158 / 285
・地下室調教編(Day7~)
二日目 夜 1
しおりを挟む
✿
あの藤滝が、何故、手足を自由にさせたままにして帰っていったのか、ようやくその事実に気が付いたのは、夜が深まってきてからのことだった。
あのあと、後ろに挿入された指で、解除薬を塗り込まれた青年だったが、その指を咥えこんで、後ろで何度かイかされた。
ずっと待ちに待っていたかのように、入れられたそれをぎゅっと締め付けて、そのまま彼は達してしまったのだ。
それを藤滝に揶揄されて、言い返す気力もなかった。
それをいいように、彼にやりたい放題されたのだが、最後に胸を男がはめていた解除薬で濡れたままの手袋のままいじり、男は満足げに静かに帰っていった。
男がいなくなると、青年も気がぬけて、そのまま、静かに眠りの世界へと落ちていったわけだが、いくぶんか睡眠をとったのち、彼は目を醒ますことになる。
と、いうのも、身体の変化に彼は夢のなかから揺り動かされることになったのだ。
「……っ?」
そっと瞼をあけてみれば、夜の地下室に横になっている自分がいる。じりじりと胸の小さな異変に彼は、そっと起き上がった。
「な……なんだ?」
宵闇に染まった室内は、静まりかえっていて、青年のつぶやいた声だけではなく、彼の身じろぎの小さな物音さえもが、やけに大きく聞こえる。
それだけではない。
だんだんと、心臓の音も――。
ちりっとした小さくかゆいような、変な違和感を量胸に感じて、青年は、じっと闇のなかにで自身の身体に目をこらした。しだいに、暗がりに目がなれてきて、うすぼんやりと真っ黒な視界のなかに、自分の身体の存在をしめすぼやけた輪郭が滲んでくるようだった。
だが、それだけだ。この闇のなかでは、自分の姿を捕えることなど、できやしない。
しかたがない。
そっと、指先を青年は、そこへと向けた。
見えないのなら、触って確かめる以外に何も方法がないだろう。
「ったく、あいつめ。……さんざん、やってくれたな」
藤滝だけではなく使用人にも一日じゅう、とことんといじりたおされ、なぶられ、いたぶられたその部分が、ついに悲鳴をあげて、ひりついていても、おかしくはない。
それより、本当に自分のここは大丈夫なのだろうか。あんなにも、指で押しつぶされて、つままれて、しごかれて――。
「……っ!!」
日中の行為のことを思い出して、青年はぶるりと、身体を震わせた。もう、あんな目は嫌だ。そう思っているのに、身体は与えられた快感を思い出して、じわりと腰の奥が熱くなった。
あの藤滝が、何故、手足を自由にさせたままにして帰っていったのか、ようやくその事実に気が付いたのは、夜が深まってきてからのことだった。
あのあと、後ろに挿入された指で、解除薬を塗り込まれた青年だったが、その指を咥えこんで、後ろで何度かイかされた。
ずっと待ちに待っていたかのように、入れられたそれをぎゅっと締め付けて、そのまま彼は達してしまったのだ。
それを藤滝に揶揄されて、言い返す気力もなかった。
それをいいように、彼にやりたい放題されたのだが、最後に胸を男がはめていた解除薬で濡れたままの手袋のままいじり、男は満足げに静かに帰っていった。
男がいなくなると、青年も気がぬけて、そのまま、静かに眠りの世界へと落ちていったわけだが、いくぶんか睡眠をとったのち、彼は目を醒ますことになる。
と、いうのも、身体の変化に彼は夢のなかから揺り動かされることになったのだ。
「……っ?」
そっと瞼をあけてみれば、夜の地下室に横になっている自分がいる。じりじりと胸の小さな異変に彼は、そっと起き上がった。
「な……なんだ?」
宵闇に染まった室内は、静まりかえっていて、青年のつぶやいた声だけではなく、彼の身じろぎの小さな物音さえもが、やけに大きく聞こえる。
それだけではない。
だんだんと、心臓の音も――。
ちりっとした小さくかゆいような、変な違和感を量胸に感じて、青年は、じっと闇のなかにで自身の身体に目をこらした。しだいに、暗がりに目がなれてきて、うすぼんやりと真っ黒な視界のなかに、自分の身体の存在をしめすぼやけた輪郭が滲んでくるようだった。
だが、それだけだ。この闇のなかでは、自分の姿を捕えることなど、できやしない。
しかたがない。
そっと、指先を青年は、そこへと向けた。
見えないのなら、触って確かめる以外に何も方法がないだろう。
「ったく、あいつめ。……さんざん、やってくれたな」
藤滝だけではなく使用人にも一日じゅう、とことんといじりたおされ、なぶられ、いたぶられたその部分が、ついに悲鳴をあげて、ひりついていても、おかしくはない。
それより、本当に自分のここは大丈夫なのだろうか。あんなにも、指で押しつぶされて、つままれて、しごかれて――。
「……っ!!」
日中の行為のことを思い出して、青年はぶるりと、身体を震わせた。もう、あんな目は嫌だ。そう思っているのに、身体は与えられた快感を思い出して、じわりと腰の奥が熱くなった。
20
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる