上 下
173 / 285
・地下室調教編(Day7~)

三日目 2-4

しおりを挟む


「へ……」
 何を言っているのだ、と滝田の眼が見てくる。
 青年は、我慢できなくなって、彼の持ってきた、ローション潤滑剤のふたをとった。
 なかから、とろりとした透明な液体が、あふれてくる。それを自身の指にひたすと、そのまま、足を開いた自分の中心につきたてた。
「んあっ!」
 びくりと大きく彼の身体が跳ねる。
 そのまま、桃色の蕾をほころませるように、指をくわえこんでいる、様子が、滝田から、丸見えである。
 けれど、もう、そんなことは、考えられなかった。
 欲しかった場所に、それがやってきた。
 青年は、最初に入れた中指をぐるりと回す。とたんに、じわじわっと、体中に、快感の波が走る。
「おいおい、ずいぶんやわらかいな」
 すぐに、二本、三本と、指をくわえこんで、大きく広がっていく後ろの蕾の様子に、滝田がごくりと生唾をのんだ。彼の前も熱くなって、ズボンの前を押していた。
 青年は、立ち尽くす彼の前にまで這っていくと、彼のズボンの前に頬ずりをした。
「っ! おいおい、弥助ちゃんよぉ」
 滝田が困ったような声をあげたが、彼は腰を引かなかった。
 青年は、彼のズボンのホックを唇で外すと、後ろに自分の手を回したまま、彼の欲望を外に出させた。それから、舌で奉仕を始める。
「これ、あんたにされるのは、二回目だな」
 使用人として、彼を加えさせるのは、滝田は二回目だ。一回目のときは、こちらが主導で動いたのだが、スイッチが入った状態の青年は自ら唇を開いた。
 ちゅっと、先端にキスを落とすかのように、触れる。
「な、これ……っ、入れて、ほしい……っ」
 苦しいのか、必死に懇願してくる青年に、滝田は異常な興奮を覚えた。使用人として、この館で、主に命じられるがままに、働いてきたのではあるが、そのときには、覚えなかったものだ。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

少年達は淫らな機械の上で許しを請う

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

処理中です...