本に増やした指を全て体内へと押し込んだ。
「ああっ、う、あ、……あ……ううんっ、ん……ぁあ……っ」
内側をゆるゆると掻き混ぜられる度、レインズから甘い声が溢れる。
「初めてにしては随分良さそうだな」
ふ。と笑みを浮かべたルストックに見つめられて、レインズは青い瞳を滲ませた。
「なん……で、俺……」
熱い息とともに疑問がこぼれる。
どこか不安げなレインズの様子に、ルストックは動きを止める。
ルストックはレインズに優しく口付けてから、安心させるようにそっと微笑んだ。
「記憶は無くとも、身体は覚えてるんだろう」
「なにを……?」
微笑むルストックに目を奪われたまま、レインズがぼんやりと聞き返す。
「俺にたっぷり愛されていた日々を、な」
にやりと意味ありげに持ち上げられたルストックの口端。途端、レインズがさらに顔を赤くする。
「ル…………、ルスって……そんな事、言うのかよ……」
「知らなかったか?」
「し、知らなかっ……」
返事の終わりよりも早く、ルストックが指先でレインズの内側を愛撫する。
「んっ」
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