SLAVE番外編 屋敷のホワイトディ 媚薬入りにて発情せり 【本編お気に入り80overありがとうSS】

阿沙🌷

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 ぐっと少年の腰が押し出されて、青年は喉奥に熱いものを受け止めた。それはねっとりと彼の口内を犯す。少年のそこは放ったばかりだというのに果てすらないかのように、固さを取り戻した。

「んぐ!!」

 少年の手が青年の後頭部を掴んだ。華奢な芹那の力とは思えないくらいの強さで、股間に押しつけられて、青年はくぐもった声を漏らした。するのと、されるのでは、全然違う。それなのに、させられているほうが、身体に火がつく。そんな青年の様子に気が付いたらしい、少年が、ふっと軽く笑う。普段の身長なら、明らかに青年のほうが上でいつも上から見ていた彼に、逆に見下ろされている状況に背筋がぞくぞくと震え上がる。それだけではなく、その口元に嘲笑に似た笑みが浮かび、余計に青年の被虐的感情を揺さぶった。

 少年は前後に腰を振る。その旅に肉茎が奥へと押し込まれ青年はえずきそうになる。
 けれど、なぜか高ぶりは余計に高ぶるばかりだ。
 その抽送の間隔が次第に狭まっていく。少年がせつなそうに短く声を上げた。途端に喉奥にそれは差し入れられ、弾けた。いや、弾けたのは、少年だけではなかった。

「――っ!!」

 事の衝撃に、放心している青年の唇から、少年が出ていく。そのとき、唇を擦る感覚にすら、青年は感じてびくびくと肩を震わせた。その下半身は白濁の蜜に穢れ、自身の放った到達点エクスタシーに浸っていた。

「ああ……咥えただけでイっちゃったの? おにいさんって……そういうひと、だったんだ」

 少年の目の前で爆ぜさせたそこはそれでも萎えない。自身の痴態を見られていたことに青年は、絶句した。しかし、本来それは青年を絶望的な気分にさせるはずのものだというのに、少年に見下ろされて逆に恍惚と感じてしまう青年がいた。

 もはや盛られているからだと言い訳をするほど、頭も回っていない。青年は、浅く息を繰り返しながら、少年を見つめた。少年自身も熱に浮かされ、たった一度の放出など、焼け石に水のようなものだった。
 抜いてやるだけだからな。そう言ったのは青年だった。しかし、今や、そう言った唇は、奥に吐き出された白汁を垂らし、収まらない熱に震えていた。

「にいさん……」

 懇願するかのように、少年が彼を呼んだ。それは彼を求めての声だった。青年は落ちた。それに応えた。
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