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・地下室調教編(Day7~)
三日目 5-1
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……効いてきた、らしい。
「う、く……くそ……」
最初は、ゆっくりと、だった。
じわじわと、後ろが、微かなかゆみを覚えてきた。それが、だんだんとつよくなってくる。
後ろに手を伸ばす。否、それすら、できない。彼の胸の前で両手が金具に止められており、手を自由に動かすことができない。
金属製の輪っかに、手を動かすたびに、手首の皮膚があたり、微かに痛む。
だがその痛み以上に、いまは後ろのことで、いっぱいいっぱいだ。
「く、うう……」
もじもじと、ふとももを動かす。左右の膝頭を何度も擦りつけて、それを緩和しようとするが、その勢いには対抗できない。
どくどくと、心臓が音を立て始める。どんどん、身体の体温があがっていく。苦しくなって吐いた息が、熱い。
あれだけの量を中に入れたまま、放置されているのだ。滝田によって解除されたとき以上に、薬の回りがはやかった。
触ってもいないのに、前が強く激しく立ち上がり、脈打ちながら、先走りを垂れ流している。空気に触れている皮膚の表面が、すこし冷たく感じるくらいにまで、体温が上がっっていた。
「う、……ん……く、くそ……っ」
なんとかして、この感覚を受け流さなければならないと、青年はもぞもぞと、ベッドの上で蠢いた。そのたびに、シーツが波打ち、皮膚から流れる汗をしみこませて、スプリングが鳴る。
苦しくて、必死に手を伸ばそうとして、そのたびに、自由にならないことを思い出す。楽になろうと、うつぶせになって、胸を刺激するように、胴体をベッドに押し付けて、左右に動いた。
立ち上がったふたつの突起が、押しつぶされて、ざりざりと擦られる。そのたびに、胸から甘い刺激が生まれて、それに、青年は声をあげはじめた。
頭が、脳が、溶けてしまいそうだ。
どろりと熱にうなされるように、もがきながら、青年は、だんだんと、快楽に支配されていく自分のなかの小さな理性をかき集めようとしていた。
もはや、余裕などない。
後ろは震えて、咥えこんだプラグを微かに震わせている。もし、これがなかったら、何度も、内側へと欲しいものを誘うように、くぱくぱと開閉していたことだろう。
「う……っ」
じっとりとしてきたからだで、思う。靴音はない。
いつまで放置するつもりだ。
そこまで思って、はっと我に返る。まるで、彼が現れるのを心待ちにしているみたいであないかと。
途端、それは聞こえてきた。
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