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✿01:あっこれって追放ですね知っています
*24.ソウビ・アイ(4)※
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ソウビがふっと軽やかに腕を伸ばした。途端、そこから謎の光が溢れてくる。
「うっ!」
そのまぶしさに癒月は目をつぶった。最近発光してばかりだ。
「なっ……」
光が去ったあと癒月は目を開ける。すると、さっきまでは何ともなかった癒月の白い下腹部にまたあのいやらしいピンク色に光る小さな模様が刻み込まれていた。
「なっ! なんじゃこりゃ!!」
驚いて声を上げる癒月にソウビはにやりと微笑んだ。
「淫紋じゃな」
「はぁ!?」
「解除方法は男と寝ること。まあ、徐々にステップアップしていったほうが途中で心折れなくて済むだろ?」
「いやもう、既に心おれそぉ」
「ぼっきんぼっきんになっておるのぉ」
「そりゃ、こんなわけのわからない展開ばかりだとな、心が」
「いやそうではなく」
ソウビの視線をたどって癒月は何がそうなっていたのかを知ってしまう。がくりと落胆する癒月にソウビは楽し気に話しかける。
「さぁて、どうする? ありがたいことに勇者汝はちょうど全裸だし、そこらで男吹っ掛ければ一発だぞ?」
「んな、ふざけんなよ」
じわじわと効いてきた淫紋の魔力に、身体が熱を持ち出す。癒月は真っ赤に染めた頬に瞳の端に液体をためて、ソウビを睨んだ。
「まあ、そう怒るな。こう見えて我はゆとり教育派。スパルタにバシバシやっていこうとは思っていない。時間をかけてでもお主を育て上げるつもりだ。まあ、本当のことを言うと男を知らない身体でしょっぱなから男に抱かれるのは無理なんだがな、この基礎教育淫紋ではサクッと後ろがほぐれるようになっておるんで、安心せい」
「いやいやいや、安心とかそういうんじゃ」
「いきなり後ろで達せとは言ってないだろう。ただサクッと交わってこいってことなんだが」
「ふざけんなっ」
「うーわ。想像以上に初心だのぉ」
「お前にはモラルってもんがないのか?」
すると近くで足音が聞こえてきた。
「おい、今なんか誰かの叫び声が聞こえなかったか?」
「さあなぁ」
声は低く男性のものだろう。少なくとも二人以上はいる。
「おっと、ちょうどいいのがごろごろいるじゃないか。さ、勇者よ! やつらを誘ってその気にさせてこい!」
「ざけんな!!」
すると、ちょうど癒月の隠れている場所から少し隔たった場所でふたりの男が、急に立ち止まった。
「なあ、それよりお前さ、最近やばいだろ」
「何が?」
「隠さなくたっていいぜ。俺たち親友だろ?」
「……だから何がだ」
どん、と音がして、見れば、男のうちのひとりがもう一人の男を壁際まで追い詰めて、彼を壁と自身の間に閉じ込めるべく両腕を壁についていた。
「溜まってんだろ」
「なっ!」
「最近やけに色気ある顔してんじゃん。俺ぁ心配してるんだぜ。ブラザー。あんたに変な虫がつかないかって」
(うーわ、うーわ! なんだ、こいつら!!)
息を殺して話を聞いていた癒月だったが、想像以上の展開に唖然となる。
「相手が必要なら俺を頼れよ……な、親友だろ」
「ざけんなよ。誰があんたなんか……んっ」
「そんなこといって、ここはしたいって言ってビンビンだぜ」
「ばかっ、触るな!」
「うっ!」
そのまぶしさに癒月は目をつぶった。最近発光してばかりだ。
「なっ……」
光が去ったあと癒月は目を開ける。すると、さっきまでは何ともなかった癒月の白い下腹部にまたあのいやらしいピンク色に光る小さな模様が刻み込まれていた。
「なっ! なんじゃこりゃ!!」
驚いて声を上げる癒月にソウビはにやりと微笑んだ。
「淫紋じゃな」
「はぁ!?」
「解除方法は男と寝ること。まあ、徐々にステップアップしていったほうが途中で心折れなくて済むだろ?」
「いやもう、既に心おれそぉ」
「ぼっきんぼっきんになっておるのぉ」
「そりゃ、こんなわけのわからない展開ばかりだとな、心が」
「いやそうではなく」
ソウビの視線をたどって癒月は何がそうなっていたのかを知ってしまう。がくりと落胆する癒月にソウビは楽し気に話しかける。
「さぁて、どうする? ありがたいことに勇者汝はちょうど全裸だし、そこらで男吹っ掛ければ一発だぞ?」
「んな、ふざけんなよ」
じわじわと効いてきた淫紋の魔力に、身体が熱を持ち出す。癒月は真っ赤に染めた頬に瞳の端に液体をためて、ソウビを睨んだ。
「まあ、そう怒るな。こう見えて我はゆとり教育派。スパルタにバシバシやっていこうとは思っていない。時間をかけてでもお主を育て上げるつもりだ。まあ、本当のことを言うと男を知らない身体でしょっぱなから男に抱かれるのは無理なんだがな、この基礎教育淫紋ではサクッと後ろがほぐれるようになっておるんで、安心せい」
「いやいやいや、安心とかそういうんじゃ」
「いきなり後ろで達せとは言ってないだろう。ただサクッと交わってこいってことなんだが」
「ふざけんなっ」
「うーわ。想像以上に初心だのぉ」
「お前にはモラルってもんがないのか?」
すると近くで足音が聞こえてきた。
「おい、今なんか誰かの叫び声が聞こえなかったか?」
「さあなぁ」
声は低く男性のものだろう。少なくとも二人以上はいる。
「おっと、ちょうどいいのがごろごろいるじゃないか。さ、勇者よ! やつらを誘ってその気にさせてこい!」
「ざけんな!!」
すると、ちょうど癒月の隠れている場所から少し隔たった場所でふたりの男が、急に立ち止まった。
「なあ、それよりお前さ、最近やばいだろ」
「何が?」
「隠さなくたっていいぜ。俺たち親友だろ?」
「……だから何がだ」
どん、と音がして、見れば、男のうちのひとりがもう一人の男を壁際まで追い詰めて、彼を壁と自身の間に閉じ込めるべく両腕を壁についていた。
「溜まってんだろ」
「なっ!」
「最近やけに色気ある顔してんじゃん。俺ぁ心配してるんだぜ。ブラザー。あんたに変な虫がつかないかって」
(うーわ、うーわ! なんだ、こいつら!!)
息を殺して話を聞いていた癒月だったが、想像以上の展開に唖然となる。
「相手が必要なら俺を頼れよ……な、親友だろ」
「ざけんなよ。誰があんたなんか……んっ」
「そんなこといって、ここはしたいって言ってビンビンだぜ」
「ばかっ、触るな!」
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