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・地下室調教編(Day7~)

二日目 夜 4

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「ひぁっ……!!」
 青年はあまりの感覚に、ビクリと、身体を弾ませた。
「あ……ああ……」
 ちょっとだけ、かすかに触れただけのまま、しばらく待つと、次第にそれが馴染んでくるかのような、心地になってくる。
「これ……、ま、ずい……」
 けれど、じんじんと、いまもなお、そこはうずき、そこをいじり倒してしまいたい欲求にかられる。けれど、もしそのようなことをしてしまったら、いたぶられて、敏感になっているそこの埋め火のような官能を、呼びさましてしまうことになる。
 一度、燃えだしたら、手が付けられなくなるぞ。
 青年は、そう自分に言い聞かせた。
 だから、これは……そのままに――。
 そっと、手を離そうとしたが、無理だった。吸い寄せられるかのように、誘惑に負けて、彼は自身の尖りをそっと、つまんだ。
「~~ッ!!」
 喉をのけぞらせて、彼は、声を噛み締めた。
 かゆくて焦れていたその部分に待っていた刺激がやってきた。それ以上に、強い快感にさらわれて、彼は、興奮を隠せないまま、指を這わせた。
「ひ、んんっ……うあ……っ」
 そっと、立ち上がった先端をつつくだけでも、気持ちがよくて、腰が揺れてしまう。そのまま、きゅっとつまむとそれだけで、昇天しまいそうになる。
「うう……んん、く、そ……っ、こんな……っ」
 ここは監視されている。
 そう、あの使用人が言っていた。
 そのことばが青年の頭のなかに、浮かんだ。
 まさか、こんなところを見られたら、あの男はどう思うだろうか。
 こんな真夜中に、自分の胸を自分の手で慰めているところを――。それも、ひっきりなしに甘い吐息を吐きながら、つまむたびに、腰をゆらすこの醜態を――。
 やめようとした意思が一瞬だけ、うわまわった。手が止まった。
 そっと。手を離す。
 途端に、うずきが強くなった。じわじわと皮膚の下からつきあげてくる、触りたい欲求に、狂いそうな心地がする。
 ここで触ってはいけない。
 慰めてはならない。
 そう思うのに、いや、そう思えば思うほど、その欲求のほうが、強くなるのだ。
「こ、こんな……真っ暗だし……」
 そうだ。
 こんなぬばたまのような闇夜のなか、一体どうやって自分のことを監視できるというのだおうか。声さえ、ひそめていれば、彼に知られることはない。
 そう思ったら、とまらなかった。
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