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✿01:あっこれって追放ですね知っています
*12.崩壊(7)※
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「はぁっ! な、なんだ急に!!」
癒月の肉体に起きた異変。急に心拍数があがり、肉体の奥から熱が沸き上がってくる。股間が先ほど以上に痛み、息が上がる。苦しい。
「気になるならその窮屈なズボンを下ろして確かめてみればいい」
声が聞こえて、癒月は理性を失ったかのように、ズボンを下ろした。
「なっ!!」
下着ごと、それを下ろすと、腹につくほどに膨れ上がった自身がぶるんと水気を帯びて飛び出してきた。だが、癒月が驚いたのはそれだけではなかった。
というのも、自身の下腹部にそれが刻まれていたからだ。
「なんだこれは!!」
反り返った癒月のそれの先端がくっつく位置にちょうどその小さな桃色に光を放つマークは刻まれていた。
そこからじくじくと甘いうずきが癒月を襲う。
「んあ……何これ……」
「何って淫紋。知らないのかい、坊や」
淫紋。
聞いたことがある。
性を乱す魔物が使う特殊な技だ。
それを施された対象は解除するための行動を達成しなければ永遠に情欲の苦しみに悶えねばならないという……。
「はぁ、んっ!!」
先ほどまではあれほど自身のものに触れるのを嫌がっていた癒月だったが、激しい欲情に我を忘れて、手淫にふけってしまう。
「ああん!! いいよぉ、お×んちん、きもちぃい、もっとぉ」
いつの間にか、癒月はタグに侵されてよがるリュセになっていた。いや、癒月の中で自身がタグに侵され、男を犯すタグになったかのような幻惑にとらわれ、そのまま自身をなぐさめる。
「ふふ。それでいい。今はそれで。お前にほどこした淫紋の解除方法はひとつ。自慰行為を他人に見せること……まあ、手始めにはこの程度で充分だろうなぁ」
あざ笑うかのような声の立てる笑い声がゆっくりと遠のいていく。映像も消えた。
それなのに、癒月は熱にうなされて侵されていく。
(熱い、熱い、熱い……!!)
何度も何度も幹を擦り上げるが一向に熱は冷めない。まるで悪魔のようだ。
おっかないほどにぱんぱんに膨れ上がった自身の一物は、激しく脈打ち今にも解放を求めているというのに。
(ああ……っ、タグぅ、助けてぇ)
かつての仲間の名前を何度も心のなかで叫ぶ。こんなにも自分は仲間に依存していたのか。こんなにも寄りかかっていたのか。
「はぁっ、あ、あ……」
癒月の口元は緩み、高いかすれ声があふれてくる。
「んぁあ、い、きた……もう、いきたい……」
足の指先がびくびくと震える。鬼頭をごりごりとこすり、裏筋をなぞる。気持ちいい。それなのに、達することができない。
「あ……もうぅ、いやぁ」
ぽろぽろと癒月の両目から大粒の涙があふれてとまらない。ずっとこのままなのか。こんな中途半端で苦しいまま――。
その時、癒月の鼓膜を揺らす音――何者かの足音がだんだんと大きくなって聞こえてきた。
癒月の肉体に起きた異変。急に心拍数があがり、肉体の奥から熱が沸き上がってくる。股間が先ほど以上に痛み、息が上がる。苦しい。
「気になるならその窮屈なズボンを下ろして確かめてみればいい」
声が聞こえて、癒月は理性を失ったかのように、ズボンを下ろした。
「なっ!!」
下着ごと、それを下ろすと、腹につくほどに膨れ上がった自身がぶるんと水気を帯びて飛び出してきた。だが、癒月が驚いたのはそれだけではなかった。
というのも、自身の下腹部にそれが刻まれていたからだ。
「なんだこれは!!」
反り返った癒月のそれの先端がくっつく位置にちょうどその小さな桃色に光を放つマークは刻まれていた。
そこからじくじくと甘いうずきが癒月を襲う。
「んあ……何これ……」
「何って淫紋。知らないのかい、坊や」
淫紋。
聞いたことがある。
性を乱す魔物が使う特殊な技だ。
それを施された対象は解除するための行動を達成しなければ永遠に情欲の苦しみに悶えねばならないという……。
「はぁ、んっ!!」
先ほどまではあれほど自身のものに触れるのを嫌がっていた癒月だったが、激しい欲情に我を忘れて、手淫にふけってしまう。
「ああん!! いいよぉ、お×んちん、きもちぃい、もっとぉ」
いつの間にか、癒月はタグに侵されてよがるリュセになっていた。いや、癒月の中で自身がタグに侵され、男を犯すタグになったかのような幻惑にとらわれ、そのまま自身をなぐさめる。
「ふふ。それでいい。今はそれで。お前にほどこした淫紋の解除方法はひとつ。自慰行為を他人に見せること……まあ、手始めにはこの程度で充分だろうなぁ」
あざ笑うかのような声の立てる笑い声がゆっくりと遠のいていく。映像も消えた。
それなのに、癒月は熱にうなされて侵されていく。
(熱い、熱い、熱い……!!)
何度も何度も幹を擦り上げるが一向に熱は冷めない。まるで悪魔のようだ。
おっかないほどにぱんぱんに膨れ上がった自身の一物は、激しく脈打ち今にも解放を求めているというのに。
(ああ……っ、タグぅ、助けてぇ)
かつての仲間の名前を何度も心のなかで叫ぶ。こんなにも自分は仲間に依存していたのか。こんなにも寄りかかっていたのか。
「はぁっ、あ、あ……」
癒月の口元は緩み、高いかすれ声があふれてくる。
「んぁあ、い、きた……もう、いきたい……」
足の指先がびくびくと震える。鬼頭をごりごりとこすり、裏筋をなぞる。気持ちいい。それなのに、達することができない。
「あ……もうぅ、いやぁ」
ぽろぽろと癒月の両目から大粒の涙があふれてとまらない。ずっとこのままなのか。こんな中途半端で苦しいまま――。
その時、癒月の鼓膜を揺らす音――何者かの足音がだんだんと大きくなって聞こえてきた。
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