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2020
006.ブレーキはかけられない
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隣席に先輩が乗る運送トラック。袖口から覗く厚い皮膚、端正な横顔、その存在感。狭い運転席、近い距離、どうしても意識してしまう。「おい、そこ左折」「あっ、はい」「だめでしょ、ぼーっとしてちゃ」注意していても目尻に優しい皺が浮く。ああ、好きだなぁ。止められないのは高速道路とこの想い。(了)2020.01.06
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