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・地下室調教編(Day7~)
二日目 2-3
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「……んぐっ!」
使用人が喉奥にまで物を進めて来た。えずきそうになって、青年は、思わず頭を後ろにそらせる。勢いよく勃起した男の象徴が、青年の唇を擦り上げるようにして、口の外へと飛び出した。
「う、げほっ……う、ぐ、ううう……」
自由になった口で、青年は、むせ込んだ。唇からは、ぼたぼたと、唾液と先走りのまじりあった液体が、こぼれおちて、床に垂れていく。
使用人たちの冷めた視線が、青年を見下ろしていた。
「おら、早くしろ」
男の指が、青年の髪を掴んで、無理矢理、上を向かせた。青年は、塗れた唇をきっと結んだ。まだ、反抗の色が、彼の瞳から、消えていない。
使用人は、内心ほくそえんだ。
なるほど。そうか。
屋敷を取り仕切っているあの藤滝が、手を困らせているやつがいる――というのは、耳に挟んでいた。実際、その男に対面してみて、彼は納得がいったのだ。
これは、獣だ。
手なずけようとすればするほど、彼は、牙をむいて来る。実際、やつに力はない。だから、力づくで屈服しようとすれば、簡単に制圧できてしまうだろう。
だが。
彼のような人間は、肉体の上での屈服をよぎなくされても、その心情で折れることは決していない。それは、彼自身の精神が、まだ野をかけ、誰にも捕まえ、とらえることが出来ない、「それ」を持っているからだろう。
だから、あの藤滝が、まいっている。いや、まいっているというより、これは――。
思わず笑い出してしまった、使用人を、もう一人が怪訝そうに、じろりと見た。だが、それでも、笑いは収まらない。
「おい、なんだよ……」
使用人の突然の爆笑に、青年は身を固くした。
そうだ、まだ気が付かれてはいない。だからこそ、この笑いが、青年にも、隣の使用人にもおかしなものに見えるのだろう。
「おい、お先はお前に譲るよ」
彼は隣でじろりと己のことを見ていた使用人の肩を叩いた。
「こんなじゃじゃ馬に俺はどうしても興奮できないからな」
使用人は無言でうなづくと、彼と場所を入れ替えた。
「く、ん……」
力づくで、口を開けさせると、軽くしごいて角度をつけた男のものを、青年に含ませた。
「ん……くっ」
奥まで腰を動かしていけば、青年の瞳から、涙がうかびあがっていく。
「舌を使え」
使用人が、喉奥に向かって突き立てながら、彼に命じた。それに応えるような男でないことは、もう知っている。
彼は、使用人に喉を犯されていく青年を見ていた。
使用人が喉奥にまで物を進めて来た。えずきそうになって、青年は、思わず頭を後ろにそらせる。勢いよく勃起した男の象徴が、青年の唇を擦り上げるようにして、口の外へと飛び出した。
「う、げほっ……う、ぐ、ううう……」
自由になった口で、青年は、むせ込んだ。唇からは、ぼたぼたと、唾液と先走りのまじりあった液体が、こぼれおちて、床に垂れていく。
使用人たちの冷めた視線が、青年を見下ろしていた。
「おら、早くしろ」
男の指が、青年の髪を掴んで、無理矢理、上を向かせた。青年は、塗れた唇をきっと結んだ。まだ、反抗の色が、彼の瞳から、消えていない。
使用人は、内心ほくそえんだ。
なるほど。そうか。
屋敷を取り仕切っているあの藤滝が、手を困らせているやつがいる――というのは、耳に挟んでいた。実際、その男に対面してみて、彼は納得がいったのだ。
これは、獣だ。
手なずけようとすればするほど、彼は、牙をむいて来る。実際、やつに力はない。だから、力づくで屈服しようとすれば、簡単に制圧できてしまうだろう。
だが。
彼のような人間は、肉体の上での屈服をよぎなくされても、その心情で折れることは決していない。それは、彼自身の精神が、まだ野をかけ、誰にも捕まえ、とらえることが出来ない、「それ」を持っているからだろう。
だから、あの藤滝が、まいっている。いや、まいっているというより、これは――。
思わず笑い出してしまった、使用人を、もう一人が怪訝そうに、じろりと見た。だが、それでも、笑いは収まらない。
「おい、なんだよ……」
使用人の突然の爆笑に、青年は身を固くした。
そうだ、まだ気が付かれてはいない。だからこそ、この笑いが、青年にも、隣の使用人にもおかしなものに見えるのだろう。
「おい、お先はお前に譲るよ」
彼は隣でじろりと己のことを見ていた使用人の肩を叩いた。
「こんなじゃじゃ馬に俺はどうしても興奮できないからな」
使用人は無言でうなづくと、彼と場所を入れ替えた。
「く、ん……」
力づくで、口を開けさせると、軽くしごいて角度をつけた男のものを、青年に含ませた。
「ん……くっ」
奥まで腰を動かしていけば、青年の瞳から、涙がうかびあがっていく。
「舌を使え」
使用人が、喉奥に向かって突き立てながら、彼に命じた。それに応えるような男でないことは、もう知っている。
彼は、使用人に喉を犯されていく青年を見ていた。
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