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背筋を駆け抜けていった快感に、青年は、身震いした。
彼は青年の幹に舌を這わし始めた。ちろちろと口元から舌先をのぞかせて、必死に青年の兆しを舐めしゃぶりだす。
「はっ、あっ、あぁ……で、出るッ!」
芹那がくちゅりと音を立てて唇を離した。同時に青年の幹を舌技にて高めていた彼もその唇を離した。
「弥助にぃさんだけ、ずるい」
もうすこしで到達することができたのに。青年はつい悔しそうに見下す。アツヤに潤んだ瞳から放たれる色香の凄まじさに青年はたじろぐ。
「んもぉ、ずるいって言ってるでしょ!」
芹那がむっとしたようすで青年の臀部に腕を伸ばした。
「はぁ、えっ!?」
少年の予想していなかった行動に、青年は素っ頓狂な声を出してしまったが、そんなことでこの少年の行動がとまるわけはない。
「ひぃっ!!」
性急な動きだった。それはもう一時も待てないとばかりに、青年の後蕾へと直接触れてきた。彼の細くしなやかな白い指は、その縁をゆっくりと二度三度と円を描くように撫で上げ、そしてその後、つぷりと指先を指し込んできたのだ。
青年は確かにこの屋敷に来て、そういう淫らな演戯を経験してきている。けれど、まだどうしても、後ろでつながるということに慣れていない。
「もっと、力、抜いて……?」
少年の声に、ぞくぞくと臀部から背筋を駆け上がっていくものがある。
「あっ、だ、ひぃっ」
少年は強引に指を進める。彼の細長い指は、たやすく青年のいけない場所を探りあててしまう。
「ああ!!」
そこを指の腹で擦られて、青年は色艶めいた甲高い声を発して打ち震えた。
「だ、だめっ、そこは……っ、俺、だめな、とこだからっひいっ」
「そうやって煽るのがお上手だよね。裏なんかにいないで前線に出してもらえば? たくさん可愛がってもらえるよ?」
少年はその肉体で借金を変えすべく客を撮っていた。けれど、まだ青年にはそれが許されていない。というより、いつの間にか屋敷の主に目を付けられ、藤滝専用の玩具のような扱いになってきている。
「まあ、こんな固い後ろじゃすぐに遊びたいお客さまにとっては面倒なしれものかもね」
はあはあと少年の息がうなじにかかる。その興奮した色合いに、普段の可憐な少年とは別の――雄の部分を見出してしまい、青年はぞくぞくと興奮してしまう浅ましい己をも見つけてしまう。
彼は青年の幹に舌を這わし始めた。ちろちろと口元から舌先をのぞかせて、必死に青年の兆しを舐めしゃぶりだす。
「はっ、あっ、あぁ……で、出るッ!」
芹那がくちゅりと音を立てて唇を離した。同時に青年の幹を舌技にて高めていた彼もその唇を離した。
「弥助にぃさんだけ、ずるい」
もうすこしで到達することができたのに。青年はつい悔しそうに見下す。アツヤに潤んだ瞳から放たれる色香の凄まじさに青年はたじろぐ。
「んもぉ、ずるいって言ってるでしょ!」
芹那がむっとしたようすで青年の臀部に腕を伸ばした。
「はぁ、えっ!?」
少年の予想していなかった行動に、青年は素っ頓狂な声を出してしまったが、そんなことでこの少年の行動がとまるわけはない。
「ひぃっ!!」
性急な動きだった。それはもう一時も待てないとばかりに、青年の後蕾へと直接触れてきた。彼の細くしなやかな白い指は、その縁をゆっくりと二度三度と円を描くように撫で上げ、そしてその後、つぷりと指先を指し込んできたのだ。
青年は確かにこの屋敷に来て、そういう淫らな演戯を経験してきている。けれど、まだどうしても、後ろでつながるということに慣れていない。
「もっと、力、抜いて……?」
少年の声に、ぞくぞくと臀部から背筋を駆け上がっていくものがある。
「あっ、だ、ひぃっ」
少年は強引に指を進める。彼の細長い指は、たやすく青年のいけない場所を探りあててしまう。
「ああ!!」
そこを指の腹で擦られて、青年は色艶めいた甲高い声を発して打ち震えた。
「だ、だめっ、そこは……っ、俺、だめな、とこだからっひいっ」
「そうやって煽るのがお上手だよね。裏なんかにいないで前線に出してもらえば? たくさん可愛がってもらえるよ?」
少年はその肉体で借金を変えすべく客を撮っていた。けれど、まだ青年にはそれが許されていない。というより、いつの間にか屋敷の主に目を付けられ、藤滝専用の玩具のような扱いになってきている。
「まあ、こんな固い後ろじゃすぐに遊びたいお客さまにとっては面倒なしれものかもね」
はあはあと少年の息がうなじにかかる。その興奮した色合いに、普段の可憐な少年とは別の――雄の部分を見出してしまい、青年はぞくぞくと興奮してしまう浅ましい己をも見つけてしまう。
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