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✿03:淫紋の次は淫呪かよ、知りたくなんかない!!
***04.初めての…(1)※
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癒月は彼の形のいい唇から漏れたことばに違和感を覚えた。
「そ、そんなっ、ちがっ」
違う。
その発せられたことばの持つイメージに自分が重ねられていることがショックで目がくらみそうだった。
しかし、グレイはそんな癒月のことなど気にしていない。
「そう? でも、こんなにぐしょり濡らしちゃってんだから……」
言いたいことはわかっている。
こんな、あさましいのは。
癒月は、ぎゅっと自身の顔を両手で覆った。
「……言わないで」
懇願するようなどこか弱弱しい声に、どくんとグレイの脈が上がった。
「冗談っ。ほんと、そういうのはねぇ」
急に急いたように自身の上を脱ぎだしたグレイに、「え?」と驚いて癒月は彼を見上げる。
そこにいたのは、煽られて興奮した一匹の男の余裕のない姿だった。
(す、すご……)
乱暴に着衣を投げ捨てたグレイの上半身は鍛え上げれられていて癒月はそれをじっと見つめてしまう。
癒月も勇者として、スキルに頼っていた半面もあるが、数々の敵を打ち破るために、それなりにトレーニングをしていた。だからこそ、グレイの盛り上がった肉の隆起には、感嘆がこぼれる。これまで体を作るのにどれだけの努力と時間とそして忍耐を要したのだろうか、と。
そういう考えを巡らしていると急にこの目の前の男が、たくましく、また素直にすごいと認めることができる。
だからといって。
「んっ。え、ええっ」
ちゅっと癒月の胸元へとグレイの唇が落ちてくる。そのまま、胸部をついばむよな淡いキスが襲う。
だからといって、こういう行為を許さるとは限らない。
「は、あ、ええっんっ!」
驚いている癒月に対して、グレイは胸の次にその唇にキスを落とした。そして、それは、容赦がなかった。
癒月の唇の隙間からグレイの舌が侵入してくる。そして、それは歯列をなぞるように、癒月の内側を堪能すると弱い上顎をなぞる。
(あ……っ、なんだか、ぞくぞくしてぇ)
それだけで、ぶるぶるっと癒月の下半身から蜜が零れ落ちていく。
苦しくなって、彼から逃れようとしたが、グレイは離してくれない。無理だと訴えるために、どんどんと彼の厚い胸板を叩いた。
「ん、んん~!」
それでも深く口内を愛撫されて、急にどくんと心臓が跳ね上がる。
「ん、あ……っ」
ようやくグレイが唇を離してくれた。新鮮な空気に肺が広がる。けれど。
「うわ……また、イっちゃったんだね。ここ」
グレイの指摘に、癒月は先ほどの悦の理由を知った。
「そ、そんなっ、ちがっ」
違う。
その発せられたことばの持つイメージに自分が重ねられていることがショックで目がくらみそうだった。
しかし、グレイはそんな癒月のことなど気にしていない。
「そう? でも、こんなにぐしょり濡らしちゃってんだから……」
言いたいことはわかっている。
こんな、あさましいのは。
癒月は、ぎゅっと自身の顔を両手で覆った。
「……言わないで」
懇願するようなどこか弱弱しい声に、どくんとグレイの脈が上がった。
「冗談っ。ほんと、そういうのはねぇ」
急に急いたように自身の上を脱ぎだしたグレイに、「え?」と驚いて癒月は彼を見上げる。
そこにいたのは、煽られて興奮した一匹の男の余裕のない姿だった。
(す、すご……)
乱暴に着衣を投げ捨てたグレイの上半身は鍛え上げれられていて癒月はそれをじっと見つめてしまう。
癒月も勇者として、スキルに頼っていた半面もあるが、数々の敵を打ち破るために、それなりにトレーニングをしていた。だからこそ、グレイの盛り上がった肉の隆起には、感嘆がこぼれる。これまで体を作るのにどれだけの努力と時間とそして忍耐を要したのだろうか、と。
そういう考えを巡らしていると急にこの目の前の男が、たくましく、また素直にすごいと認めることができる。
だからといって。
「んっ。え、ええっ」
ちゅっと癒月の胸元へとグレイの唇が落ちてくる。そのまま、胸部をついばむよな淡いキスが襲う。
だからといって、こういう行為を許さるとは限らない。
「は、あ、ええっんっ!」
驚いている癒月に対して、グレイは胸の次にその唇にキスを落とした。そして、それは、容赦がなかった。
癒月の唇の隙間からグレイの舌が侵入してくる。そして、それは歯列をなぞるように、癒月の内側を堪能すると弱い上顎をなぞる。
(あ……っ、なんだか、ぞくぞくしてぇ)
それだけで、ぶるぶるっと癒月の下半身から蜜が零れ落ちていく。
苦しくなって、彼から逃れようとしたが、グレイは離してくれない。無理だと訴えるために、どんどんと彼の厚い胸板を叩いた。
「ん、んん~!」
それでも深く口内を愛撫されて、急にどくんと心臓が跳ね上がる。
「ん、あ……っ」
ようやくグレイが唇を離してくれた。新鮮な空気に肺が広がる。けれど。
「うわ……また、イっちゃったんだね。ここ」
グレイの指摘に、癒月は先ほどの悦の理由を知った。
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