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2020
294.凍える指に
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襲ってきた寒波。寒いと肩を震わせるあの人との距離はいつもより少し近いような気がする。よろしければ俺の手を、そう言おうとして噛んだ。「俺のてぎゅっ!」表情を緩ませたあの人は美しく、それだけで心が温まるようだった。「そうだね、あったまるまできみの手を借りていようかな」手をつないだ。(了)2020.10.09
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