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・屋敷編
Thuー15
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肉体を揺さぶられるたびに、発火してしまいそうなほどの波に襲われる。後ろに男が入って来た瞬間から、その熱い昂ぶりに、引き返すことができない境地まで、青年は押し上げられていた。
ひっきりなしに口から飛び出る嬌声の、自分の声とは思えない醜態に、口元を覆っていたのだが、その余裕さえ失った。
抽送が激しくなってきて、彼自身も、そして侵略者自身も、果てが近い予感に、胸まで突き破られそうな心地になる。ぐりっと大きくねじるように内奥を突き刺され、青年は身体をのけぞらせた。
そのまま、強引な雄が果てて、自分の内部にはなつ。内壁を擦り上げながら抜けていく感覚に体中が震えた。
「アッ、ま、まえっ!」
男は腰を引いたあと、自己主張している青年の前に手をかけた。緩く上下に擦られただけで、なんども達して青年の腹の上に重なり合ったものの上に、新しく欲望を放出した。
絶頂の余韻に、青年は深く息を吐く。体中が鋭敏になって、抜けていった男のそれを探しているような、変な感覚だ。
まずい、かもしれない。
誰でもない、この男相手だと、屋敷での客とは全然反応が違うのだ。癖にならないように、などと思っていながら、実際に始まってしまえば、何も追いついて来ない。
簡単に達してしまう体のなかに閉じ込められた彼の精神は、どこへ向かえばいいのかわからずに、呆然とただなされるがままになる以外に、なかった。
呼吸も静まらないまま、再び後ろに男のものが押し付けられる。また、入ってくる。そう思い身構えようとした青年だったが、男の動きが止まった。
「お前が覗きとはな」
肉体を揺さぶられるたびに、発火してしまいそうなほどの波に襲われる。後ろに男が入って来た瞬間から、その熱い昂ぶりに、引き返すことができない境地まで、青年は押し上げられていた。
ひっきりなしに口から飛び出る嬌声の、自分の声とは思えない醜態に、口元を覆っていたのだが、その余裕さえ失った。
抽送が激しくなってきて、彼自身も、そして侵略者自身も、果てが近い予感に、胸まで突き破られそうな心地になる。ぐりっと大きくねじるように内奥を突き刺され、青年は身体をのけぞらせた。
そのまま、強引な雄が果てて、自分の内部にはなつ。内壁を擦り上げながら抜けていく感覚に体中が震えた。
「アッ、ま、まえっ!」
男は腰を引いたあと、自己主張している青年の前に手をかけた。緩く上下に擦られただけで、なんども達して青年の腹の上に重なり合ったものの上に、新しく欲望を放出した。
絶頂の余韻に、青年は深く息を吐く。体中が鋭敏になって、抜けていった男のそれを探しているような、変な感覚だ。
まずい、かもしれない。
誰でもない、この男相手だと、屋敷での客とは全然反応が違うのだ。癖にならないように、などと思っていながら、実際に始まってしまえば、何も追いついて来ない。
簡単に達してしまう体のなかに閉じ込められた彼の精神は、どこへ向かえばいいのかわからずに、呆然とただなされるがままになる以外に、なかった。
呼吸も静まらないまま、再び後ろに男のものが押し付けられる。また、入ってくる。そう思い身構えようとした青年だったが、男の動きが止まった。
「お前が覗きとはな」
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