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✿04:男の味なんて知りたくなかった

****02.昨夜のことは忘れよう(1)※

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「あはぁ、あ、ああっ、もぉ、やぁ」
 目じりに浮かべた涙をぽろぽろと周囲にまき散らしながら、腰を必死に振っているのは癒月である。
「どうして? こんなにここ・・は喜んでくれているみたいだけど?」
「やあ、だ、だってぇ……っ」
 ベッドに横たわった癒月の上を縦横無尽にふたりぶんの男の手と舌が動き回る。
 己をより気持ちくさせたほうが勝ち、と誘ったのはいいのだが、気持ちいいというよりは、逆につらくなってきた。というのも、彼らの手つきは甘やかで、癒月の弱い部分を可愛がってくれるのは確かなことなのだが、決定的な刺激は一切与えてくれない。
「もう、やだ……っ、離してっ!」
「何いってんの? これはユージィンの言い始めたことだろ?」
「そーだよ。ユージィンちゃんってば、どこもかしこも可愛くていじわるしたくなっちゃうなぁ……どっちに入れてもらいたい?」
「……え?」
 胸の尖りをついばむように愛でてくれるグレイと、舌で舐め上げてくれるカンジ。ふたりの動作が止まった。じっと、癒月の回答を求めるように癒月の顔を覗き込んくる。
(あ……)
 癒月はふたりもの男にじっと凝視されて、ぎりぎりまで膨れ上がり、先走りをぼろぼろとこぼして泣くペニスの鈴口をきゅんと開閉させた。
(そっかぁ、俺、もう、後ろ入れてもらわないと……イけないんだぁ)
 勝手に脳みそがそう理解しだす。
 ならば、と、とろとろに蕩けきった表情の癒月は思案に走る。
(グレイさんのは、カリ太で、幹もがっちりしていて……こんなの入れたら壊れちゃいそうに凶暴そうだけど……カンジさんのは逆に長くて、反りがよくて……奥をいじめられたら……って)
 そこで少し、我に返ったりする。
(おい、まて……俺、何考えているんだ……なんでこんな……男のち×ぽのことなんか……はぁ、ち×ぽ、ほし……)
 きゅんきゅんと下腹部が震え上がり、そこから熱がじわじわと高まっていく。
「ほら、お尻、もじもじしてるだけじゃわからないよ?」
 カンジに揶揄されて恥ずかしさのあまり身をよじった。
「だってぇ」
」だってじゃないだろ? 言えないなら言うまで、このままだぞ」
 グレイがぎゅううっと乳首を強くひねり上げた。
「アア、ごめ、も、言う、いうからぁ」
 癒月はびくびくと全身を震わせながら叫んだ。
「グレイさんっ、いれてぇ……!」
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