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・屋敷編

10.

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「~~~~ッ!!」
 青年が大きく身をよじらせて、その性器からなけなしの欲望を迸らせた。
「噛むな、といっただろうに」
 大きく尻たぶを叩かれて、中に入りこんだものを余計に感じさせられ、気がついたら、達していた。
 ぱたぱたと布団の上に飛び散ったそれが、湿りを帯びてシミをつくる。
「……う、ああ……」
 がくんと、倒れこんで、その拍子に男の欲望が、外へと出て行く。布団の上でのびる青年を藤滝がまた叩いた。
「うっ!」
 打たれた場所がじんじんとひりつく。その箇所をゆっくりと撫でられて、青年はうめいた。
「早くしろ」
 有無をいわさない口調で、男が言った。青年は、必死に腰をあげる。
「ひ、あ、ああーッ」
 再びの挿入に、甲高く啼くが、ごりごりと中の壁をえぐられて、達したばかりの前がふたたび兆していく。
「う、うう……」
「もっと高く上げろ」
 藤滝の指示に必死になってこたえるが、太ももは小さく痙攣していた。達したばかりの身体で男の欲望を受け入れるのは、つらい。
「おい、さがってきているぞ。また叩かれたいのか」
「……っ! う、ああ……」
 思い切って、腰を藤滝に押し付けるようにして、動かせば、肚の中が彼でいっぱいになって、軽く達した。青年は、短く悲鳴をあげる。
「ゆ、ゆる……してっ」
 かぼそい声で彼に懇願するが、彼は表情ひとつ変えずにこたえた。
「男ひとりさえ、満足させることができないのか?」
「ひっ」
 ぐりんと、男が腰をうねらせた。その衝撃で、ふたたび、力が抜けて、中の彼が外へずり落ちそうになる。
「お前で、腰を振って、俺をいかせてみろ」
 藤滝の低い声が、聞こえる。命令だ。
「な……」
 絶句する、青年に、再び平手が襲った。ひっと息をつまらせた彼に主人は言い放った。
「このままだと豚箱送りだな」
「っ!?」
「お前、あの小屋・・につっこまれたいのか?」
 あざけわらうような口調に、青年は、肩をふるわせた。
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