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2020
164.夜
しおりを挟む「冷えるぞ」僕の腕を掴んだ彼が無理やりにベランダから室内へと引っ張り込む。「まだ、光ってた」僕のわがままに上書きするように軽くおでこにキスを落とすと、ベッドを指差して彼は言う。「もう寝ようぜ」抗えないのは夜空を見上げたいとい欲求だ。「目を見せて」星空のような彼の瞳で代用するから。(了)2020.06.13
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