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✿02:そんな陰謀……いや淫謀知りたかねーっ!
**27.足音と決断(1)※
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(やばっ、こっち来る!?)
グレイはそのまま、癒月の身を隠すほうへと足を向けてくる。
このままでは見つかるっ! 逃げなくてはならないと癒月はそっと自身の高まった肉体を刺激しないように移動しようとするが。
「逃げるな!」
ソウビがむっとして声を荒立てた。
「卑屈になっても、浅ましくなってもいいから、とにかくねだってこい」
「絶対いやだ」
「一生このままだぞ」
「知るか!!」
(などと、いったが……っ)
じわじわと効果を持ち始めたソウビの淫術は、だんだんと癒月をむしばみ始める。
(熱い、っていうか、力がぁっ)
ビクンと癒月の肉体が震え上がった。完全に官能のスイッチが入った癒月の太腿はがくがくと痙攣しだす。
(ふぁあ、だめぇ、上、布が、胸を擦ってっ。ひぃっ)
癒月の前は質量を変えて狭い下着とズボンを押している。ズボン越しにでも痛いくらいに腫れあがり解放を求めて必死に震えだす。
(だ、めぇ……)
ガクガクと震える膝に、癒月は足を折った。もう、無理だ。立っていられない。
「おい、誰かいるんだろ?」
近づいてくる足音に癒月は焦る。
(だめだ……このままじゃ……)
ソウビに詫びてなんとかこの術を解いてもらうしかない。
そう思って、ソウビのいるほうへと振り返った癒月は絶句した。
(いないっ……!?)
いつの間にかソウビの姿はどこにもなく、その場に残されたのは淫らな術にかかった癒月と、それに近づいてくる町の中心者だった。
ガサガサっと音がする。
このままじゃバレる。完全に。
ぎゅっと目を閉じた癒月だったが、その瞬間は訪れなかった。
「気のせいか」
(え?)
癒月まであと一歩のところでグレイは踵を返して戻っていった。
(た、すかった……っ)
……わけではなかった。
(くっ……)
身をひそめている間に、癒月の身体の熱はどんどんと高まり、ズボンには先走りのシミが広がっていた。胸部もびくびくといつの間にか肥大した両方の乳首が布を押し上げている。
(くそぉ……も、だ、だめだっ)
必死にこらえようとしていた癒月だが、ぷつんと我慢の糸が切れる。ここが外だということも気にせずに彼はズボンを緩めた。荒い息をしながら癒月は下着を少しずらす。
そこからぶるんと立ち上がった己の一物を取り出すと、懸命に手淫を始めた。
しかし。
(なんでっ!!)
しっかりと花芯を触っている感覚が手にはあるのに、花芯自体にはなんにもない。まるでそこだけが不感状態になってしまったかのように。
(どおしてぇっ)
必死にしごいても結果は同じだ。
(まさかっ)
癒月はソウビに言われたことを思い出した。
グレイはそのまま、癒月の身を隠すほうへと足を向けてくる。
このままでは見つかるっ! 逃げなくてはならないと癒月はそっと自身の高まった肉体を刺激しないように移動しようとするが。
「逃げるな!」
ソウビがむっとして声を荒立てた。
「卑屈になっても、浅ましくなってもいいから、とにかくねだってこい」
「絶対いやだ」
「一生このままだぞ」
「知るか!!」
(などと、いったが……っ)
じわじわと効果を持ち始めたソウビの淫術は、だんだんと癒月をむしばみ始める。
(熱い、っていうか、力がぁっ)
ビクンと癒月の肉体が震え上がった。完全に官能のスイッチが入った癒月の太腿はがくがくと痙攣しだす。
(ふぁあ、だめぇ、上、布が、胸を擦ってっ。ひぃっ)
癒月の前は質量を変えて狭い下着とズボンを押している。ズボン越しにでも痛いくらいに腫れあがり解放を求めて必死に震えだす。
(だ、めぇ……)
ガクガクと震える膝に、癒月は足を折った。もう、無理だ。立っていられない。
「おい、誰かいるんだろ?」
近づいてくる足音に癒月は焦る。
(だめだ……このままじゃ……)
ソウビに詫びてなんとかこの術を解いてもらうしかない。
そう思って、ソウビのいるほうへと振り返った癒月は絶句した。
(いないっ……!?)
いつの間にかソウビの姿はどこにもなく、その場に残されたのは淫らな術にかかった癒月と、それに近づいてくる町の中心者だった。
ガサガサっと音がする。
このままじゃバレる。完全に。
ぎゅっと目を閉じた癒月だったが、その瞬間は訪れなかった。
「気のせいか」
(え?)
癒月まであと一歩のところでグレイは踵を返して戻っていった。
(た、すかった……っ)
……わけではなかった。
(くっ……)
身をひそめている間に、癒月の身体の熱はどんどんと高まり、ズボンには先走りのシミが広がっていた。胸部もびくびくといつの間にか肥大した両方の乳首が布を押し上げている。
(くそぉ……も、だ、だめだっ)
必死にこらえようとしていた癒月だが、ぷつんと我慢の糸が切れる。ここが外だということも気にせずに彼はズボンを緩めた。荒い息をしながら癒月は下着を少しずらす。
そこからぶるんと立ち上がった己の一物を取り出すと、懸命に手淫を始めた。
しかし。
(なんでっ!!)
しっかりと花芯を触っている感覚が手にはあるのに、花芯自体にはなんにもない。まるでそこだけが不感状態になってしまったかのように。
(どおしてぇっ)
必死にしごいても結果は同じだ。
(まさかっ)
癒月はソウビに言われたことを思い出した。
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