メスイキ無双ッ!異世界勇者スキルがパァでパーティ追放→ドスケベスキルと淫呪のせいでエロ負けしそうだが篭絡して勝つッ!【休載中】

阿沙🌷

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✿02:そんな陰謀……いや淫謀知りたかねーっ!

**11.朝食と現実(3)

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「ん? ああ、王城に忍び込んで、料理場にあった王の食事を盗み食いした」
「……」
(まじかよ)
「まー、すぐ城内の兵にとっつかまって流刑ってわけ。俺もついてねーなぁ」
「婚約者がいたんだってな」
「婚約なんてんなたいそうなもんじゃねーって。ただ、お互い貧しい平民同士、将来はって約束した男がいたのさ」
「女じゃないんですね」
「男だったなぁ。年下の。まあ弟みたいな感じだったから婚約ってもんじゃないけどな。それも赤毛で可愛いのなんの」
「へぇ、そうなんですか……」
「おっと気になる? 気になるか? やーん、ユージィンちゃんに嫉妬させちゃったなぁ~っいて!」
「チョップが嫌なら、奇妙なことしない。わかったか、カンジ」
「ひぇー、奇妙な男が、それを言うかぁ」
「で、ローザタウン出身者をどう思うか、ですよね」
「ああ、怨念だのなんだの、実感がなくても、外はそういうのに敏感だからな」
「もしかして、こいつが怨念を持ってきて、ローザタウンの外にそれをばらまくんじゃないかって、ビクついてやがるのさ」
「それじゃ、外には……」
「でられない。外の奴らが俺たち、一度でもローザタウンの地を踏んだものを許しはしないと、ここから出るための唯一の通路を封鎖している」
「そんな……」
「で、アレの出番なわけよ」
「アレって?」
「さっきも出てきた通行推薦、通行手形推薦状さ、ユージィンちゃん、ちゃんと覚えたか?」
「通行手形推薦状……」
「そう、それそれ!」
「年に一度、隣町の偉いやつが通行封鎖を解除する鍵を持ってくる。そやつに、町人の半数以上の署名の連なった通行手形推薦状を見せれば、その年でたった一人だけ、外に通してもらえるんだ」
「なっ!?」
(町人の半数以上!?)
「それって、この人に通行手形を与えてもよいと私は思いますっていうやつでさ、まー、面倒なもんよ」
「集めるのもそうだが、一年に一名という定員のせいで外界を諦められないゴロツキどもが血眼になってなぁ」
「おとなしく署名しないと……ごらぁってやつね、わー、おっかなーい」
「もともと、ここ、ごつろきやら前科者ばっかりの町だしねぇ、あの旦那がくるまではそうとう、治安やばかったしなあ」
「あの旦那って?」
「ン? ユージィンちゃん、知らないの? 町長をやってるひとだよ。グレイさんっていうの」
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