SLAVE 屋敷の奥で〜百回いくまで逃げられない〜🔞

阿沙🌷

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・地下室調教編(Day7~)

三日目 3-4

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 だが、ここで弱い部分は見せられない。青年は、下唇を噛んだ。前歯が食い込んだ皮膚が、微かに変形する。
「また今日もくるなんて、ずいぶんと暇だな、ご主人さま・・・・
 皮肉をこめていってやった。それで、動じない男であるということは判っている。だが、それでも、何も言わずに、じっとしていられなかった。
「これだから、駄犬は」
 そう言いながらも、男はやけに嬉しそうに喉を転がして笑った。
「昨日、あれだけのことをされたのに、まだ飄々としている。いや、しているふり・・・・・・をしているだけのことか? ん?」
 こいつめ。
 青年は、彼を睨みつけた。
 どれほど恨んでも、恨み切れない。青年の感情のすべてはこの男から、この屋敷のシステムから始めっている。こんな場所にこなければならあんかった境遇よりも、この場所とこの男こそ、彼の敵だった。
 青年の脳裏にまたあのことばが滲んだ。

――「だが、ナイフを胸の前に持てばいいというわけではない。そうだろ? 後ろ手に隠しもっておくくらいの器用さはないと、生きられない」――

 何故、またこのことばが――。
 いや、なんとなくその違和感をいまの青年は、すでに理解していた。まだ明確なことはわからないが、こんなことを言えるということは、この男も――?
 そんな思考も、目の前にしている男の次の一手に、遮られる。
「うっ……!」
 急に彼が、膝を腹に食い込ませてきた。洋装していなかった動きに、反応できていなかた。青年は前のめりになって、男の肩に寄りかかってしまった。
 しまった。
 とっさに逃げようとしたが、逃すような男でもなかった。さっと身を引こうとした青年の次の動作を予測していたかのように、男はさっと身をかがめた。そのまま、青年の体重が余計に前へと移動する。その重みを利用して、次には男の肩に青年は掲げられていた。
 足が地面から離れて、危機感がより強くなる。自分が身動きできない状態での、「しつけ」がどれほどのものだったのかを思い出して、青年は抵抗を試みた。
「ふざけ……くそ、おろせ!」
 じたばたと足を動かしてみる。そのまま彼の腹へと打ち付けるが、男はびくともしない。いや、足だけではない。両手を握りこぶしにしてそのまま男の背中を叩いた。それでも動じない。
 一体、この男はどんな化け物だ。
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