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・地下室調教編(Day7~)
二日目 2-1
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「く、くそぉ……、あいつ、っ……」
青年の両胸には、小さい豆型のローターがテープで直接貼り付けられていた。それは、微細ながら振動しているため、彼の胸の飾りは、刺激にたたされ、つんとしていた。
そこに使用人の姿はない。彼は自分のやるべき準備を終えたのちに、彼の胸におもちゃをセットして姿を消していた。
がちゃがちゃと金具の音が響き渡る。がっちりと肉体は拘束具にしめつけられ、身をよじるたびに金音が立つのだ。
「う……う、あ………く、うぅ……」
真っ赤に充血して、壊れそうなくらいに立ち上がったそこが、容赦なく押しつぶされる形で玩具に固定され、微細な振動を受けて、震える。何時間も、このままにされているため、感覚が、おかしくなってきた。
刺激が加えられているのは、両胸のそこだけだ。それゆえ、余計に乳首へと意識が向かう。そのせいで、刺激は小さいのに、必要以上に責められているかのような、変な気分になる。
「ま、前……っ、前を……」
ぴんと張り詰めている状態がつらくて、早く楽になりたい。青年は、自身の前を慰めようと、無意識に、腕を伸ばそうとした。だが、じゃらりと鎖が音をたてるだけで、それはかなわない。
「うっ、ううっ」
ぶるぶると、肩をふるわせながら、両腿を閉じようとするも、それもできない。
「……ち、くしょー……」
歯と歯の隙間から、こぼれる。
ふと扉が開いた。使用人が戻って来た。焦らされた熱っぽい身体を必死に鼓舞して青年は彼らを睨みつける。
「くそ……何しにきた?」
黒服の男たちは、表情を変えずに、青年の前にまできた。
ひとりには見覚えがある。昨日、男たちの餌にされていたあの使用人だ。もうひとちは、トレーを両手に持っている。
「食事だ」
あいそなく彼が言った。青年のぶんの昼食を持ってきたらしい。
だが、男はトレーを床に置いた。
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よろしくお願いします!


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