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「はっ、あ……ああっ!!」
廊下に上向きに横になった青年の腹の上で少年が艶やかに舞う。もはや、ここがどこでも、誰が来ようとも関係なかった。その交合に果てはなく、下から必死に打ち上げる青年の腰の動きに少年は甘く鳴き、少年の男をたくわえて離さない肉襞に青年は搾り取られた。
けれど、青年を夢中に落とすにはまだ何かが足りない。
「はっ、あ……あ。あ、ああっ!! い……いい、も、いくぅ……!!」
びくんと一際、大きく少年の体が飛び跳ねた。途端に、少年の先端から白濁が噴出して青年の腹を汚した。
「は……あ、あ、あぁ……」
果てた少年の奥はきつくぎゅっと収縮する。青年もその内壁に搾り取られて、彼の奥に種付けした。
「あ……で、でてるぅ……?」
ぞくぞくと震える自分自身を抱きしめるかのようにして少年はその悦に浸った。けれど、それでもまだ終わりは見えない。達すれば達するだけ、欲しくなる。こんな異常な状況で――。
青年は少年の両脇に手を差し込み彼の身体を持ち上げた。少年の後孔から自身を引き抜く。ずるりと湿ったそこからは抵抗なく放出される雄とそれに引きずり出されるようにして、とろりと蜜が零れ落ち青年の太ももをたどった。
「はっ、あ……えっ!?」
少年が青年の背中のほうを見て、驚いたように声を上げた。青年も思わず振り向く。
黒髪の彼は、二十代前半くらいの透き通った容姿をしている。春売りだろうか。青年は彼に面識がなかった。素足にはだけた衣類を直そうともせずにふらついた足取りで、ふたりのほうへと歩んできた者がいた。
「知り合いか?」
「あ……いや、その……」
青年の問いに少年は黙り込む。ただ彼もそれを口にしたのだろう。ちらりと腿から覗くそこはいきり立っていて、その興奮と得られない解放にさいなまれているのは明白だった。
「芹那?」
青年は少年をじっと見た。少年は堪忍したように言った。
「彼、使用人」
「えっ!?」
使用人といえば、まず、こんなに若い男はいない。それに歩いてくる彼はやけに見目麗しく綺麗な容姿をしている。藤滝が雇うのなら明らかに――。
「アツヤ」
少年がその名を呼んだ。彼の名前らしい。
「……せ、芹那さん」
その声はか細く震えていた。
「アツヤさんも、食べちゃったの……?」
「っ!」
少年の問いに頬を染める。そんな初心な反応には見ているだけの青年にもくるものがある。
「図星だね? ……おいで。一緒にやろ?」
「なっ!? 芹那」
「いーじゃん、にいさん……ね?」
少年は絡めるように使用人に腕を伸ばした。彼はたじろいだ。一瞬、身体を固くしたがそれはすぐにとろけて、芹那のいう通りに身体を寄せる。
「ん……いい子……」
明らかに年下である芹那が彼につぶやく。青年の目の前で彼らは唇を寄せあった。
「はっ、あ……ああっ!!」
廊下に上向きに横になった青年の腹の上で少年が艶やかに舞う。もはや、ここがどこでも、誰が来ようとも関係なかった。その交合に果てはなく、下から必死に打ち上げる青年の腰の動きに少年は甘く鳴き、少年の男をたくわえて離さない肉襞に青年は搾り取られた。
けれど、青年を夢中に落とすにはまだ何かが足りない。
「はっ、あ……あ。あ、ああっ!! い……いい、も、いくぅ……!!」
びくんと一際、大きく少年の体が飛び跳ねた。途端に、少年の先端から白濁が噴出して青年の腹を汚した。
「は……あ、あ、あぁ……」
果てた少年の奥はきつくぎゅっと収縮する。青年もその内壁に搾り取られて、彼の奥に種付けした。
「あ……で、でてるぅ……?」
ぞくぞくと震える自分自身を抱きしめるかのようにして少年はその悦に浸った。けれど、それでもまだ終わりは見えない。達すれば達するだけ、欲しくなる。こんな異常な状況で――。
青年は少年の両脇に手を差し込み彼の身体を持ち上げた。少年の後孔から自身を引き抜く。ずるりと湿ったそこからは抵抗なく放出される雄とそれに引きずり出されるようにして、とろりと蜜が零れ落ち青年の太ももをたどった。
「はっ、あ……えっ!?」
少年が青年の背中のほうを見て、驚いたように声を上げた。青年も思わず振り向く。
黒髪の彼は、二十代前半くらいの透き通った容姿をしている。春売りだろうか。青年は彼に面識がなかった。素足にはだけた衣類を直そうともせずにふらついた足取りで、ふたりのほうへと歩んできた者がいた。
「知り合いか?」
「あ……いや、その……」
青年の問いに少年は黙り込む。ただ彼もそれを口にしたのだろう。ちらりと腿から覗くそこはいきり立っていて、その興奮と得られない解放にさいなまれているのは明白だった。
「芹那?」
青年は少年をじっと見た。少年は堪忍したように言った。
「彼、使用人」
「えっ!?」
使用人といえば、まず、こんなに若い男はいない。それに歩いてくる彼はやけに見目麗しく綺麗な容姿をしている。藤滝が雇うのなら明らかに――。
「アツヤ」
少年がその名を呼んだ。彼の名前らしい。
「……せ、芹那さん」
その声はか細く震えていた。
「アツヤさんも、食べちゃったの……?」
「っ!」
少年の問いに頬を染める。そんな初心な反応には見ているだけの青年にもくるものがある。
「図星だね? ……おいで。一緒にやろ?」
「なっ!? 芹那」
「いーじゃん、にいさん……ね?」
少年は絡めるように使用人に腕を伸ばした。彼はたじろいだ。一瞬、身体を固くしたがそれはすぐにとろけて、芹那のいう通りに身体を寄せる。
「ん……いい子……」
明らかに年下である芹那が彼につぶやく。青年の目の前で彼らは唇を寄せあった。
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