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・Day5/Chapter6 水揚げには違いない(3)

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「女の子みたいに、前に触れずともいけるのなんて、なかなか可愛いじゃないか」
 カッと頬がさらに熱くなる。
 確かに、後ろだけで達したともいえるかもしれない。前は出なかったのだから。だが――。
「んぶう」
 ぐちゅりと音を立てて、青年の唇に男の雄が付きたてられた。強引に顎を掴まれて、開かされる。
 先走りをまとったそれは口の中でびくびくと暴れまくる。
 息が苦しい。
「それじゃ、次はこちらに回してもらうよ」
 ふたたび、別の手が、後ろへ回った。とろりと先の男が吐き出したものが垂れているのに、かまいもせずに、中へと己を突き立ててくる。
「ああー、いいねえ」
 ゆっくりと奥へと進めてくる男の腰つかいに、青年は、がくがくと震えた。ゆるく緩慢な挿入のため、嫌がおうでもその質量を内側で強く感じてしまうのだ。
「ちょっと体位を変えてもいいかな」
 男は青年の腕を掴むとそのまま彼を後ろから抱き上げるように引っ張りあげた。
「う、ううー!」
 ぐぷっと奥の奥まで、雄が突き刺さる。内臓が口から出て来そうなくらいだ。
 あぐらをかいた男の上に串刺しにされるように座らされた青年は、涙でぐちゃぐちゃになった顔をさらされた。
「あ、ああ……おっきいの、奥まで、入って……ひっ!」
 腰を揺らされて、青年は激しく身もだえる。上に逃げてしまわないように、ふたりが彼の身体を押さえつけてしまえば、内奥が男の肉によって開かされて、狂ったようにむせび泣いた。
「あー、いあっ、あ、ああっ」
 突かれている途中にも、変化は起こった。盛られた薬のせいで、しびれていた手足の感覚が完全に戻って来た。
 効果が切れた。
 しかし、今の青年にとって、そちらのほうが残酷なものだった。
 薬による興奮機能が切れて来た途端、よりリアルに雄を感じてしまい、結果、絞り残されたような青年の官能が激しく刺激される結果となった。
「おー、いいね。どれ、そろそろ」
 青年を突き上げながら、男が漏らした。
「だ、だめぇ、いま、な、なか、でっ……ださな、あ、ああ、ああああーっ!!」
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