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・地下室調教編(Day7~)
一日目 2-1
しおりを挟む無理矢理に腹にいれたものが、胃のなかで暴れる。吐き出してしまいそうだ。
いや、それ以上に青年をくるしめているのは、行き場もなく、たまりきった「悦」そのものである。
「頼む、もう……っ!」
耐えきれないとばかりに、涙でぐしょぐしょになった顔で使用人に懇願する。
血管が浮き出るほど痛々しくいきりたったものは、この状態のまま、今のいままでずっと放置されているのだ。それどころか、とえどなく流れていく先走りでうるんだ筒のなかに閉じ込められて絶えず刺激を与えられつづけてきた。
達することなく、降り積もっていくだけの、刺激を――。
もう、限界である。
頭は真っ白に靄がかかったようで、もはや達すること以外には、何も考えることができない。
何度ももがいているが、びくともしない拘束の前に、青年にはなすすべもなかった。
ここではすべてのことを、この部屋にのこされた使用人に任せる以外に彼になすすべはないのだ。
ガチャガチャと鎖が鳴る。青年が必死にもがくたびにその音色は奏でられ続ける。
食事というには、一方的な行為が終わって、使用人がトレーを片付けに行った。彼が視界から姿を消すたびに、青年の胸の奥で不安が爆発しそうになる。
このまま彼がかえってこなかったら、自分は永遠にこの状態のままだ。今の状態も地獄だが、放置でもされたら、それ以上の地獄――。
青年の最悪の想像を裏切って、使用人は戻って来た。
彼はほっと胸をなでおろしたのだが、彼が帰って来たことを後に後悔することになる。
「っ!」
びくんと、青年の腰が揺れた。
じわっとひろがったその感覚に歓喜の声を洩らしてしまう。
使用人は、戻ってくるやいなや、青年の一番触れてほしかった場所へと手を伸ばしてきたからだ。
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