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2020
359.一方的鑑賞
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私を彼に釘付けにさせたのはそのしなやかで優雅な肉体だった。シャープな輪郭、触れたら張り付く白い肌、薄くも薔薇色に染まる口唇。全てが神の采配、芸術作品のようでいて陶酔の域へと私を誘う。だが彼の心拍の脈動に気が付き、彼が生命を纏った存在であるという現実に引き戻されるのだ。(了)2020.12.12
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