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「……松宮!!」
秘部がすべて自分にさらされた状態で達した松宮に、門倉がぎょっとして、すくむ。押し寄せてきた快楽に流されるように、松宮はぺたりと胸を床につけるかたちで倒れ込んだ。
「……ふへ、す、すみません、勝手に、いっちゃった……あは」
緩み切った顔に浮かぶ、満足げな口元。
門倉はむっとした。帰宅そうそう変な目に巻き込まれたこと。無断に勝手に自分の自宅に忍び込まれたこと。なにより、勝手にやって勝手に満足されたこと。
「お前、いい加減にしろ」
たるんだ彼の眼前に立つと門倉はそう言い放った。
「出て行け……って、お、おい!?」
だが、松宮は何かを勘違いしたようで、微笑みながら、門倉の足元に身体をすりよせてきた。それから、頑張って上体を起き上がらせると、彼の腰に顔をうずめた。
「ばっ!」
門倉が制止させる前に松宮が、門倉のズボンのファスナーを唇でつまんで引き下げた。音と共にあらわになった彼の社会の窓から、むっと男の匂いがする。それを松宮はじっくりと味わうように嗅いで、とろんと溶け切った恍惚げな表情を浮かべた。
「門倉さんのここ、今日は最高に美味しそうですね……」
「ば、ばかだろ! 仕事のあとで汗かいているし……って、おい! やめろ!」
ぺろんと松宮の舌が、下着越しに門倉を舐め上げた。彼の痴態を目の当たりにして、若干勃ち上がりかけていた門倉はその感覚に、うっと息を詰まらせた。
慣れた手つきで下着の穴から、門倉自身を取り出した松宮は、外に出されてより一層、雄の匂いをさせる門倉のそれにうっとりと舌を這わせ始める。
「ば……っ、くそ、お前……」
男のいいところは熟知している松宮だ。どう攻めれば、陥落するか。知らない松宮ではない。
先っぽをくちゅりと唇でくわえられて、門倉は、思わず膝を落とした。それでも、食らいついて来る松宮の舌技に、門倉の呼吸が乱れてくる。
「……ん、たってきた……」
「なめながら、話すな……息が、かかる」
「もっと、おっきくなって……」
松宮はそう言うと、微笑んで、口内に門倉を迎え入れた。
秘部がすべて自分にさらされた状態で達した松宮に、門倉がぎょっとして、すくむ。押し寄せてきた快楽に流されるように、松宮はぺたりと胸を床につけるかたちで倒れ込んだ。
「……ふへ、す、すみません、勝手に、いっちゃった……あは」
緩み切った顔に浮かぶ、満足げな口元。
門倉はむっとした。帰宅そうそう変な目に巻き込まれたこと。無断に勝手に自分の自宅に忍び込まれたこと。なにより、勝手にやって勝手に満足されたこと。
「お前、いい加減にしろ」
たるんだ彼の眼前に立つと門倉はそう言い放った。
「出て行け……って、お、おい!?」
だが、松宮は何かを勘違いしたようで、微笑みながら、門倉の足元に身体をすりよせてきた。それから、頑張って上体を起き上がらせると、彼の腰に顔をうずめた。
「ばっ!」
門倉が制止させる前に松宮が、門倉のズボンのファスナーを唇でつまんで引き下げた。音と共にあらわになった彼の社会の窓から、むっと男の匂いがする。それを松宮はじっくりと味わうように嗅いで、とろんと溶け切った恍惚げな表情を浮かべた。
「門倉さんのここ、今日は最高に美味しそうですね……」
「ば、ばかだろ! 仕事のあとで汗かいているし……って、おい! やめろ!」
ぺろんと松宮の舌が、下着越しに門倉を舐め上げた。彼の痴態を目の当たりにして、若干勃ち上がりかけていた門倉はその感覚に、うっと息を詰まらせた。
慣れた手つきで下着の穴から、門倉自身を取り出した松宮は、外に出されてより一層、雄の匂いをさせる門倉のそれにうっとりと舌を這わせ始める。
「ば……っ、くそ、お前……」
男のいいところは熟知している松宮だ。どう攻めれば、陥落するか。知らない松宮ではない。
先っぽをくちゅりと唇でくわえられて、門倉は、思わず膝を落とした。それでも、食らいついて来る松宮の舌技に、門倉の呼吸が乱れてくる。
「……ん、たってきた……」
「なめながら、話すな……息が、かかる」
「もっと、おっきくなって……」
松宮はそう言うと、微笑んで、口内に門倉を迎え入れた。
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