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・屋敷編

Mon-10

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 思わずそれを引き留めてしまいそうになった青年は、恥じた。彼の下半身が空気にふれるやいなや、会場には「おお……」と小さなため息がみちた。
「っ!」
 背後に別の使用人がいた。彼が、青年を羽交い絞めにすると、さらに別の使用人が、いきりたって、みちみちと血管をうかびあがらせている彼の幹を手にした。
 触られた感触に彼は、ぴくりと身体をゆらす。
「っふ、あ……」
 手際よく使用人が青年のそこにゴムを装着させる。
 彼らが、しようとしていることに気が付いて、青年は抵抗しようとしたが、いまの彼には、何もできなかった。
「や、やめろ!」
 叫び虚しく、彼の先端は、ぱっくりと後ろの口をあけて刺激を待っている彼の蕾の先端にあてられた。と、思った瞬間、それは内部へとめりこんだ。
「――っ!」
 挿入の衝撃に両者が身をびくつかせる。少年は、それだけで、前をはぜさせ、その衝撃でぎゅっとしまった後ろに、青年はあっけなく達した。
 これで、終りか……。
 それを期待したが、なにくわぬ顔で、背後の使用人が、青年の身体をゆらす。
「あっ、ああっ!」
 達して萎えたはずのそれが、少年の熱い内側のなかで動いて、青年は、息を殺した。また、そこが熱くなり、硬さを持ち始める。
 少年はというと、がくがくと身体をふるわせて、獣のようになきじゃくっていた。
「ひっ、ああ……ん、ああっ……」
 薬でどろどろになったそこへ、たたきつけるように、青年のもので犯されてよがるその痴態にあおられて、勢力をとりもどした青年の太くなったものが、さらに力を増して、彼を犯す。
 気が付けば、後ろに控えていた使用人は青年から手を離していた。
 我慢できずに、彼自身で、身動きのとりにくい拘束をうけながらも、彼自身で、彼は動いていたのだ。
「ひ、ああっ、もう、だめぇ」
 甲高い少年の声がきこえてくる。青年も、苦し気に眉根をよせた。限界が近い。
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