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2020
363.やりとり
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「いって!」包丁の刃先が指先にあたった。ぱっと小さな痛みが広がっていき傷口から赤い血が滲み出てくる。「大丈夫か」彼が俺のささやかな惨状を見て言った。「俺はチュー希望です」「そんな傷、自分で舐めてろ」「冷血め」「ハンバーグみたいな脳味噌野郎め」そう言いつつ彼は絆創膏を貼ってくれた。(了)2020.12.15
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